「男子スノーボード」日本代表の角野友基選手(17=日産X-TRAIL)が8日、「スノーボード・スロープスタイル・決勝」(ローザ・フートル・エクストリームパーク)に出場した。
新種目の「スノーボード・スロープスタイル」男子準決勝。同種目の出場選手の中で2番目に若いという角野選手。スノーボード界初のメダルとともに今大会。日本、メダル第一号をもたらし、日本チームに勢いをつけられるか注目される。
スロープスタイルとは、コース上に前半に3つのジブ(レール、ボックス、ウォールなどの障害物)、後半に3つのキッカー(ジャンプ台)が配され、トリックの難度とスタイル(美しさ、カッコよさ、スムーズさ等)を競う種目。
1番スタートの角野選手は、これまで同様に、お辞儀してからハイタッチの“儀式”をしてスタート。
勢い余ったか、ひとつめのレールのジブで途中、落ちてしまう。残り2つのジブセッションはスムーズにこなし、スピードに乗ってキッカーへ。
グーフィースタンスからキャブで回して1260(トゥエルブシックスティ=得意とは逆の足を下にして踏み切り3回転半)。レギュラースタンスから1080(テン・エイティ=3回転)。最後、トリプルコーク1440(軸を3回ずらしながら横に4回転)も着地でお尻が下がって、ちょっと擦った感じになる。得点はジブのミスが大きく響き53.00。
気負っているのか、チャレンジしているのか着地を失敗して転倒する選手が続出。ほとんどの選手がメダルを狙って一発勝負の大技にチャレンジしてくることが予想される2回目。角野にもまだまだチャンスはある。
1番スタートの角野選手は、胸に手を当てて、お辞儀してからハイタッチの“儀式”をしてスタート。逆スタンスから入り、グーフィースタンスとジブセッションをなめらかに滑っていく。マトリョーシカにはボードを当てることは出来なかった。
キッカー勝負。1つ目は、グーフィースタンスからダブルコーク。2つ目は、レギュラースタンスから、回して回して・・・も、着地で両手をついてしまう。最後、大技の1440(通称フォーティ=4回転)を決める。ヘルメットをポーンと上に投げる。得点の75.75を確認すると、ちょと舌を出して笑顔で手を振った。