アイドルグループ『SKE48』の“れな”松井玲奈(22、乃木坂46兼任)が19日、東京・シネマート新宿で映画『gift』(監督:宮岡太郎/配給:メディアミックス・ジャパン)全国公開を記念した舞台あいさつを俳優・柿澤勇人(26)、宮岡監督とともに開いた。
松井と俳優・遠藤憲一(53)によるW主演。偏屈さが災いし、周囲に疎まれている会社会長・篠崎善三(遠藤)と、ホストに騙され300万円の借金を抱えて孤独で排他的に生きるキャバ嬢・山根沙織(松井)がひょんなことから出会い東京へ向かって旅をするというロードムービー作品。先月14日から愛知県限定で公開されるや話題を呼び、全国での公開を待ち望むファンの声に応えて今月12日からは東京や大阪などで公開がスタートとなっている。
ファンが詰めかけ満員の場内に大歓声が飛ぶ中3人は登壇。松井は映画初主演のことを言われ「ありがとうございます!」とニッコリ。
沙織と共感する部分はなかったかと問われ松井は「沙織自体がテンションが低めで、世の中にいいことなんてないという感じで、中学2年生のときの自分にそっくりだなと。中学2年生の時の自分を引っ張り出して膨らませましたけど、普段の私にちょっと似ているなと思いました」と告白。
すると司会から、「一体中学時代に何があったんですか?」と質問が飛び、松井は「基本的に反抗期にならないですか?」と、観客に尋ねると、そうでもないというファンの反応に「ウソウソウソウソ!すごい勢いで裏切られた気分!」と、がっくりしつつ、「そういうことも私もあったんですね。そういうことです」と、釈明していた。
ほかにも、予告編で、柿澤演じる借金取りから棒付きキャンディーを口に入れられるシーンがあったが、松井は宮岡監督に「入れるって知らなかったんですよ!」と恨み節。宮岡監督は「素の反応を観たいと思って」というと「いい勉強になりました。人生の勉強です」と、松井は苦笑い。
さらに、遠藤の話題になると松井は、「長くシーンをまるまる1つ撮ってたので、いろんな撮影現場の話を伺うことができて楽しかったし、勉強になりました。『お芝居するときに嘘をついちゃだめだよ』というのを言われて、そこに嘘があっちゃいけないよというのは勉強になりましたね」と、しみじみ振り返る一幕も。
ほかにも、今後女優としてどのような役をしたいかと問われ、「擦れた女の子だったので……」と語り、明るい役をと言うのかと思いきや「もっと暗い役がやりたいです。基本私って不幸顔なんです。どこまで自分に不幸が似合うのか知っておきたい」と、思いを語ると、ファンからは「そんなことないよ」の声も飛び、場内が沸き返ることも。そこで遠藤の話題に戻り、松井は「遠藤さんが、れなちゃんと不倫する役をやりたいと言ってました。いいんじゃないですか。誰も観たことないものが出せると思います。不倫いいです…」と、あまりな言い方で“失言”と気が付き「悪女になりたいです」と、言い直しキャストらを爆笑させるなどしてた。
映画『gift』は全国ロードショー中!
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■映画『gift』あらすじ
豪邸に1人で暮らす輸入食品会社会長の篠崎善三と、ホストに騙され300万円の借金を抱えたキャバ嬢の山根沙織。立場は違えど家族も有人もいない孤独な2人が、スリ未遂の被害者と加害者という形で出会った。
「お前の100時間、100万円で買ってやる」
篠崎のその言葉から沙織は彼の運転手件荷物持ちに。互いに偏屈で気性の荒い2人は言い争いをしながらも、車で東京を目指す旅に出る。
「東京にいる娘んとこにプレゼント届けに行くんだ」
篠崎は大金の入ったボストンバッグと一緒に青く美しい小さな箱を持っていた。
東京までの間、篠崎の思い出の場所をいくつか回る2人。
篠崎が昔よく行った神社でおみくじの「大吉」を引き、青春を過ごした下宿屋に宿泊、そこで思い出の鰯の缶詰を食べ、翌日には昔好きだった映画をリバイバル上映で鑑賞した。しかし何か満たされたない篠崎。
一方、沙織はふとしたことから篠崎宛ての手紙を手にする。何気なく見たその手紙には、一文しか書かれていなかった…
「助けて」と、だけ―――。
その頃、借金取りの千葉一郎はいなくなった沙織を探していた。