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分裂アニメイベントが「AnimeJapan2014」で合流!ビッグサイト東1から6ホールすべて使用

分裂アニメイベントが「AnimeJapan2014」で合流!ビッグサイト東1から6ホールすべて使用
「AnimeJapan2014」の会見が開かれた

 『AnimeJapan 2014』開催発表記者会見が9日、都内ホテルで開かれた。

 来年3月22、23日の両日東京ビッグサイトで開催される『AnimeJapan 2014』をPRするもの。本イベントは毎年3月に開催されていた『東京国際アニメフェア[TAF]』『アニメ コンテンツ エキスポ[ACE]』をそれぞれ発展させ、新たに組成したAnimeJapan実行委員会が運営することとなる。当日は同所の東1ホールから6ホールまですべて使用、10万人以上の有料入場者を目指すとしている。

 まずは実行委員長の一般社団法人日本動画協会・布川郁司理事長から、本イベントの趣旨について、「12回の歴史を重ね国内外で広く周知された『東京国際アニメフェア』と2012、13年に開かれた『アニメコンテンツエキスポ』をそれぞれ発展させたイベントです」と説明し、タイトルへ込めた意味について「日本が誇るアニメのすべてが集う、まさに日本アニメ代表となる祭典にしたいという思いから名付けました。近い将来本イベントを世界最大のアニメの祭典として世界で認知してもらえるようになれば」と、思いを。

 質疑応答では、2010年12月東京都青少年の健全な育成に関する条例の改正などの関係からTAFとACEに分裂することとなり、いままた1つに戻ることについて、本イベントのプロデューサーから、「各業界関係者の方及びご来場頂くファンの方、海外のバイヤーの方を含め、みなさまがご納得頂ける形での単一の開催というものに関しましても、その渦中の中でACE実行委員及びTAFの事務局の管理をされます日本動画協会の間でずっとお話を続けさせて頂いておりました」と、水面下で話をしていたことを明かし、「その中で2014年に関しまして会場あるいは日程を含めたなかで、単一の開催、発展的な開催を模索し、それが一番いい形で開催できるに至るとわれわれとして結論に至ったのが経緯となります」と、説明。

 重ねて報道陣から「なぜ1つになったかというところをもう少し詳しく聞きたい」と詰め寄ると、株式会社KADOKAWA代表取締役社長・井上伸一郎氏から「一緒に開催することになりましたのは本日参加しています19社と日本動画協会のコミック10社会(現在、コミック11社会)が自主的に運営ができるということが確認できたということが大きいと思います。自主的に我々が運営できるということです」と、見解を。「しこりは残っていませんか?」との質問に井上氏は「根本的なところはまだ解けていません。ですが、各社が実績の上にできるということが大きいと思います」と話した。

 さらに、布川氏へ団体が2つに分かれ、また元に戻ったということへの感想を求めると、「その当時、TAFとACEが分かれたというのは、我々はそうは思っていないのですが、俯瞰的に見たら、業界が2つに割れたんではないかという予測が、私の耳にもバンバン入ってきた。同じ業界ですから、結実しなければいけないということでは、早い内にやろうというのがありまして、TAF側とACE側と緊密に話し合いAnimeJapanを設立し一緒にやって行こうということで会見の運びになったわけです」と、胸の内を明かしていた。

 ほか、「今回、東京都は実行委員会から外れていますが、どのようにかかわりますか?」との問いには、実行委員会プロデューサーより「都に関しましては、2002年東京国際アニメフェアが立ち上がった段階から、民間へ徐々に移行していこうという話で進んでいました。7年前には日本動画協会に事務局を移しまして、年々負担金も減っているという状況で、徐々にですが、民間への移行になっていると思います。今回、この話が出たタイミングで、アニメフェア実行委員会としましても、より民間へ移行してより良いイベントを作っていくべきという決断となり東京都とそのお話をした上で、民間への移行を確認した次第です」。

 中長期的にも国内の開催を主に考えているといい、「中長期的という部分ではまずは国内での開催とさせていただいております。まずは日本から発信していくということ。我々としましては、アニメのすべてが集う場所を作れればなと思っています。まずは、国内でキチッとした形でファンのみなさまにお届けするとともに、国内外を含めてですが、この場にお越し頂くというのを軸に考えています。これから先に関しましては、世界に発信していくために、そのままという形ではないかもしれませんが、海外の催事などさまざまなものとリレーションしながら発信していくと長期的な視野では考えてはおります」という。

 また、TAF内で行われていたアニメアワードについても質問が飛び、関係者は「『AnimeJapan』とは分かれた形で、日本動画協会が中心となりましていまプランを進めています。こちらの発表は近日中にできると思います」と返答。

 ビジネスデーがなく2日間の開催になっていることへは、「BtoCというファン向けの盛り上がりを見てもらいながら、ビジネスコーナーをしっかり設けることで、密度の濃い商談が進むだろうと思っています。会場内のエリア分けをしっかりして、日本のアニメがより盛り上がっている現状を見てもらって、より活発な商談をしてほしいという思いから2日間の開催となりました」と説明がされる。

 ステージ構成などについては、「構想段階ですが、4つないし5つを場内に制作を考えております。より多くのエンターテイメントとビジネスを届けるという形にしたいと思っております。その構成ですが、作品であったり、キャストが登壇してのステージはもちろんですが、BtoBのビジネスカンファレンスをしたり、ユーザーの方にも触れてもらいながらマーケットの拡大などを考えております」としている。

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