ロンドン五輪体操個人総合金メダリストの内村航平選手(24)が5日、埼玉県・草加市のコナミ体操競技部体育館で行われた子ども向け運動スクール・運動塾の『七夕祭り』に出席した。
この日は内村選手のほか、国内外で活躍するコナミ体操競技部の小林研也選手(29)、森赳人選手(29)、沖口誠選手(27)、植松鉱治選手(26)、中島立貴選手(25)、山室光史選手(24)、青山政高選手(22)、白井勝太郎選手(22)、今井裕之選手(23)らによるミニ体操教室を開催。
小学2年生~5年生の約50人の子どもたちに柔軟や前転、後転、ジャンプ、逆立ちなどを指南。小林選手は「普段こうやって子どもたちと触れ合える機会があまりないので、今日を楽しみにしていました」と笑顔を見せ、身体の柔らかさを披露した今井選手は「毎日柔軟することです」とコツをアドバイス。
子どもたちからの質問に答える場面では、普段していることを問われた植松選手が「さっきみんながしたみたいな逆立ちをしたり、平行棒、鉄棒、吊り輪だったりでぐるぐる回っています」とユーモラスに回答。休みの日の過ごし方については森選手が「身体の治療の日にあてています。練習でケガをしたり疲れが溜まっているので、身体をケアしたり」と選手としてのプライベートな時間の使い方を教えた。
また、明日に控えた七夕にちなみ、用意された笹に選手と子どもたちが今後の目標や抱負を書いた短冊を飾り付け。内田選手は短冊に「リオデジャネイロ五輪に出場して、頑張る」と願い事ではなく決意を綴り、どや顔を浮かべた。
内村選手と山室選手はイベント後に改めて報道陣の前に登場。内村選手は「なかなかこういう機会がないので、子どもたちに体操の楽しさを伝えることができたかなと思います」と充実感。「みんな、技ができた後なんかにいい笑顔を見せてたので、僕らも楽しかった。練習でいつも詰めてるので、こういう笑顔で癒されていいなと思いました」と振り返った。
山室選手も「初心に帰るじゃないけど、こういう気持ちを忘れちゃいけないなって思い出すいい機会だった」と子どもたちの笑顔や楽しそうに運動する様子に癒された様子。「僕らの小さい頃はこういう機会があまりなくて、代表選手とわいわい楽しくできればよかったなと思いました」といい経験になったようだ。