「フィギュアスケート女子」日本代表の村上佳菜子選手(19=中京大)が、19日(日本時間20日)に行われた「フィギュアスケート 女子ショートプログラム」に登場した。
ショートプログラムでは、トリプルフリップがシングルフリップになるミス。スピンのレベルも足りなかった得点は55.60点の15位。「フリーは最高の演技をしたい」と語っていたとおり、全日本選手権で見せたような素晴らしい演技ができるか。
パープルの衣装で登場した村上選手。コーチに送り出されると笑顔でリンク中央に。2度3度と元相撲取りの高見盛関のようなパフォーマンスで肩を脱力させて気持ちを落ち着かせる。曲『Papa Can You Hear Me?』(映画『愛のイエントル』より)。
冒頭のトリプルトゥーループ+トリプルトゥーループを決める。続く、トリプルルッツはちょっとバランスを崩すも転倒せずにこらえる。トリプルループの予定は、ダブルループに。ステップシークエンスでは情緒的な表現で演じきる。スピンのあとに、トリプルフリップ+ダブルトゥーループも成功。単発のトリプルフリップ、ダブルアクセルも着実に決めていく。トリプルサルコウ+ダブルループ+ダブルループの3連続ジャンプも危なげなし。最後はスピンからビールマンスピンで決める。
フィニッシュの瞬間は少し笑顔で“佳菜子スマイル”で観客の声援に応える。得点は115.38(技術点56.96点、演技構成点58.42点)で、合計170.98。
--演技に引きこまれました
「自分では全然、望んでた演技できなかったです。昨日かなり落ち込んだんですけど、今日の朝も少し引きずっていて、朝の練習からこの試合までの間で最後なんで思いっきりやろうと切り替えした」
--今シーズン、ここまでよく頑張ってきたと思うんですけど、終えた気持ちは?
「ここで一番いい演技したかったんですけど、ショートもフリーも悔いが残るできだったので、(3月末の)世界選手権では、『こないだのあなたは誰?』というぐらいすごい演技したいです」
--憧れのオリンピックの舞台に立ってみて、想像した舞台でしたか?
「自分が感じないプレッシャーをオリンピックは感じるんだなと実感しました」
--また、戻ってきますよね。
「終わったばかりなんでわからないですけど、リベンジ出来たらいいなぁと思います」
--どういうスケーターになっていきたいですか?
「魅せれるスケーターになりたいです」