「フリースタイルスキー」日本代表の小野塚彩那選手(25=石打丸山クラブ)と三星マナミ選手(30=野沢温泉クラブ)が、20日(日本時間:21日)に行われた「フリースタイル 女子 スキー・ハーフパイプ・予選」に登場し、小野寺選手が4位で決勝に進んだ。三星選手は予選敗退となった。
小野塚選手が13年世界選手権3位で、三星選手が同4位と、普段の実力が出せれば、十分にメダルを狙える。今回からオリンピックから新種目として採用された。予選は、1人2回ずつ行い、ベストスコアを採用する。上位12位が決勝へ進出する。
小野塚選手の1本目。最初のエアから、3メートルを超える高さに会場がどよめく。ファイブフォーティー(360度+180度の1回転半)、セブンツー(360度×2の2回転)を決め、最後は(進行方向の足を)スイッチからのファイブフォーティーをきっちりと決めて83.80点の4位。
2本目は無理せず、流すような形の演技。ただ、相変わらずリップ・トゥ・リップ(縁から縁へ)の高いエアを見せ、そのたびに歓声が起きる。回転を入れない代わりに、手足を大きく広げるスプレッドや、空中で板をつかむミュートグラブなどの技を出すのみで59.80点と高い得点を出す。
三星選手の1本目は、勢い余って飛び出したが、ちょっと気負いすぎたかエアで高く跳び上がりすぎ、バランスが乱れる。その後、ファイブフォーティーは決めたものの、フレアで転倒して、得点は15.60。
2本目。直前の選手が、高さのある回転をしたが、着地した瞬間に転倒。頭を強く打ってしばらく動けないアクシデントが発生。三星選手に動揺がなければいいが・・・。
1つ目のグラブを決めるも、2つ目のファイブフォーティーで転倒。残念がる三星選手に、コーチが「見せられるものは全て見せろ」と指示。立ち上がると、気を取り直して、フレアなどの技を決める。最後は、また転倒してしまいゴール。最後は、笑顔でテレビカメラに手を振った。得点は15.60で予選敗退となった。