シンガーソングライターで俳優の美輪明宏(77)が12日、都内・渋谷ヒカリエのDeNA本社で行われた「DeNA無料通話アプリ『comm』新キャラクターCM発表会」にスペシャルゲストとして出席した。
株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)は、現在放送中の無料通話アプリ『comm』のTV-CMに出演中で、年末のNHK紅白歌合戦の初出場も決定した美輪をスペシャルゲストに招き、発表会を開催。場内には、山敷守室長(25)が考案したキャラクター・ぺんぎん人間も現れ、和やかムードに。
ぺんぎん人間が登場する新CMが流れた後、美輪が紫色のド派手な衣装で登場し、ぺんぎん人間と熱いハグ！ 「彼はいま流行りのイケメンキャラ。輪郭は(大相撲横綱の)白鵬さんに似て、ぼたもち系だけど、眉目秀麗で、淡いグレーの色あいもいい」と、いたく気に入ったようだ。
『comm』の新サービスとして、美輪をイメージしてデザインされた『ミワちゃまスタンプ』のお披露目に加え、スタンプの無料もアナウンス。発表会は、美輪らがソファーに座り、トークする形式で行われ、CMで共演した女優・吉高由里子(24)について、「とても勇ましいお嬢さんと聞いていたので、身構えて戦闘準備していたら、凄く礼儀正しいタイプだった。イケイケで、時代遅れなスケ番の残党かと思ったら、そうじゃなかったですね」と、辛口コメントで沸かせた。
吉高が「マツコデラックスさんに罵倒された後、美輪さんと『comm』で話して、オーラで癒されたい」とコメントしていたことを聞かされ、美輪は「そうはいきませんよ。甘い。世の中そんなにバラ色じゃありません。私も罵倒します」とピシャリ。
改めて、無料通話アプリ『comm』について、「海外から日本に電話するときは本当に(電話代が)高いから、無料で話せるなんて、こんないいことはない。戦前なんで、家に電話がある人は5人に1人ぐらいだった。遠距離の方は大助かりじゃないですかね」と感謝していた。
報道陣に「いま話したい方は？」と質問されるも、「みんな天国に逝っちゃった。あれよあれよという間に、年下の地井(武男)君まで逝っちゃって」と、寂しそうな表情に。
また、美輪といえば、今年のNHK紅白歌合戦に初出場することが決定しているが、『ヨイトマケの唄』がヒットした約50年前にも紅白出場を打診されていたというが、「当時は一人の歌手の持ち時間が3分しかなくて、『ヨイトマケの唄』は6分あるので、そこは絶対に譲れない部分。お断りしました」と明かした。
美輪が紅白に出場するアプローチとなったNHKの音楽番組『SONGS』のスタッフに対し、美輪は「みんな素晴らしい」と称賛し、「そのとき大阪に行ってしまうスタッフの方に『あなたが紅白をやるようになったら、出ましょうか』と、こっちは軽く話したつもりだったんだけど、その方が『(美輪が紅白に)出る意思があるらしい』となったらしい」と、紅白出場のきっかけとなった出来事を告白。
それに加え、「僻地や離島の方でも、紅白だけは見ているという方がたくさんいらっしゃるという話を聞いて、出なきゃいけないと思いました」と、決定打となった理由を語った。
紅白初出場が決定した会見で、美輪が「白組と赤組の中間、桃色組で出ます」と発言していたことにちなみ、山敷室長から美輪へ桃色のマイクがプレゼントされる場面も。本番で歌う曲目について聞かれ、「『愛の讃歌』なんかぴったりだと思うけど、そうじゃなかったらごめんあそばせ」と返答。候補としては、「愛の讃歌」や「ヨイトマケの唄」が上がっているというが、まだ決まっておらず、曲目によって衣装も合わせるという。
最後に「やはり桃色にこだわる？」と聞かれた美輪は、「白組に決まってるでしょ！」と力強く返答し、報道陣も爆笑。さらに「衣装はヌードって言わせたいんでしょ？ 舞台美術を着て出ますよ」と、リップサービスしてみせた。
