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【インタビュー】春奈るな2ndシングル「Overfly」に「切なさの中の希望を感じて」

【インタビュー】春奈るな2ndシングル「Overfly」に「切なさの中の希望を感じて」
28日より「Overfly」をリリースした春奈るな

 アニメ『Fate/Zero』のエンディング・テーマ(ED)に起用された『空は高く風は歌う』で今年5月インパクトのある歌手デビューを果たした春奈るな(21)。dollのようなルックスにゴスロリファッション誌のモデルも務める見た目のキュートさに加え、パンチ力と歌唱力のある歌声でファンが急増している。

 そんな彼女の待望の2ndシングル『Overfly』(SME Records)を11月28日にリリースする。同曲は現在放送中の人気アニメ『ソードアート・オンライン(SAO)』(TOKYO MX・MBS系)フェアリィ・ダンス編のEDとして起用されている。発売直前、どんな思いを込めた曲なのか春奈を直撃した。

※                ※

  アニメソングを歌いたくて、2010年、「第4回全日本アニソングランプリ」に出場し、ファイナリストとなった春奈は、「2度のアニメの歌を歌わせていただけるのがすごく嬉しいです」と、目を輝かせながら喜ぶ。

【インタビュー】春奈るな2ndシングル「Overfly」に「切なさの中の希望を感じて」
「Overfly」通常盤

  デビュー曲の『空は高く風は歌う』と2ndの『Overfly』は全てが正反対といえる。それは、起用されたアニメの世界が色濃く投影されているからだろう。1stが、少し暗い曲調ながら希望を歌い、音程も比較的低めになっているのに対して、2ndは、明るい曲調で、高音域を使うものになっている。しかし、そこには、近くにいるのに届かない切なさが漂っているというものだが実際に歌ってみての感想は。
「色の濃さというか、見せ方が違うと思ったので、声の色とかを変えて、ギャップを感じていただけたらいいなと思いました。息づかいとか工夫してるんです。(高音部分は)ファルセットを入れてすごく自然になるようにしています。歌いやすさは個人的には『overfly』ですね。リアルな感情とか恋愛感情を歌っているので。『空は高く風は歌う』は幻想的な歌詞が多くて、手探りが多かった部分がありました。
 『Fate/Zero』の運命的な切なさとは違う切なさで、恋愛の中で巻き起こる切なさだったりを思い浮かべながら歌いました。(フェアリィ・ダンス編に出てくる)桐ヶ谷直葉ちゃんの気持ちを歌っているもので、キリトくんが近くにいるのに届かないもどかしさというのがすごく鮮明に描かれていると思うんです」

 また、衣装も正反対で、ミュージックビデオ(MV)では第一弾が黒いゴスロリ衣装だったが、今回は、真っ白なフワフワした感じとガラリと変わっている。
「コンセプトは部屋の中に閉じ込められていて、空を夢見ているというものなんです。ここから出たいという気持ちに合わせていますね。鳥っぽい印象を受けたので、翼が生えそうな印象でした」

【インタビュー】春奈るな2ndシングル「Overfly」に「切なさの中の希望を感じて」
「Overfly」初回生産限定盤

  カップリングの『祈り』『魔法の城、真実の書物。』も含め、どこか報われない思いが宙に漂う。その共通するメッセージは。
「3曲とも歌詞が切ないんです。その中で感じて欲しいのは、『切なさの中の希望』を感じて欲しい。生きている中で悲しいこと、つらいことはたくさんあると思うんです。そういう経験があるからこそ、今が楽しいというか、より楽しく感じられるし、幸せなことが幸せだと感じられると思うんです。1つ1つの感情が無駄じゃないと感じて頂ければ」

  身を乗り出しながら感情面を力説する春奈。歌っているときはどんなことを考えているのだろうか。
「『祈り』なのですが、私の好きなキャラの画像を見ながら歌いました。今回初めての試みだったんですけど、ひたって歌いたくて、ちょっとやってみようと思ったら、けっこう湧き出てくる何かを感じました。妄想しながら歌いました。妄想から生まれているんですよ。前の作品も、今回もすべて妄想で歌っております(笑い)。常に2次元に行きたいと思っているんです。この世界と2次元の世界をつなげたくて、行ったり来たりできるようになりたいです。その架け橋みたいになれたらいいなと思います」

【インタビュー】春奈るな2ndシングル「Overfly」に「切なさの中の希望を感じて」
「Overfly」期間限定通常盤

  デビュー以降、精力的にライブに出演し、息つく暇もない状況だった、今年1年の活動を振り返って。
「デビュー前からいろいろ歌っていましたけど、いろんな方に聴いてもらえるようになったことが活力になっていますし、歌うことがもっと楽しくなりました。普段している妄想も濃くなってきて、表現に自信を持てるようになりました。悲しい部分では泣きそうになるし、楽しい部分は心から楽しめるようになりました。歌詞に合わせて、自分の中のイメージがより、自分の中に入ってくるようになりました」

  今年は“妄想力”が飛躍的にあがった1年になったよう。今後の活動はその“妄想力”を引っさげどの方向へ向かうのか。
「1つの枠にとらわれないようにしたいというか、いい意味でいろんな顔を持ったアーティストになっていきたいと思っていて、こういう歌も歌えるんだなというギャップを持ってもらいたい。でも、今度はロックを歌ってみたいですね。ロックな歌を通して新たなる一面を見つけていただけたらと思います。ヴィジュアル系が好きなのでゴツゴツしたやつです(笑い)」

まだまだ、底知れぬ可能性を見せている春奈。来月11日には初海外のシンガポールのイベントも出演しさらなるステップアップをしていく。アーティストとして、これからどこまで“Overfly”できるのだろうか。今後も注目して追い続けたい。

 ■今後のライブ&イベント
 ・12月11日(火)EOY@シンガポールEsplanade Concert Hall
 ・12月22日(土)FUKUIアニソンまつり!@福井県みくに文化未来館

 ●オフィシャルホームページURL
 http://www.harunaluna.jp/

【インタビュー】春奈るな2ndシングル「Overfly」に「切なさの中の希望を感じて」
春奈るな
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