「川崎宿起立400年プロジェクト」を推進する事業への賛助金を募い、会員をはじめとして、趣旨に御賛同いただいた132団体等から寄付が集まった。そこで、推進会議では「御寄付いただいた方を刻印した芳名板」を川崎信用金庫本店敷地内に設置したことを記念して芳名板除幕式が6月14日に行われた。
(取材・撮影:伊藤直樹©ニュースラウンジ)
賛助金の募集は、令和5年9月〜令和6年4月まで行われ、推進会議への振込、区役所への持参、クラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」(camp-fire.jp)を通して、132団体等が参加。賛助金額は、目標額の4,000,000円をはるかに超えて倍近くとなる7,485,000円(振込・持参7,145,000 円、クラウドファンディング340,000 円)が集まった。中間灯追加設置費用、芳名板設置費用、記念誌発行費用等に使われる。
「川崎宿起立400年プロジェクト推進会議」の鬼塚保会長は「非常に素晴らしい中間灯ができたと自負しております。六郷から八丁畷の先まで109の中間灯が出来ました。昨年、「川崎宿起立400年」でしたが、この事業は終わりではなく、継続して、個々の皆さまが広めていただいて、東海道に限らず、大師地区、田島地区へと面に広げていきながら川崎を活性化させていきたいと思っております。これから先も中間灯を見て東海道という認識を持っていただければ幸いです」と思いを語った。
「川崎宿起立400年プロジェクト推進会議」の斎藤文夫顧問は「東海道の道すがらに住む一人として、新たに東海道の認識を154万の市民の方々に持っていただける機会ができたことに嬉しく思っております。ひところ忘れられた旧東海道。第1国道、第2国道、第3京浜国道と数多く川崎を縦断しておりますが、東海道が陽のある道として認識いただけたことはありがたい嬉しい限りでございます。これを機会に旧東海道と川崎がさらなる発展をするように互いに盛り上げていこうではありませんか」と、地元への熱い思いを語った。
東海道川崎宿が2023(令和5)年に起立400年となるのを記念して、2021年2月に「東海道川崎宿起立400年プロジェクト推進会議」を立ち上げた。推進会議は、東海道川崎宿の魅力を伝えるため、地域の企業、住民、商店街、市民活動団体、行政等で立ち上げた。
これまで記念事業として中間灯の設置や「東海道宿場まつり」「東海道シンポジウム」「六郷の渡しまつり」等、様々な取組を行ってきたが、より多彩で充実した事業展開をするため、法人・団体及び個人の方々を対象にプロジェクト支援の賛助金を募ったところ、会員をはじめとして、趣旨に賛同した132団体等から寄付が集まった。そこで、推進会議では「御寄付いただいた方を刻印した芳名板」を川崎信用金庫本店敷地内に設置したことを記念して芳名板除幕式が行われた。
中間灯は、東海道川崎宿がかつてあった東海道沿道の道路照明等に設置する、稲毛神社市川名誉宮司揮毫(きごう)の「東海道川崎宿」又は「東海道」の文字と浮世絵(全10種)をデザインした照明。夜になると行灯のような雰囲気を醸し出す。
実際に川崎宿があった六郷橋から小川町までと、その先の下並木(八丁畷)までの「東海道」まで約2.5キロ間に109基の設置を予定。浮世絵は全て川崎宿にちなんだものを選び、当時の様子がしのばれるものとなっている。
川崎信用金庫 本店は、川崎駅から延びる市役所通りと旧東海道のいさご通りの交差する床に立つ。旧東海道のいさご通りに面した場所に芳名板は設置されており、その対面のコンビニは江戸時代に三つあった本陣(大名や公家専用の大旅館)の一つで、「上の本陣」とも呼ばれた佐藤本陣があった場所。と、川崎宿にふさわしい場所に設置されている。
芳名板除幕式開催概要
1 日 時 令和6年6月14日(金)13:30〜13:45
2 場 所 川崎信用金庫本店敷地内の東海道沿道(川崎区砂子2-11-1)
3 内 容 挨拶、芳名板のお披露目、記念撮影
4 出席者 川崎宿起立400年プロジェクト推進会議 鬼塚会長、斎藤顧問、
川崎信用金庫理事長、川崎区長 他
「芳名板」記載内容
●賛助者御芳名一覧
…3万円以上の御寄付をいただいた方(88 団体・14 個人)のうち希望者を、賛助金額の降順で記載※同額の場合は五十音順
●その他
…推進会議の組織概要、中間灯の説明、川崎信用金庫(芳名板設置協力者)の紹介