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【ソチ五輪】フィギュア「皇帝」プルシェンコ、棄権で引退表明!「こういう形で自分のキャリアを終えるのは残念」

 「フィギュアスケート男子」ショートプログラムを棄権した“皇帝”エフゲニー・プルシェンコ選手(ロシア、31)が、現役を引退する考えを明らかにしたと、NHKのオリンピック特番の中で、プルシェンコ選手のコメントが読み上げられた。

 10代から世界の第一線で活躍し、2002年のソルトレークシティーで銀メダル。続くトリノで金メダルに輝き、前回のバンクーバーでは再び銀メダルを獲得し、オリンピック3大会連続メダルを獲得。その強さから「皇帝」と言われた。

 プルシェンコ選手は、「きのうの練習でジャンプを降りたときに腰を痛め、きょうの試合前の練習で3回転ジャンプをしたら腰の痛みが悪化し、無理だと思った。オリンピックよりも体を選んだ」と、棄権した理由を説明。

 続いて、「こういう形で自分のキャリアを終えるのは残念だ。もう少し違う終わり方にしたかったが、神様にこれ以上は無理だと言われた気がする」と話し、現役を引退する考えを明らかにしたコメントが読み上げられた。

 今後については「アイスショーに出たり、ビジネスをしたりしたい」と、つづられていた。

 ソチオリンピックでは新種目の団体に出場し、男子シングルのショートプログラムで4回転3回転の連続ジャンプを成功させるなど、自己ベストの得点で2位に入り、開催国ロシアの初めての金メダル獲得に貢献した。通算でフィギュア史上最多に並ぶ4個目のメダルを手にした。

 7番目に演技予定だったプルシェンコは、演技直前の6分間練習でトリプルアクセルの着氷が乱れると苦しげな表情を浮かべ、故障したことをうかがわせた。名前を呼ばれたものの、演技には入らず、首を横にふり、腰を押さえながらレフェリーに棄権を申し出た。

 プルシェンコは、長年痛めていた腰を、オリンピックに出るために昨年1月に手術。昨年12月のロシア選手権で優勝を逃して1枠の代表入りを一度は諦めたが、ロシア連盟による異例のテスト演技を経て母国開催の五輪に立った。

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