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高見盛 満身創痍の引退会見!永谷園CMなどで親しまれた“角界のロボコップ”

 元小結で東十両12枚目の高見盛(36)が27日、現役引退を表明した。

 高見盛は土俵での体を叩く気合のパフォーマンスで話題となり、その愛嬌や天真爛漫な姿や“角界のロボコップ”との愛称で親しまれた。お茶の間でも2000年代に永谷園のCMに出演し、その美味しそうにほおばる姿が印象的だった。

 28日付のスポーツ報知、日刊スポーツ、デイリースポーツ、サンケイスポーツ、東京中日スポーツ、スポーツニッポン各紙が報じており27日の千秋楽で、「来場所も頑張れ」「やめるな」などのファンからの声に押され、5勝目を挙げたが、幕下への降格が決定的となっていたため、取組後に師匠の東関親方(元幕内・潮丸)と話し合い引退を決断したという。

 都内で会見を開いた高見盛は、「本日をもちまして高見盛精彦、力士を引退することになりました」と、すっきりした表情をしていたという。

 「今(引退を)決めたばかりでうまく思いを伝えられませんが、少しホッとした気持ちと少し先行きが不安なのが半々。悩みましたが、自分が力士でいられるボーダーラインを切ってしまったからには仕方ない」と語った高見盛は、「自分の体と相談してやってきたが右肩、両足、そして腰も首も。星勘定もそうだが、体がボロボロになっていく。さらに傷つけていくのではないか。その不安が大きかった」と、満身創痍な自身の体のことも引退の理由に挙げたという。

 先代の師匠、元関脇高見山の渡辺大五郎さん(68)も同席したが、「早く嫁さんをもらって!」との声が飛ぶと、「今まで相撲にかけてきた時間をそっちにも使っていこうかな。まあ、ゆっくり、ゆっくりやっていきます」と前向き。

 さらに、高見盛に、渡辺さんは「いい嫁がいれば…。(故郷の)青森(出身)はいいよ。都会はダメよ」と注文を出すと、「そういうしばりをするとややこしくなるので…」と高見盛は苦笑いだったという。

 今後は年寄『振分』を襲名し、後進の指導にあたるという。

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