
元祖ヒップホップダンスグループZOOのリーダーTACO、MARK、HISAMIが16年ぶりにZOO FUNKとして再結成し、12日東京・渋谷の『duo MUSIC EXCHANGE』でライブ『ZOO FUNK TV』を歌手の中西圭三、ダンスボーカルユニットFis block(フィスブロック)らと行った。
90年代に一世を風靡したZOO。『Choo Choo Train』のヒットやEXILEのHIROが所属していたことでも知られるダンスグループの突然の再結成の知らせを受け会場は往年のファンや若いダンサーで賑わいをみせた。このタイミングでの活動再会にTACOは「昨年12月、ZOOの生みの親である新井(義春)社長が他界しました。新井さんはケンカとかしてましたが親父みたいな存在。最後までZOOのジャンパーを着てくれていて…何も言えなくなって…」と声をつまらせた。そして、「新井さん、ありがとう!」と涙の黙祷を捧げた。

また、ライブにはMARKの息子でフィスブロックのSoulも登場。昨年デビューしたばかりで12ヵ月連続のCDリリースを達成した3人組は『Unlimited』など3曲を歌とダンスで勢いのあるパフォーマンス。MARKが父であることが明かされると驚きの声が挙がる会場にSoulは「めちゃめちゃ緊張してます。親父の名を汚さないようにしたいです」と意気込みを語った。フリースタイルでダンスを披露する場面では中学生になった時から教わっていたという父親仕込みのダンスで観客のハートをキャッチ。これにMARKも「負けないぞ!」と気合の入ったパフォーマンスで応えた。
『Choo Choo Train』の楽曲提供でしられる中西はボーカルとして参加。TACOは「もう一度やろうよ、と1ヵ月ぐらい前に思い立ちました。僕らは歌えないので誰かいないかと探していたら、ふと圭三さんがいるじゃないかと。即行で電話したら二つ返事で受けてもらえました」と経緯を明かした。そんなメンバーに中西は「ストリートの踊りを音楽に注ぎこんでくれた先駆者。僕の歌も大きく育てていただいた。まさにZOOは“レジェンド”です」と讃えた。
ライブでは中西が歌うブラックビスケッツの『Timing』や『Gorgeous』など6曲を披露された。観客が自由にステージに登りダンスする『DADAタイム』やZOO FUNKのさまざまなダンスパフォーマンスで会場も一体となって盛り上がり、最後は観客全員と『Choo Choo Train』を踊りファンキーな夜を締めくくった。激しい踊りに汗だくになったTACOは「もう50だよ!」と笑いを誘いながら「死ぬまで踊り続けたいです!」と叫び大きな歓声を集めた。

















