7月1日に神奈川県川崎市は市制100周年を迎えた。それを記念して同日に「川崎市制100周年記念式典」が神奈川県川崎市・ミューザ川崎シンフォニーホールで開催された。会場には、被表彰者、来賓・招待者、無料招待に応募した市民、記念演奏出演者など約1900人が出席し、盛大にお祝いした。
(取材・撮影:伊藤直樹©ニュースラウンジ)
写真は式辞を述べる福田紀彦川崎市長
式典ではパイプオルガンの演奏や市の魅力の歴史を振り返る記念映像の上映、記念表彰式のほか、この日のために結成したオーケストラ及び合唱団(約520人)による記念演奏が行われた。
1924年 川崎町・御幸村・大師町の2町1村が合併して川崎市が誕生(人口48,394人)。市制を施行して以来、令和6(2024)年7月1日に市制100周年を迎えた。政令指定都市20市の中で面積が最も小さいが、非都道府県庁所在地の市では最大かつ唯一人口が100万人を超えるまでに発展してきた。2024年6月1日現在で6位の155万1,462人。
福田紀彦市長は式辞で「関東大震災の翌年、復興の中で川崎市は誕生しました。昭和20年の川崎大空襲で川崎の中心地や工場群は焼け野原になりました。その後戦災復興を経て、京浜剛行痴態の中核都市として高度経済成長を牽引しました。環境悪化から深刻な環境問題が生じた。市民、事業者、行政が一体となって、取り組んだ結果、工場の煙で灰色になった空は青空に変わり、汚れた多摩川は、毎年、アユが戻ってくるまでによみがえった。環境と産業が調和した街へと成長を遂げています。数多の災害や課題を市民の皆さまと乗り越え、さらに素晴らしい街へとしてきたのが川崎の歴史です」と、過去100年の川崎の歴史を振り返り、これからの目指す100年として、「これまでの川崎の歴史において、ピンチをチャンスに変えてきたように、我々が持つ最大限を活かしながら、「最幸のまちかわさき」の実現を目指し、活気あふれ、誰もが暮らしやすく、住み続けたいまちでありつづけるため、先人の努力に恥じないよう、全力で挑戦し続けてまいります」と、決意を示した。

【開式】
(1)オープニング/パイプオルガン演奏 演奏:松居直美(ミューザ川崎シンフォニーホール ホールアドバイザー)
(2)市制100周年記念映像の上映
多様性を可能性にして発展してきた川崎市の100年のあゆみを過去のニュース映像や写真などで振り返るとともに、川崎市の多彩な魅力をまとめた記念映像の上映 (約15分)
※記念映像は市HPから観れる。記念映像の上映(※川崎市公式YouTube)
https://youtu.be/MczPDm_pV9A
(3)式辞 川崎市長 福田紀彦
来賓祝辞 川崎市議会議長 青木功雄
(4)市制100周年記念表彰式
国歌・市歌斉唱
伴奏:大木真理
指揮:中村拓紀
斉唱:桐光学園中学高等学校合唱部
(5)市制功労賞等贈呈 被表彰者代表17名
本市の発展に関し、特に顕著な功績がある方々及び市の発展に関し顕著な功績があり、かつ、今後の更なる活躍が期待される方々を称え、228組が表彰された
(6)記念演奏
川崎市市制100周年記念オーケストラ・合唱団は、式典のために特別に編成された。本市のフランチャイズオーケストラである東京交響楽団を中心に、市内の音楽大学である洗足学園音楽大学と昭和音楽大学、そして市内のアマチュアオーケストラで構成されるオーケストラ(約120人)と、川崎市合唱連盟の加盟団体と公募市民によるメンバーによる合唱団(約400人)で構成されている。
指揮はミューザ川崎シンフォニーホールのチーフホールアドバイザーで東京交響楽団の桂冠指揮者の秋山和慶氏、ピアノは同ホールアドバイザーの小川典子氏。ホールで一体となって市制100周年を祝うとともに、「多様性」が「可能性」であることを感じられる特別なシーンとなった。
「マーチ かわさきのねいろ」
「世界中から こんにちは そして ありがとう」
「ボレロ」
「好きです かわさき 愛の街」
指揮:秋山和慶
ピアノ:小川典子
市制100周年記念オーケストラ・合唱団(520人)


