NO IMAGE

ノムさん、大谷の二刀流から芸能界の話題まで「ノムラの教え」でバッサリ!楽天への恨み節も

ノムさん、大谷の二刀流から芸能界の話題まで「ノムラの教え」でバッサリ!楽天への恨み節も
プロ野球から芸能の話題までバッサリ斬ったノムさん

 プロ野球『東北楽天ゴールデンイーグルス』の前監督で現・プロ野球解説者の“ノムさん”こと野村克也氏(77)が5月30日、都内で『負けかたの極意』『ノムラの教え 弱者の戦略99の名言』(ともに講談社)の刊行記念ミニトーク&サイン会イベントを行った。

 大勢の報道陣とファンを前に、「間違ってきたんじゃないの?俺は長嶋(茂雄)じゃないよ。野村だよ。エヘヘヘ」と、ノムさん節をさく裂させて登場。『北海道日本ハムファイターズ』大谷翔平選手(18)の二刀流問題から、野球が2020年夏季オリンピックで実施競技の最終候補に残ったことで、監督就任への意欲を問われた。さらには、元モーニング娘。の矢口真里(30)と俳優・中村昌也(27)の離婚についてコメントを求められるなど、“ノムラ節”が炸裂した。

 「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」という名言があるノムさん、「勝つことにおいての話はみんなあるので、その逆の方法をやってみようか。監督経験者監督の立場から、逆から考えると面白いんじゃないかという単純な発想」と、ミニトーク&サイン会の前に行われたマスコミ会見に登場し趣旨を説明。

  “ぼやきのノムさん”と言われるが、「ぼやいているわけじゃないんだけど、何かぼやいているように聞こえるんですよ。27年のキャッチャーの習性として身についちゃった。しゃべるとぼやきに聞こえる。最近のキャッチャーはぼやかない。ぼやかなきゃダメよ」と、さっそく、ぼやきっぱなし。

ノムさん、大谷の二刀流から芸能界の話題まで「ノムラの教え」でバッサリ!楽天への恨み節も

 それでも、「今日まで野球でメシが食えたのは、キャッチャーやっていたからですよ。(他のポジションの選手が)気が付かないところに気が付く。キャッチャーってなんだろう。扇の要、女房役といわれるように、重要なポジションであることは間違えない。キャッチャーは守りにおける監督の分身である」と、キャッチャー論を展開。

ノムさん、大谷の二刀流から芸能界の話題まで「ノムラの教え」でバッサリ!楽天への恨み節も
大谷の二刀流にダメ出し

 続いて、球界のご意見番でもあるノムさんに、二刀流で話題の日本ハム・大谷選手について話が及ぶと、「ふざけんじゃないよ。“一刀流”だけでも大変なのに。 プロ野球をなめてるよ。18歳で子供だよ。プロとして先輩たちは、彼に絶対打たせちゃいけない。そのくらいの意地を見せないと。 私が現役だったら、彼を絶対に打たせないね」と、一気にまくし立てた。 投手、野手のどちらが適性かについては、「私が日本ハムの監督だったら、投手をやらせるね」と断言した。

 さらに、野球が2020年夏季オリンピックで実施競技の最終候補に残ったことに触れ、監督就任への意欲を問われると、「絶対ない。 地球がひっくり返ってもない。7年後?生きてないよ」と、興味無いような発言。

 第3回WBCのときも、監督を決める会議で、「山本浩二が、『ノムさんやってよ』といってきたが、その時、王がなんとーも言えない顔をした。私は、空気を読んで『ちょっと、トイレ』と中座して戻ってきたら、山本浩二に決まっていた」と、恨み節。

 それでも、記者が「オリンピックですから、監督は日本プロ野球機構が決めるんじゃないんですから、可能性は」と、再度プッシュされると、「北京五輪のとき、ファンの人たちから『何で野村じゃないんだ』って声が聞こえてきたのはうれしかった」と、しみじみと振り返ると、さらに「やるとしたら、どうやって情報を集めようか。敵を知り、己を知る。私は 捕手だったから、相手を知らないことにはサインの出しようがない」と、具体的に語って、色気(?)を見せていた。

 もし、野球がオリンピック競技に復帰した場合、時間短縮の方策として7イニングで終了絵という話も出ているが、「ハンタ~イ!」と、即答。「野球は3の係数でできてる。7は割り切れない。だったら6イニングの方がまだいい」と、持論を展開した。

ノムさん、大谷の二刀流から芸能界の話題まで「ノムラの教え」でバッサリ!楽天への恨み節も
野球がオリンピック競技に復帰したら監督に色気も・・・

 また、ノムさんは、“サッチー”こと沙知代夫人とともに、ワイドショーでも人気キャラクター(失礼)のため、この日は、ワイドショーも取材に来ており、芸能の話題も振られる。タレントで元モーニング娘。の矢口真里の離婚について尋ねられると、「知らない。女優さん?」と、そもそも、矢口のこと自体を知らないという。それでも、「夫婦っていうのは、2人だけにしか分からないこと、人には言えないこともある。夫婦2人にしか分からないことですから」と、一般論を展開。

 妻であった矢口の不倫が原因とされていることを聞かされると、「エッ奥さんの浮気なの?エライ時代になったもんだ。だいたい逆のパターンが多いのにね。まあ常識ないよね。ダンナがいないときに家に入れるなんて」と、驚いていた。

 サッチー夫人との仲について問われると、「ウチ?家ではほとんどしゃべりません。ボヤいていても、同じ部屋にいないから、聞いてないと思う。家庭内別居だね。生活時間帯が違う。アレは早く寝て早く起きるけど、私は、夜おそくまで起きているから」と、苦笑い。さらに、「ベッドは一緒ですよ。キングサイズのベッドではじっこと、はじっこで寝てます」と、ノムさん流のジョークを飛ばす。夫婦円満の秘けつを聞かれると、「愛ですよ!」と力強く語った。

 続いて、行われたミニトーク&サイン会では、野球ファンを寝の前に上機嫌で、「野球は意外性のスポーツ。弱いチームでも強いチームに勝てる。誰もが今年は巨人の独走で楽に優勝しちゃうんじゃないかと思っていたけど、わからないもんですねぇ。勝負の怖さ、野球の不思議なところです。原監督も苦労してもらわないと、大監督になるには苦労が足りない。見てて面白くない。ハリがない。オォと声が出る采配が一回もない。あまりにも当たり前すぎてね」と、バッサリ。

 ノムさんは、南海ホークス(現・福岡ソフトバンクホークス)の選手時代にプレイングマネージャーとして初め監督引き受けた。「(南海の監督だった)鶴岡(一人)さんが一線を退いて、(南海は)下降線の一途たどって、最下位、最下位で、お鉢が回ってきて監督業が始まった。35歳でした。4番でキャッチャー。常識で考えたら、プレイングマネージャーなんか出来るわけないとお断りしたんですが、80歳のオーナーに頭下げられたら、引き受けないわけにはいかないでしょう」と、当時の経緯を語る。

 さらに、「『監督が変わればチームが変わる』という名言もあって。南海を皮切りに、ヤクルト、阪神と最下位になると私のところに来る。楽天は、最初の年に田尾(安志)監督がやってボロボロに負けた。楽天とロッテの試合で、23点も取られて負けた。その試合を女房と見てて、『これ絶対、俺のところに来るぜ』と言っていたら、8月終わりにオーナーがきた。そのときは、監督要請がひと言もなかったんですけど、後日、球団社長から監督要請を受けた。いわば、オーナーとは、テスト、面接だったんですよ。面接で合格して、監督を正式に要請された。後悔してもしょうがないんですけど、お断りすりゃよかった」と、その後のことを連想させる言動で笑わせる。

ノムさん、大谷の二刀流から芸能界の話題まで「ノムラの教え」でバッサリ!楽天への恨み節も
楽天への恨み節も

 監督就任の条件として、「監督を変えれば優勝できると思ってませんか?監督が変わればチームが変わると言われたのは50年前。(1950年代に)三原(脩)さんが、西鉄(現・埼玉西武ライオンズ)や大洋(現・横浜DeNAベイスターズ)の監督をして優勝させた、水原(茂)さんが、東映(現・北海道日本ハムファイターズ)の監督をなさった時代の話ですよ。球団の心臓部は編成部、スカウトですよと。編成部の強化を第一にやってくれますか」と、問うたらそうだ。

 続けて、「『石の上にも3年。よろしくお願いしますよ』と言ったはずなのに4年目にクビですよ。貧乏くじを引かされて、チーム編成して、ボロボロのチームを2位に引き上げて、来年、あと1年というところでチョンですよ。わしはブラウン以下かよ」と言って笑わせる。

 その年、仕事で楽天戦を訪れた時のこと、球団関係者があいさつに来そうで、「『チームは絶対勝てませんから、最下位独走ですから』と、野村さんの言うとおりになりましたねと言ってましたよ。私が、どれだけ戦力をやり繰り、やり繰りしたか、それだけわかってもらえれば十分です」と、恨み節。

 楽天に対して、「球団創立10年目。ぼちぼち結果出さないと、仙台からファン離れていっちゃいますよね。しかし、星野はいいとこばかり吸い取っていく」と、阪神時代の事も含め笑わせる。

 その阪神の時も「いうとおりにやりますから」と約束したはずなのに、全然。優勝できないのに監督がコロコロ変わっている。久万オーナーに『即戦力のピッチャーをとってくれ。3年で3人そろうから。3年契約行きましょう』といったのに、1年目に取ったのが藤川(球児)ですよ。いまは大リーグ行きましたけど、入団時は、ヒョロッとしていて、もやしみたいなの。即戦力といったのに…」と、興が乗ってきて、ここから面白くなるというところで、MCが、「お時間となってしまいました。サイン会のほうへ」というと、「サインなんてしなくていいよ」と、言い足りい様子でぼやくと、会場からも支援する拍手が起こったが、このままサイン会へと流れていった。

 弱者はいかに闘い、いかに勝つべきか、現実をどう認識し、戦略を練るかですべてが決まる。自身、無名高校からテスト入団し、捕手として打者として頂点を極め、監督としても万年Bクラスのチームを常勝軍団に育て上げた。野村氏の勝利をコントロールする哲学の集大成とも言える『負けかたの極意』と、本年度第37回講談社漫画賞(一般部門)受賞人気漫画『グラゼニ』とコラボレーションした『ノムラの教え 弱者の戦略99の名言』の2冊同時刊行。

 同著書2冊は絶賛発売中

 

ノムさん、大谷の二刀流から芸能界の話題まで「ノムラの教え」でバッサリ!楽天への恨み節も


ノムさん、大谷の二刀流から芸能界の話題まで「ノムラの教え」でバッサリ!楽天への恨み節も
大勢の聴衆を前にトークショー
ノムさん、大谷の二刀流から芸能界の話題まで「ノムラの教え」でバッサリ!楽天への恨み節も
「美人ですよ~」とご機嫌のノムさん
ノムさん、大谷の二刀流から芸能界の話題まで「ノムラの教え」でバッサリ!楽天への恨み節も
『ノムラの教え 弱者の戦略99の名言』
ノムさん、大谷の二刀流から芸能界の話題まで「ノムラの教え」でバッサリ!楽天への恨み節も
『負けかたの極意』
広告