俳優・東山紀之（45）らが23日、東京・世田谷パブリックシアターでFANCL presentsの舞台『英国王のスピーチ』（演出・鈴木裕美）公開リハーサルを開催した。
2010年映画で公開され、『第83回アカデミー賞』では作品賞・監督賞・主演男優賞・脚本賞に輝くなど各映画賞で80冠を達成した作品が舞台となって展開する。舞台は20世紀初期。吃音症に悩まされていた英国王・ジョージ6世が、無名の言語学聴覚士ライオネル・ローグとの友情や妻・エリザベスとの愛を通して、時代が迎えた運命を乗り越え、吃音を克服していく物語。最後のジョージ6世による歴史的なスピーチは心を震わす演出になっている。
リハ前には囲み会見が開かれ、東山、女優・安田成美（45）、俳優・近藤芳正（51）が舞台衣装で登場。24日の初日を前に気合の入ったけいこが展開されたようで、東山は「吃音症なんで、ちゃんとリハーサルを重ねながらでした。難役であることは間違いない」と、少し表情も硬い。それでも、「それゆえのやりがいがあって、非常に充実しています」と、俳優魂に燃えているよう。
ローグと2人3脚で吃音を治していくことになり、まさに“相棒”となる近藤については、「友情と男気を守ってくれるのでやってよかったなと思います」と東山が信頼を寄せると、近藤も「わざと厳しくしています」と返すことも。
舞台はスタートからジョージ6世の入浴シーンとなり、丸裸な状態で現れることでも話題となっているが、東山は、「覚悟はできてます」と、笑みを見せつつ「慣れてきました。裸になるのは普通のことで誰も驚かなくなりましたね。社会的に大丈夫なようにはなっています」というと、安田、近藤ともにうなずき、「結果は観て頂ければ。残念な結果にはならないようにはします」と、ニヤリと笑った。
本公演は妻の木村佳乃（36）も観劇に来るそうだが、「全体像を観るのは初めてになると思う」とのことで、入浴シーンについては、「『どんどんやってください』と言ってました」と“公認”なものという。
「すごくいい夫婦の見本のようなもので美しいものが流れている」と評され、安田演じる妻エリザベスとの息もあっている東山だが、実際の生活は大変なようで、「家では寝ていることが多いです」といい、11年11月に誕生した第1子女児の面倒については、「何とかやっているというウソはついておこうかな」と苦笑い。これに安田が「東山さんの役は大変なんですよ！そんな時間ないですよ」と、フォローしていた。
そんな、安田も夫の木梨憲武（50）との生活について、「家庭それぞれだから、信用しあっていればいいかな」と順調な生活ぶりを見せ、反対に03年に離婚しバツイチの近藤は、「機会があればあすにでも結婚したい」と、報道陣にコメントし笑い誘うこととなった。
舞台『英国王のスピーチ』は8月24日～9月9日まで同所にて。その後、9月14～17日まで大阪・森ノ宮ピロティホールにて上演！
