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『はだしのゲン』作者・中沢啓治さん 肺がんで死去

 『はだしのゲン』で知られる漫画家・中沢啓治さんが19日午後2時10分、肺がんのため、広島市内の病院で死去した。73歳だった。

 中沢さんは1939年、広島市出身。手塚治虫さんに影響を受け、63年のデビュー当初は娯楽漫画を描いていたが、66年の母親の死をきっかけに、68年の『黒い雨にうたれて』や73年に『はだしのゲン』など自身が広島で経験した原爆の被害を漫画で訴え、反戦、平和のメッセージを送り続けた。

 26日付の日刊スポーツ、スポーツニッポン、デイリースポーツ、スポーツ報知、サンケイスポーツ、東京中日スポーツ各紙が報じており、中沢さんの代表作『はだしのゲン』は、73年から『週刊少年ジャンプ』(集英社)で連載された自伝的漫画。主人公の少年ゲンが。原爆投下後の広島でたくましく生きる姿は、平和教材として活用され、英語やロシア語など18ヶ国語に翻訳され(翻訳中含む)、海外でも出版された。

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