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サッカー日本代表、5大会連続W杯出場決定!エース本田がロスタイムに同点PK

サッカーのブラジルW杯アジア最終予選B組の「日本(FIFAランク30位)×オーストラリア(同47位)」戦が4日、埼玉県・埼玉スタジアムで行われた。日本代表は1点を追う後半ロスタイムに本田圭佑選手(CSKAモスクワ)が、PKを決め、引き分けながらも勝ち点14で、B組2位以上が確定。5年連続でW杯出場を決めた。国内で出場権を獲得するのは初めて、3大会連続で世界最速の突破を果たした。

ホームでW杯出場を決めたい日本は、3月のヨルダン戦を欠場した本田圭佑、長友佑都が復帰。GK川島永嗣、DF
今野泰幸、吉田麻也のセンターバック。左サイドに長友佑都、右サイドに内田篤人。ボランチに右に遠藤保仁、左に長谷部誠。トップ下に本田圭佑、右に岡崎慎司、左に香川真司。ワントップにFW前田遼一のベストメンバーで、大一番へ挑んだ。

 勝ち点6で3位とW杯出場に向けて負けられない崖っぷちのオーストラリアは、前半スタートから、FWケーヒルにボールを合わせるロングボールを蹴り込む。果敢に攻めて、ハイプレッシャーをかけていく。日本はDF吉田麻也(プレミアリーグ・サウサンプトンFC)、今野泰幸(ガンバ大阪)、長谷部誠(VfLヴォルフスブルク)のカバーリングなどで、ケーヒルに仕事をさせない。

 対する日本は、MF本田を中心にMF香川真司(マンチェスター・ユナイテッド)、DF長友佑都(インテル・ミラノ)、FW岡崎慎司(VfBシュトゥットガルト)らが連動して攻めていく。19分に、ゴール至近距離から放った香川のシュートはGKシュワルツァーが片手で止める。日本は最初の決定機を逃す。すると、オーストラリアも35分、スルーパスからクルースが抜け出し、GK川島永嗣(スタンダール・リエージュ)と1対1となる絶体絶命のピンチ。しかし、川島がスーパーセーブ。ゴールを割らせない。互いに譲らぬ一進一退のまま、スコアレスでハーフタイムを迎えた。

 日本もオーストラリアもゴール前で、再三に渡っていい形を作るが、後一歩決め手に欠く。一進一退の攻防で、実力ある2チームならではの緊迫した試合。

 後半、足が止まり気味のオーストラリアに対して、日本が得意のサイド攻撃から、何度もチャンスを作る。54分には、香川が左サイドを突破し、ファーにクロスを上げる。そのボールに本田が足で合わせるもゴール左へわずかに外れる。さらに59分には香川がクロス気味のループシュートでゴールを狙うが、惜しくもバーに当たる。再三のチャンスを生かせない。

 79分、日本はFW前田遼一(ジュビロ磐田)に替え、DF栗原勇蔵(横浜F・マリノス)を入れる。本田のワントップで香川を真ん中のトップ下にし、岡崎を右、長友を左に。今野を最終ラインから左サイドにあげる。

 すると82分、左サイドでボールを持ったオーストラリアのMFオアーがドリブルで3人を交わし、クロスを上げる。これがゴール方向に向かい、GK川島の頭上を越し、そのままゴールに吸い込まれ、ネットを揺らす。オーストラリアにラッキーな形ではあるが、先制点を許してしまう。

 1-0とリードを許した日本は、85分にはDF内田篤人(シャルケ)に替え、高さのあるFWハーフナーマイク(エールディヴィジ・フィテッセ)を。42分には、FW岡崎慎司に替え、ドリブルが美味いMFの清武弘嗣(FCニュルンベルク)と立て続けに攻撃的選手を投入。

 90分、本田のシュートから右CKを獲得。清武からのショートコーナーを本田につなぐと本田が左足でクロスを入れる。そのボールをマッケイがまさかの腕に当てるハンドの反則でPKを獲得。時計はすでに45分を経過し、アディショナルタイム(ロスタイム)に。

 44分、右CK。遠藤からのショートコーナーを本田がゴールに向かうクロスを放り込むと、相手選手がペナルティーエリアで、まさかのハンド。

 主審の笛がなってPK確定から、ボールを拾い上げ、抱えるようにして、「俺が蹴る」と強い意志を示していた本田。このプレッシャーの掛かるPKを本田はユックリとした動作から、ど真ん中に蹴る。左に飛んだキーパーは逆をつかれ触ることが出来ず、そのままゴールに突き刺さる。

 1-1の同点。アディショナルタイム3分のうちの1分30秒が経過。のこり、1分30秒となったが、オーストラリアはFWを投入。最後まで勝ちに行く姿勢を示すも、このまま、タイムアップ。

 1-1の引き分けながら、日本の5大会連続W杯出場を決めた。

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