ぱすぽ☆ ファン2000人と一体で猛暑より熱いライブ！ROCK3部作完結の新曲初披露

　旅と空の世界観をテーマにした9人組ガールズロックユニット『ぱすぽ☆』が26日、神奈川・よみうりランドにて『ぱすぽ☆夏空HANABI フェス』を開催。7月発売の5thシングル曲『夏空HANABI』など　全10曲を熱気あふれるパフォーマンスで披露するとともに、10月3日リリースが決定した最新曲『ＷＩＮＧ』もアンコールで初披露。集結した2000人のパッセン(ファン)と一体となって、猛暑に負けない熱いステージを観せた。

　8月には『TIF2012』や『a-nation』といった、アイドルの夏の祭典ともいえる数々のイベントに出演、また単独では東名阪Zeppツアーと、精力的にフライト（ライブ活動）を行ってきた。この日、よみうりランド“オープンシアターEAST”は、真夏の青空に太陽がまぶしい、超視界良好となった。

　オープニングのヴィジュアルとSEが流れる中、キャプテン“あいぽん”根岸愛(19)、“まこっちゃん”奥仲麻琴(18)、“みおみお”増井みお(17)、“さこてぃ”槙田紗子(18)、“もりし”森詩織(19)、“なちゅ”岩村捺未(21)、“あんにゃ”玉井杏奈(17)、チーフパーサー“ゆっきー”藤本有紀美(20)、“なおみん”安斉奈緒美(20)の9人のクルー(メンバー)がネイビーブルーのCA衣装で登場し、『夏空HANABI』からエンジン全開で一気にテイクオフ。夏の夜空を彩る花火をイメージし、和テイストな扇子を使った振り付けと、切ない歌詞が印象的な歌でパッセンをグイグイ引き込む。

　前回の野音イベントでは、右足靭帯損傷によりフル参加できなかったあんにゃも、元気いっぱいに得意のダンスで魅了。『ViVi夏』『君は僕を好きになる』『ウハエ！』とアップテンポな曲が続くと、クルーの顔にも滝のような汗が流れる。MCでは、屋台にゲリラで登場した話などで盛り上がるクルー、まこっちゃんはピーチ、さこてぃはメロンなどと、それぞれのカラーのかき氷を作ったそうだが、できはいまひとつだった模様で会場の笑いを誘う。

　引き続き、『アーバンギャルド』から提供された楽曲『ピンクのパラシュート』を。アップテンポなアイドルソングで、スカートの裾を広げてパラシュート、間奏ではスカイダイビングのような振り付けも可愛らしく、“ROCK”な『ぱすぽ☆』とは違ったアイドル全開な魅力を披露。クルーがスカーフを頭上で回す振り付けで元気いっぱいの『LA LA LOVE TRAIN』と続き、パッセンも色とりどりのタオルを回し、客席でジャンプして盛り上がる。

　人気曲『マテリアルGirl』では、みおみお・まこっちゃんがステージ先端まで駆け出し、サビの部分の振り付けはいつものフライト同様、会場全体も完璧な振りコピで熱狂的に一体となる。まこっちゃんがスカーフがほどけるほどの激しいダンスを見せると、最後はあんにゃが野音での予告どおりセンターでキメる。

　もりしの、「次の曲で最後ですけど、みなさんまだまだ声出ますよね！」の、曲紹介で始まったラスト、『Dear My Friend』は16ビートの激しい曲。途中をスタンドマイクで歌うというアイドルらしからぬROCKっぷりを見せると、最後までパッセンも熱狂的な声援を送り盛り上げた。

　「ぱすぽ！ぱすぽ！」とパッセンのアンコールがこだまするステージに“緊急告知”と題した映像が。次回作6thシングル『WING』の10月3日リリースと、それにあわせた第3弾フェスが10月8日に『ぱすぽ☆WINGフェス』として『Zepp Tokyo』にて開催されることが発表されると、会場はパッセンジャーの「オーッ！」という大歓声に包まれた。

　アンコールの声にこたえステージに再登場したクルーは、アイボリーとブルーの新衣装で新曲をお披露目。今年6月に発売された第4弾シングルから、“世界一周ロックの旅”と題した3部作をリリース。第1弾が“L.A.メタル”の『Next Flight』、第2弾が“ジャパニーズ・パンク”の『夏空HANABI』だった。そして、注目の第3弾は、“ジャーマンメタル＝ドイツ”ということで、『ルフトハンザドイツ航空』の短いマント付き制服をモチーフにして、クルー全員でデザインしたとのこと。「初めてで緊張する」と、言いながら、いよいよ新曲『WING』をパフォーマンス。

　ヘヴィなギターのリフが印象的な、まさに往年のジャーマンメタルをほうふつさせる新曲、マイナーキーのメロディアスでクラシカルなメタルサウンドにはパッセンも思わず拳を振り上げ、ROCKな声援を。途中衣装のマント部分を一気に取ると、衣装はノースリーブのワンピースに変化する振り付けをクールにキメ、エンディングは笑顔を封印したクルー9名が立ちつくすかのように横一列に並ぶという、最後までROCKな演出にパッセンの熱狂は最高潮に。

　歌い終わったさこてぃは「緊張しすぎて。まだまだ未熟なんですけど、これからこの曲もみなさんがもっと盛り上がれる曲にしていきます」と、宣言し、次回フェスのPRを。アンコール2曲目には、『ぱすぽ☆』のサウンドプロデューサー・ペンネとアラビアータ氏も夏らしくパイロットシャツ姿で、アコースティックギターを携え登場。『少女飛行』をアコースティックバージョンで披露。もりしが、「みなさんも歌ってくれますか。よみうりランド中に聞こえるくらいに」と、煽るとサビではクルーとパッセンが一体となった大合唱で、感動的なフィナーレを迎えた。

●通常盤・エコノミークラス盤(CDのみ)1000円（税込）
CD収録内容は初回盤と共通