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東山紀之、田口淳之介に「リーダーの資質ある」と太鼓判!でも植草と同系統とも

東山紀之、田口淳之介に「リーダーの資質ある」と太鼓判!でも植草と同系統とも
セリフなく全てコンテンポラリーダンスで表現する

 『少年隊』の東山紀之(46)、『KAT‐TUN』の田口淳之介(27)が18日、東京・新宿区「東京グローブ座」でダブル主演を務める舞台『NO WORDS,NO TIME~空に落ちた涙~』(作・演出:G2)の公開リハーサルが行われ、元宝塚のトップ娘役の花總まり(39)、振付も担当し、出演するダンサー・黒田育世らと囲み取材に出席した。

 「入口、出口、田口です」の自己紹介ギャグがある田口は東山に、「新しいギャグをやったら?」と振られ、本作の演出家G2が考案した「ピュー・ポ~ン」という新ギャグを披露。これに東山も報道陣も笑いをこらえるのが大変なほど盛り上がる。

 この勢いのまま囲み会見がスタート。「舞台上ではセリフがない分、ストレスがあった?」と、問われると、田口は、「いやいやいや、そんな・・・セリフがない分、伝えやすい部分はあるので、受け取る側にちゃんと感情を込めて『ピュー・ポ~ン』とやって来ましたから」と、ペースを崩さない。

 これに対して、東山は、「僕ね、彼の勇気は素晴らしいと思う。こういう状況下で出来るというのは、頼もしいですよ。ほんとに」と、苦笑いを浮かべつつもクールに回答。

 どういうギャグかと聞く報道陣に対して、田口は、「このギャグは、みんなで食事に行った時に、G2さんに、東山さんが『何かギャグを作ってあげて下さい』と言ってくれて、0.5秒でこのギャグを作っていただいた」と、経緯を説明する。

 東山は、「僕がお願いして、G2さんに作ってもらったので、しょうがなく演っているんです」と、フォロー?するも、田口は、「しょうがなくないですよ。このギャグイチオシですよ」と、胸を張る。

 東山へも初笑ギャグを求める報道陣に対して、「僕は、大変気に入っているので、彼のギャグのファンなんです。僕は封印をしたんで。あれ、田口とギャグがかぶっちゃうので失礼に当たると思う」と尻込みすると、田口が、「僕は、入口、出口、田口で~す」と、元気に言って、東山に促すも、東山はかたくなに、「僕は封印したんで」と、拒否。

東山紀之、田口淳之介に「リーダーの資質ある」と太鼓判!でも植草と同系統とも

 同舞台は、男(東山)と青年(田口)が不思議な世界(パラレルワールド)へと迷い込んでいくストーリー。セリフを一切使わず、音楽とダンスでつづる新しいエンターテインメント作品。演劇的なすべてのストーリーをコンテンポラリーダンスで表現されていく。

 ここから、まじめな会見がスタート。「初日になりますが、新たなジャンルということで、やられてみてどうですか?」と、問われると、東山は、「肉体を酷使しますから。ある意味、面白いものが出来たんじゃないかと思います。僕の挑戦も共にやってると、大きなものになるので、充実した毎日を送ってます」と、静かに語る。

 前作は、正反対にセリフが多かったが、「あまり楽をさせてもらえないですね。水を打ったように静かなところで自分を表現できるのは心地よいですね。その分、楽屋では田口のギャグを聞いてリラックスはしてるんですけどね」と、笑いを交えながら、充実ぶりを伝える。

 さらに、東山は、「セリフで言ったほうが楽なこともたくさんあるんですけど、あえてそれを封印する。感情を伝えることに意味があると思うので、ヤッてて面白いですね。踊りも黒田さんの振付なので、今までとは違いますし、非常にガラス細工を扱うように、繊細な表現をしないと伝わらないので、注意してやってますよね」と、新たな挑戦にも意欲的。

 その振付をした黒田は、「ストーリーを伝えるというのがメインなので、流れを正確に追おうと。そうじゃないと、人間関係がわからなくなってしまうので、それに取り組めたのはとてもやりがいがあることでした」と、黒田にとっても新しい挑戦だったようだ。

東山紀之、田口淳之介に「リーダーの資質ある」と太鼓判!でも植草と同系統とも
元宝塚のトップ娘役の花總まり

 セリフ無しは初挑戦となる花總は、「振りの中に感情が流れていて、逆に面白い部分。でも、ときどき声を出したくなる部分もあります。東山さんはずっと出ずっぱりなので、すごいあせをかいてらっしゃるなぁと。私は、ちょこっ、ちょこっとなので、負けないぐらいに一生懸命踊って頑張りたいなぁと思います」と、語った。

 東山は、「汗の量は半端ないですね。汗っかきですから」と、笑わせた後、「(普段の舞台とは)相当違いますね。映像も後ろに流れているみたいなんですけど、全体像は自分自身では、まだわかってないので、目の前のことを一生懸命やりって行く」と、真剣に語る。

 今回が舞台初挑戦となる田口は「ついに始まっちゃうだ。東山さんとこういう形で共演することが夢だった。昨日は緊張で一睡もできませんでした…というのは、うそうそかわうそ~」と、ギャグを披露しながらも、「僕にとって初めてのすごい大事な舞台なので、最初から最後までケガないように。観に来てくれたお客さんに感動を持ち帰ってもら得るような作品にしたいです」と、真剣な表情で語る。

 また、制作発表の席で、「下克上精神で、先輩を超えていくつもりで頑張りたい」と話したが、この日も「(その気持ちは)今だに持っています。会を重ねるごとに通し(稽古)とかやって、東山さんのいいところも、どんどん見えてくるので、本当に、間近で勉強させてもらってます。(先輩を)超えます!(公演)途中でも」と、あらためて宣言した。

 対照的なシーンながらも合わせるというところでの苦労について、田口は、「申し訳ないんですけど、東山さんが僕に合わせてきくれるのをすごく感じるんですよ。鏡のシーンでも動きを一つ一つ合わせるので。リードしてもらっているのがすごく嬉しいです」と、感動しながら言うと、東山は、「(『少年隊』の)植草(克秀・46)で慣れてますからねぇ。合わせるのは」と、サラリといい、報道陣の笑いを誘う。

 田口は、「同じライン」とポロリというと、東山も、「植草からのラインがやっと分かりました。何が共通してるんだろうと思っていた」と、苦笑いしながら言う。

 さらに田口は、「稽古中に、トレーナーくれたりだとか、キャップくれたり。筋トレのメニューまで考えてくれたりだとか、優しいです」と、感謝すると、東山は、「植草と同じラインなんで、ちゃんとしないと」と、照れる。

 東山は、「お互いに響きあうものがないとダメですし、そのために稽古して来ましたからね。良い感じで出来上がっていると思いますね。(後輩の下克上精神について)どんどん引きずり下ろそうというのが、僕も嬉しいんで。そういう訳にはいかないですけど。田口だけじゃなく、ほかの後輩たちもどんどんかかってきて欲しいなぁと思います」と、頼もしげに語った。

 また、東山は田口について、「リーダーとしての資質がすごくあると思う。今回、感心しているんですよ。人としての大らかさと勇気。KAT‐TUNでもリーダーになったらいいのになぁ」とコメント。

 現在、明確なリーダーはいないKAT-TUNだが、それを受けて田口は、「現場で、メンバーに『今日から俺リーダーだから』って言ってみます。『フザけるな』って言われると思います」と、ひとりノリツッコミ。東山は、「勝手にリーダーというのは自由だからね」と、背中を押す。それでも田口は、「いや~、無理でしょう多分。ちゃんとできる人に任せて、僕はゆるくいきます」と、前言を撤回。

 最後に東山は、「世代は違うんですけど、それぞれのファンの方たちは来てくれると思うので、融合したものをぜひ楽しんでいただきたいなと思います」と、PR。

 田口は、「こちら側のスタッフ、キャストも雰囲気いいし、真剣に取り組めているので、細かいところまでヒントが隠れているので、最初から最後まで目を開けたまま見てほしい」というと、東山が、「瞬きするなと」と付け足すと、田口は、「はい。コンタクトの人は気をつけて」と言うと、東山が、「ドライアイに」と、また転がす。田口は、「僕もドライアイになっちゃうので」と、田口が言うように、息もピッタリで仲の良いところを、自然と見せる。

 花總は、「稽古場から、本当にみんな仲が良くて、雰囲気が良くて、一丸となって細かいところまで綿密に作っているので、お客様には、ギュッと凝縮された世界を堪能していただきたい」と言うと、黒田は、「それぞれの個性を楽しんでいただけたら思います」と、語った。

 今年はどういう年にしたいか問われた東山は、「今年はいい年にしたい。沢山の人に支えてもらっているので、そのひとたちに満足していただけるように頑張るだけです」というと、「舞台ではセリフが無いですが、家庭ではセリフが亡くなるようなことは?」と問われ、「ないです」と、苦笑い。

 田口は、「いいスタートダッシュを切らせてもらっているので、このままKAT‐TUNとしても、僕としても頑張っていけたらいいなぁと思います」と、語った。

 同舞台は、18日~2月5日まで同所で、2月8日~12日まで大阪・森ノ宮ピロティホールにて上演予定。

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