ロンドンオリンピック大会8日目の3日、柔道は男子100キロ超級に上川大樹(=京葉ガス、22)が登場。
2010年の柔道世界選手権大会で「世界最強」といわれる同級王者のリネールを日本人として初めて倒し金メダルを獲得しただけに、期待したいところだったが、2回戦で敗れた。
1回戦 上川大樹 ○(払い腰 1本)× ダレル・カスティヨ(グアテマラ)
落ち着いた入り。引き手と釣り手を取って、しっかり組んだ上川は、動いて足払いを一回フェイントで掛け、そこから払い腰。
開始からわずか51秒 払い腰からで「1本」と、絶好の滑り出し。
2回戦 上川大樹 ×(抑え込み 有効)○ イハル・マカラウ(ベラルーシ)
8年前の100キロ級の金メダリストという試合巧者のマカラウ。上川に引手を引かせないようにし、引いたときには、押し込んで圧力をかけ、場外に出すなど、上手さを発揮。1分22秒に、両者「指導」が入る。
2分50秒 マカラウが背負い投げから、体勢を崩した上川に寝技を仕掛ける。抑え込まれてから19秒で上川は、なんとか逃げるも相手に「有効」のポイントが入ってしまう。
このまま、攻めて最低でも相手に「指導」を入れさせ、ポイントで同点に追いつきたいところだが、得意の組手になかなかなれず、思うように技を出せない。
最後まで、技を出せなかった上川は、このまま敗退。
日本柔道は、64年の東京オリンピックで「柔道」が正式種目になってから、ずっと、どこかの階級で金メダルを獲得してきたが、今回、その歴史に終止符が打たれる結果となった。