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【インタビュー】結城アイラ2年半ぶり3rdアルバム『For my Dear …』は挑戦!雰囲気が別人に!?

【インタビュー】結城アイラ2年半ぶり3rdアルバム『For my Dear ...』は挑戦!雰囲気が別人に!?
3rdアルバムはファンの皆様への手紙

 今年、アニメ『宇宙戦艦ヤマト2199 第一章 遥かなる旅立ち』エンディング曲『星が永遠を照らしてる』や、人気アニメ『境界線上のホライゾンⅡ』シリアスエンディング『悲しみは誰の願いでもない』などを歌いアニメシーンを彩った歌手・結城アイラ。先月21日に約2年半ぶりとなる3rdアルバム『For my Dear …』をリリースしたと聞き、そこに込められた思いなどについて直撃した。

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「あんまり長いような感じはしない2年半でした。とくに今年1年はいろいろなイベントに出演させていただいたり、4月から11月まであっという間だった気がします。このアルバムは挑戦だなという気持ちですね」と、開口一番から思いをあふれさせる結城。

 制作のきっかけはアルバムに収録されているシングル『悲しみは誰の願いでもない』カップリングの『Letter Song』という。
「たくさんのメッセージを頂いた中で、何か(ファンの皆さんに)お返しできないかなと思ったのがアルバムを作るきっかけだったので、みんなへの思いみたいなものをつづっているんです。純粋にいうとファンの皆さんへの手紙という感じです。ダイレクトにそういう言葉を伝えたい……、という感じだから、恥ずかしいというかテレくさいです。祈りや願いをテーマにした曲を中心に入れましたね。それを踏まえつつ選曲させて頂きました」

【インタビュー】結城アイラ2年半ぶり3rdアルバム『For my Dear ...』は挑戦!雰囲気が別人に!?

 今回のアルバム13曲中の『For my Dear …』『私だけの魔法の言葉』は作詞を、『心にあるキラキラを忘れないで』では作詞・作曲に挑戦しているが、制作の現場は。
「自分もかなり関わりながら作らせていただいたんです。ジャケットとかに関しても、私の意見を尊重しながら作っていただいたので、皆様に手にとってほしいです。けれど、自分の(歌)詞とかみんなに見てもらうことになるので、すごくテレます。結城アイラってこういう人なのかなというちょっと見えるアルバムになったのかなと思います」

【インタビュー】結城アイラ2年半ぶり3rdアルバム『For my Dear ...』は挑戦!雰囲気が別人に!?
久しぶりに作詞・作曲にも挑戦しました

 苦労した部分などはあるのだろうか。
「アルバム作りを頑張ろうというところで、作曲を久しぶりにしたんです。けれど、本当にやってないとできなくなるんだ!と(苦笑い)。これまでも最後まで作らずにちょっとだけ作っていたものはあったのですが、今回は最後まで作らないといけないので逃げられなかった。それで驚くほど曲が書けなくて、事務所に『3日間ほど合宿するので時間をください』と申し出て、かなり自分を追い込みましたね。最終的には8曲新曲を作って、プロデューサーに見てもらって。そこに行き着くまでが大変でした。やり続けてないとダメだなというのがありましたね」

 結城が手がけた3曲を聴いていると、いままでに結城からは聴いたことのなかったファンシーさや“一緒に行こうよ”と寄り添うような前向きなメッセージが多いように感じる。以前、『悲しみは誰の願いでもない』を歌った時に「何かが突き抜けた」と言っていたが、その影響は。
「あの曲を歌った後に『変わったね』といろんな方から言われるんです。『For my Dear …』 をほかのアーティストさんに聴いてもらうと『なんか素だね』って言ってくれて。何年前かの私ならこういう詞は書けなかったし、こういう歌い方もできなかった。たぶん前は、自分のことだけでいっぱいいっぱいで、みんなで何かをしようとか、願いを込めようとか思えていなかったと思うんです。今年1年の活動をしてきて、少し視野が広くなったのかなって」

【インタビュー】結城アイラ2年半ぶり3rdアルバム『For my Dear ...』は挑戦!雰囲気が別人に!?
「悲しみは誰の願いでもない」以降、雰囲気が変わった

 何か前回インタビューした時と雰囲気が別人のような気がするのだが、率直にそのことを伝えてみる。
「今まで、自分が思っていたこととかを素直に言うのがダメなのかなって思って考えちゃったりとかしたんですけど、言ってみたら意見が通ったりとか、(意見を言って)いいんだというので、希望を言った時にそれが形になっていくのが見えたんです。それから、段々図々しくなってきたかなって(笑い)。そこで私のやりたいカラーをやってみていいですかってなってきて、こうなったのかもしれませんね。『Letter Song』を作っていただいた時に、何回かお会いしたことがある作詞家の方が『アイラさんの考えていることが、最近わかってきたんだよね』って言ってくれて、『そうなんです!』というものができ上がってきたんです。こういうふうに自分の思いが形になるんだというのを実感しましたね」

 今年1年がどんな年だったのか振り返って。
「とにかく歌えることが幸せだった1年だと思います。1年前とかは歌自体はたくさん歌わせていただきましたけど、歌ってパッケージになってと、制作をしているという部分ではすごく楽しかったんですけど、この1年は聴いてくれる誰かがいるというのを目の当たりにして、(ファンの方から)いただく拍手とか声が幸せで、毎回毎回、涙腺が潤んでしまうくらい幸せな1年でした」

 来年に向けどんな感じの歌を歌ってみたいか尋ねると、「『For my Dear …』みたいな疾走感のあるアップテンポの曲はもっとやってみたいです。『For my Dear …』みたいな曲があると、ライブで盛り上がる映像が頭の中に浮かんだので、そういうものを自分でも作れたらと思います」と、抱負を語ってくれ、“ライブ”がキーワードになりそうな予感を感じさせた。

【インタビュー】結城アイラ2年半ぶり3rdアルバム『For my Dear ...』は挑戦!雰囲気が別人に!?

■結城アイラ的作詞楽曲コメンタリー
・『For my Dear …』
「ライブのことを歌詞にしてて、これから始まるよ。みんな迷ってる暇はないからねっていう、引っ張るぞという曲ですね。ライブも今年1年たくさんやらせていただくようになって、私のライブってこうなんだろうかとか、歌ってる時に見える光景とか、私もそうですけど、緊張しちゃって私が観に行った側でもどういう風にノッたらいいのか分からない瞬間があると思うんです。そういう人に『やっちゃいなよ!』っていう気持ちを言いたくて、それをあえて歌詞にしました。すごい強気なタイプじゃないですけど、強気にしちゃえと言う気分でした。折角ライブだったらみんなで楽しみたいと思いましたし、折角なら一緒に楽しみたいというのがあって、引っ張るならというので、『迷う暇あげない!』っていう感じですね(笑い)」

・『私だけの魔法の言葉』
「宇宙なイメージとかしました。小さい頃から魔法少女というのが好きで、割とキラキラというような音が入っていて、妄想家の私というのが入っている。ちょっと違う世界を感じて生きてたり、おとぎ話の世界に憧れているのかも(笑い)。普段やらないような元気で可愛らしくやらせていただいて、新しい感じで楽しかったですね」

・『心にあるキラキラを忘れないで』
「アマチュア時代はアコースティックライブとかしていたので、自分のルーツを見せつつ、コーラスとかも入れつつ、しっとりした曲にしたいなと思いました。アコギとベースとアンプラグドな世界にしてもらって、キラキラというのは夢を持つ気持ちというか、小さいころはああなったらいいなと思っていたことが、大人になったら叶ったりしていて、大人になったらどうせ叶わないやと思っちゃうことが増えてきたんです。そんな中で、昔持ったフワフワした気持ちを持っていてほしいなというので作りました。歌詞を読むとラブソングみたいですけど、言葉遊びをしながら書いてます。人と人とのつながりも込めてみているんです」

 

【インタビュー】結城アイラ2年半ぶり3rdアルバム『For my Dear ...』は挑戦!雰囲気が別人に!?
涙腺が潤んでしまうくらい幸せな1年でした
【インタビュー】結城アイラ2年半ぶり3rdアルバム『For my Dear ...』は挑戦!雰囲気が別人に!?
自分の思いが形になると実感しています


【インタビュー】結城アイラ2年半ぶり3rdアルバム『For my Dear ...』は挑戦!雰囲気が別人に!?
来年は、アップテンポの曲はもっとやってみたい
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