『第5回したまちコメディ映画祭 in 台東』レッドカーペット&オープニングセレモニーが15日、都内・台東区の浅草公会堂で行われ、『劇団EXILE』の青柳翔(27)が、同映画祭の台東区フィルム・コミッション支援作品『メンゲキ！』PRのため、『劇団EXILE』の秋山真太郎(30)、俳優・天野浩成(34)、お笑いコンビ『スピードワゴン』の小沢一敬(38)らとともに出席した。
浅草、上野という東京随一の下町の魅力をコメディ映画を通じて、楽しんでもらう同映画祭も5回目。総合プロデューサーのいとうせいこう(51)、実行委員長会長の吉住弘台東区長や青柳雅之台東区議会議長をはじめとするゲストが人力車から降りて、レッドカーペットを歩くという浅草の風情あふれる演出にギャラリーも間近で歓喜の声を上げた。
したコメ応援人として漫才協会名誉会長の内海桂子(90)も元気な姿を見せ、「私、90なの！ 13歳から芸人やって、浅草生まれだから区役所に私の籍置いてあんの。まだ生きてるからね」と挨拶すると、観客も「桂子師匠～！」と拍手喝采。そして、「浅草で働いて飯食って、子供育てて、90でこういうところに出てこられるって凄いでしょ？ いませんよ」と誇らしげに語った。
『ザ・ドリフターズ』の作品がコメディ栄誉賞として上映されることを記念して、『ポカスカジャン』が、アイスキャンディー『ガリガリ君』のCMソングを披露する大サービス。
ファミリー企画の『紙兎ロペ』からはキャラクターのロペ、アキラ先輩の着ぐるみも姿を見せ、ちびっ子たちも大喜び。さらに同映画で声優を務めているLiLiCo(41)は、米歌手のレディー・ガガのお株を奪うパンダスタイルで登場！ まぶたに目を描いているメイクのため、カメラマンが目線をもらうも、「目開けてんのかな？」とこぼし、笑いが起きた。
続いて、『メンゲキ！』から青柳、秋山、天野といったイケメンがレッドカーペットを歩くと、女性ファンから黄色い声援が。明日16日、浅草中映劇場で公開される『メンゲキ！』は、30歳を目前に人生の岐路にたった劇団員の本郷晋之介(青柳)を描いた作品。本郷の結婚相手の美世が嘘をついてしまったため、本郷のために高校時代の演劇部員たちがラーメン屋で架空の演劇をする“メンゲキ！作戦”を計画するストーリー。同作について、脚本を担当した小沢は、MCに「観たらラーメンを食べたくなる映画らしいですが？」と聞かれ、「観終わったらラーメンを食べたくなるような気持ちにさせることが大変でしたね」と答えると、すかさずいとうが「まんま過ぎるだろ！」と突っ込み。さらに小沢は「本日はお日柄もよく、お足元の悪い中集まっていただいて…」とボケてみせる。
青柳、秋山、天野はそれぞれ自身の役柄について一言だけ挨拶。レッドカーペットでは、秋山と天野が女性ファンや子供のファンと握手、サインに応じ、笑顔を振りまく。その後のオープニングセレモニーでのフォトセッション時、青柳はレディー・ガガに扮したLiLiCoにもたれかかられ、普段あまり見せることのない破顔一笑ぶりを披露していた。
『特別招待作品』のインド映画『その男 シヴァージ』からは、シュリヤー・サラン(30)が来日。同作では日本でも大ヒットを記録した『ロボット』主演のラジニカーント(62)と共演しており、シュリヤーが登場すると、インド人のギャラリーがボードや写真を掲げ、盛大に沸いた。
オープニング作品の『TOKYOてやんでぃ～The Story Teller’s Apprentice～』からノゾエ征爾(37)、黒田福美(56)、伊藤克信(54)、小松政夫(70)、神田裕司監督らが出席。代表して、小松が「落語の楽屋の一日をギュッと凝縮したやつで、一歩も外に出ていない。その素晴らしさを監督がたった50時間で撮り上げた。台本をもらって、ビックリ仰天だった。まさに私が求めている喜劇だなと思います」と、同作の魅力をPRした。
レッドカーペット終了後のオープニングセレモニーでは、山崎バニラ(34)がキュートな声で活弁『キネマことはじめ』をパフォーマンス。登壇者を代表して、シュリヤーが「こんにちは。お呼びいただいてありがとうございます」と日本語で挨拶し、「日本に来て、皆さんの笑顔がとてもステキで、とても楽しく過ごせています。映画は(監督の)シャンカールさんにとても感謝しています。主演のラジニカーントさんは、とてもシンプルで、仕事をしていて楽しかった。インド映画はダンスのシーンが見どころの一つです」と、『その男 シヴァージ』をアピールした。
同映画祭は17日まで浅草、上野地区で開催される。
