俳優・中原丈雄（61）が21日、東京・恵比寿のライブハウス内で映画『バナナとグローブとジンベイザメ』（監督：矢城潤一／配給：アイエス・フィールド）トークショーに出演者らとともに登場した。
自由奔放に生きる父・敦（中原）と息子・光司（塩谷瞬）の交わらない想いが描かれる作品。光司は山辺倫子（原田佳奈）との結婚を目前としていたがそのときに敦は失踪してしまう。その後、子供も生まれ、敦の母を看取った光司にある日、沖縄の警察から敦に関する情報が入り、父親探しが始まるのだが、自由奔放と思っていた父の別の側面が見えることとなり…。「親子」とは何か、その大切さを描いたヒューマンドラマだ。
中原はサンタ帽をかぶりクリスマスムードでの距離の近いアットホームなトークショーとなり、タレント・松村邦洋（45）も来訪するなかでのものに。矢城監督らとも気心の知れたスタッフとの製作だったため、「この関係が一生続いていくんだなって」と、しみじみ。
役どころは奔放な父親だが、「演技的にどんな父親をやればいいのかというので僕なりに悩んだりとかしました」と、心情も明かしつつ、「俳優というのはいろんな仕事をいけないので、そのときそのときに考えないといけない。けれど、今回のしごとは楽しめた。肌の合う素敵な人達とやるというのはこういうことなのかって」と、満足いくものになったよう。
本日、仕事のために欠席となった塩谷の妻役を演じた原田は、塩谷の二股騒動でほかの役者仲間からいろいろ言われたそうで、「二股騒動で彼が全国区になったおかげでいろんなことを聞かれました」と、とばっちりを受けていたのだとか。それでも、中原は、「塩谷は塩谷で良い芝居をしている気がします。とてもいい芝居をしてくれた」と、認めているようだった。
また、本作は今年10月に亡くなった女優・馬渕晴子さん（享年75）の遺作。「馬渕晴子さんの遺作になりました」と、故人を悼みつつ、「人の心にグサリと刺さるものになりました」と、語った。
中原から「いいものが評価されるかっていうことじゃなくて、僕の中で、これがいいと思えるものをいい人たちとやれるのがよかったし、嬉しい。そういう作品でした」と、PRしていた映画『バナナとグローブとジンベイザメ』は2013年2月2日より本作上演後閉館となる銀座シネパトスほか全国順次公開！
■ほか、出演者
大城英司プロデューサー、根岸季衣、仁科貴、矢崎監督
