音楽プロデューサーのつんく♂(43)、志倉千代丸(42)が3日、都内・秋葉原において自らがプロデュースするアイドル育成型エンターテインメントカフェ『AKIHABARAバックステ⇔ジpass』で、同カフェ第3期アイドルキャストのオーディション開催について緊急記者会見を開いた。
2人は、今回の募集より従来の形式に加え、無料通話アプリとして若者に人気の『カカオトーク』を使用することを発表。文字やメッセージだけでなく写真・動画・ボイスを送れるのが特徴である『カカオトーク』の機能を最大限生かし、夏休み特別企画としてスマホのアプリを利用した業界初のオーディションを開催し、同カフェの第3期アイドルキャストを広く募集する。『カカオトーク』は、現在全世界で3000万人以上が利用しているスマートフォン専用のサービスで、連絡帳に登録された友達や家族などとチャットができる無料のサービスアプリケーションで、多人数でのグループチャットも可能となっている。
会見の席で志倉は、「今までのオーディションは一次審査のために写真を撮りに行ったり、応募する側も大変だった。審査する側も、面接でビデオを撮ってまたあとで見直して、ということをしていたが、このシステムでは一次審査の段階ですでに動画も音声も送れますから。しかもスマホでとても手軽に。応募する側にも、審査する側にもとてもメリットがある」と説明し、「アイドルっていうものの認識が以前とだいぶ変わってきていて、今は、アイドルが“職業”みたいになっている時代」と、プロデューサーとしての印象を付け加える。
つんく♂も志倉のコメントに応え、「以前は、芸能人の誰々みたいになりたいって言って応募してくるものだったが、最近は『私、アイドルになりたいんです』っていうコがほとんど。大学卒業して就職ができなくてアイドルに挑戦しようなんてコもいる時代。そういう、今芸能界を目指そうとしている若いコたちの、どんどん進んでいく感覚に合った形になっていかないと、募集・審査する側も。審査する側が旧態依然としていたら、せっかくの逸材が普通にバイトして、普通にOLやって、普通に30歳になっていってしまって、お互いチャンスを逃すことに。手軽に応募できればお互いにチャンスが広がるわけで、スマホを使いこなすキャストたちもハマっているという『カカオトーク』なら良いと思った」と、着想を。
さらに、つんく♂は、「“アイドル”いうのは、誰もがその存在を認めて、初めて“アイドル”。“アイドル”というのは完成されたもの、という自分のポリシーは昔からブレずに終始一貫している。まずはバクステのキャストになって、そこからスタートしてくれれば。当然世界も目指します」と、業界初のあらたなオーディション形態に期待を寄せながら、自身プロデュースの新しい時代のアイドルたちとの天下獲りに意欲を見せた。
今回、第3期アイドルキャストを募集する『AKIHABARAバックステ⇔ジpass』は、アイドル育成型エンターテインメントカフェの名のとおり、そこで働くのはすべて芸能界を目指すアイドル志望の女のコたち。まずはオーディションを受け、合格すればカフェの店員として働きながら、レッスンを受け、店内のステージで歌い踊る。キャストは全員『バクステ外神田一丁目(そとかんだいっちょめ)』というグループに属する、いわばアイドルの卵たち。カフェを利用する顧客が『プロデューサー』となって、来店することで自分の推すキャストにポイントをつけていく。毎月行われる順位発表、そのポイントの順位により選抜メンバーとしてCDデビューのチャンスに恵まれることになる、まったく新しい形のファン参加型のリアル・アイドル育成システムである。現在100名以上がキャストとして在籍している同グループから、ランキング上位17名が8月1日発売のCDジャケットを飾る。
この日の会見では、同ジャケットメンバー17名を代表して、“はなちゃん”大河華(18)、“ありちゃん”針尾ありさ(18)、“まい”広沢麻衣、“のんたん”嶋田希望(20)、“かれん”蒼嶋夏恋(18)、“まみたす”鍵谷まみ(16)、“ももきゅん”山口桃子(19)、“ゆりんこ”朝倉ゆり(18)の8名が、報道陣を前にデビュー曲『プロデュース』(Le:iDIX Records)を披露。
普段、『プロデューサー』たちの声援を受けながら歌うのとは勝手が違い、報道陣から注視されながらのパフォーマンス。若干緊張した表情を見せながらステージにスタンバイしたメンバーだったが、曲が始まるといつもどおり元気いっぱいのパフォーマンスを見せ、つんく♂が言う“時給千円のアイドル”たちは、半年で夢のCDデビューを獲得した自信を持った笑顔でステージを終えた。
また、記者発表後囲み会見に応じたつんく♂は、アイドルに求める条件を聞かれると、「強運を持っていること。やはり振り返ってみると、成功者はもの凄い強運を持ってる。あとは“すっぴん力”の高いコ。眉毛描いただけで完成、みたいなすごいコもいますからね」と笑顔で明かした。
また、中澤裕子(39)の妊娠を改めて祝福すると、芸人と熱愛報道のあった高橋愛(25)については、「本人から何も聞いてないし事実かどうかわからないです、中途半端だったらお尻ペンペンですね」とコメントした。
