「フィギュアスケート女子」日本代表の浅田真央選手(23=中京大)が、20日(日本時間21日)に行われた「フィギュアスケート 女子ショートプログラム」に登場。トリプルアクセルを始め、6種類8回のトリプルジャンプを全て成功させ、「これが浅田真央のスケート」と真の実力を存分に魅せつけた。6位入賞を果たした。
演技が終わった瞬間に、感動・感謝・悔しさ・4年間の集大成の完成と、さまざまな思いの詰まった涙で顔を崩した。しかし、すぐに大歓声と拍手につつまれた会場に涙を流しながらも笑顔で手を振って答えた。そして、13年NHK杯のフリーで出した自己ベスト136.33 点を6点以上更新する142.71を叩きだし、ショートとの合計が198.22とトップグループに十分プレッシャーをかける驚異的な数字を叩き出した。
ブルーの衣装で登場した浅田選手。何か吹っ切れたような顔でリンク中央に。曲『ピアノ協奏曲第2番』。
冒頭のトリプルアクセルを完璧に着氷すると、会場から大歓声と拍手が起こる。これで落ち着いたか、続く、トリプルフリップ+トリプルループもきれいにコンビネーションジャンプを決める。昨日のミスがウソのようだ。トリプルルッツも危なげなく着氷。浅田選手が跳んで決めるたびに、大歓声と拍手が沸き起こる。そんな会場で伸び伸びとスケーティングをする浅田選手。ジャンプだけではなくステップでは4年間磨いてきた表現力でも魅せる。
ダブルアクセル+トリプルトゥーループのコンビネーションジャンプも軽快に決める。トリプルサルコウも危なげなし。そして、トリプルフリップ+ダブルループ+ダブルループの3連続ジャンプも全く危なげなし。そして、最後のトリプルループを跳び、6種類8回の3回転ジャンプを全て決める。
あとは、スピンからビールマンスピン、最後のステップでは、会場から拍手が起きる。曲がピタッと止まるとともに、エッジを聞かせて、浅田選手もピタッととまると、会場は大歓声といつまでも鳴り止まない拍手に包まれる。浅田選手は、その瞬間に涙で顔を崩すと、頬を涙が伝うのも構わず、笑顔(泣き笑いっぽい笑顔)で会場に手を振る。
得点は142.71点(技術点73.03点、演技構成点69.68点)と自己ベストを更新。昨日のショートプログラムの得点55.51点をプラスして、合計198.22。