人気海外ドラマ『24』のジャック・バウアー役で知られる俳優のキーファー・サザーランド（45）が4日、東京・渋谷のTOHO シネマズ渋谷でWOWOWプライムで放送される新作ドラマ『TOUCH／タッチ』の特別プレミア試写会に登場した。
世界中でヒットを飛ばした『24』終了後、ドラマへの出演を控えていたキーファーが脚本を読み出演を決意した『TOUCH』。今回、キーファーが挑むのは前作とはうってかわり911の同時多発テロで妻を失った元新聞記者の男・マーティン。妻が亡くなって以降、幼い息子・ジェイクは無言症になり、父親と触れ合うことさえ拒絶するが、ある時、息子が落書きのようにつづる数字に特別な意味があることに気づく。ジェイクは人と人とのつながりを知覚し、それを数字で表現していたのだ…奇跡を信じ、世界中の人々を救おうを奔走するマーティン。世界をつなぐ“見えない糸”を壮大なスケールで描く話題作がいよいよ日本放送！
ファンの声援に迎えられて登壇したキーファーは「私にとって3度目の来日なのですが、毎回温かい気持ちで迎えてくださって感動しています」とあいさつ。全米では早くもセカンドシーズンの放送が決まり、盛り上がりをみせる同作に「『24』以来、初のドラマになるのですが、すでに大変強い想いをもって制作しました」と手応えも充分のよう。
今作ではプロデューサーとしても参加しているが、出演を決めたきっかけについて「父と息子の関係を描いた作品なんです。息子は自閉症で言葉も発することができない、人から触れられるのも嫌がる。自分も実際にふたりの子供がいる親ですので、もし自分の子供が話もしてくれない、話すこともできない、通学の時に手も握ることができない…そんな時に自分はどう思うだろう？ そんなところから作品に参加しました」と感慨深く語り、「必死に自分の息子とコミュニケーションをとろうとする父親の姿に共感をおぼえて楽しんでいただけたら」とアピールした。
また、同局のスペシャル特番『キーファー・サザーランド主演最新ドラマ『TOUCH/タッチ』ＳＰ～数字をめぐるミステリー～』でナビゲーターをつとめる俳優の勝村政信（49）も花束をもってキーファーを歓迎。すでにファーストシーズンを全話観て、同作の魅力にどっぷりはまったという勝村は「『24』より今回の方が“当たり役”なのでは。とにかく素晴らしいドラマ。とにかく次が観たくて次が観たくて」と興奮気味に語り「セカンドシーズンはどういう風になるか教えてくれませんか？」とキーファーにリクエスト。
キーファーは「皆さんがファーストシーズンの第1話も観てないですが」と笑いながら「セカンドシーズンでは息子の持つ特別な力を巡り、息子を守っていく父親になる。もしかしたら体を使ったアクション的な部分が出てくるかも」と今後の展開を示唆。それを聞いた勝村は「実はファーストシーズンでもアクションのシーンが少しだけあるんですけど、（戦うのが）弱いんですよ。（今作は）普通のお父さん」と新たな活躍に胸を高鳴らせていた。
最後にキーファーは「実は『24』というのは全米では人気の定着に1年ぐらいかかっているんですね。ある意味、アメリカより先に日本のファンのみなさんが支えてくださったおかげで全米での継続が決まったところがある」と意外な事実を明かし「俳優としても日本のファンのみなさんの応援があったから今がある。本当に日本のファンのみなさんには心からの感謝を述べたいと思います。ぜひ『TOUCH』を楽しんで下さい」と呼びかけた。
『TOUCH』はWOWOWにて10月5日（金）夜11：00スタート。さらに同局では9月29日から『24-TWENTY FOUR-』全シーズンを8ヵ月にわたりハイビジョン完全放送する。
