タレントで女優・加藤夏希（27）と人気アイドルグループ『AKB48』の“なかやん”仲谷明香（20）、“ちぃちゃん”中田ちさと（21）が13日、都内で主演映画『武蔵野線の姉妹』（監督：山本淳一／配給：アイエス・フィールド）完成披露試写会を開き、歌手・松澤由美（38）、山本監督とともに登壇した。
美少女絵師ユキヲのコミックスが原作。埼玉県某市、武蔵野線沿線のN座駅近くの高級マンションで、ロリータファッションに身を包み、優雅なニート生活を営んでいた美少女姉妹の“ラン”こと緑川蘭子（加藤）と“パンドラ”こと緑川ひかる（仲谷）。そんな生活に疑問を感じていたパンドラは秋葉原のメイドカフェで働くことを決意したことから同店で働く英由良（中田）を巻き込み起こるドタバタコメディー。
メイド服姿で登壇した3人だったがマイクを忘れたためしばし、ファンにポージングで笑みを見せ、ちょっとしたハプニングも楽しむことに。加藤は4日という短期間での撮影だったことに、「すごく大変な撮影でしたね。密で。こういう衣装を着たことがなかったので楽しかったですね」と、振り返る。
一方、「こういったあいさつが初めて」というなかやんは初々しさを見せ、ちぃちゃんは「AKBでは絶対にやらないツインテールをしているので、そんな私を観てほしいと思います」と、ほほ笑み、ファンは拍手で応えた。
演じてみての感想を加藤は、「原作が人間じゃない動きをするので、そこが面白さの一つだからどうしようと思いました。まず、自分を捨て、監督ととにかくやれるだけやるという感じの行き当たりばったりでした」と苦笑いする。仲谷も「現場では、加藤さんは振り切ってました」といい、当の加藤も「常にストレス発散してました。会社にもあの顔大丈夫と言われましたと1カットごとに言われてました」と、言うほどの動きだったそうだが、山本監督は「マネージャーさんは『いいっすよ』って言ってました」とフォローも入れた。
そんな過酷な現場だったが、加藤は「仲谷さんの声が素敵でキュンキュンしたし、ツインテールだからなんとかできました」と、癒やしがあったため乗り越えられたと笑った。
さらに、主題歌は人気アニメ『機動戦艦ナデシコ』の『YOU GET TO BURNING』や『聖闘士星矢～冥王ハーデス十二宮編～』のOP、EDを歌った松澤に、山本監督が『ナデシコ』のLDを持つほどというファンぶりからコラボが決まったといい、加藤も「まさか主題歌を歌ってくれるなんて、神が降りてきたような気持ちです」と、アニメファンな一面もチラリ。これに松澤は、「今回は作詞作曲も担当させていただきました。原作もとてもコミカルですし、原作からイメージを膨らましました。そして人とのつながりを大切にした内容にしたくストレートに書いたほうがいいなと思い、タイトルも『セレブニート』にしました。原作を読んでコミカルさをうまく表現できているかどうか、作品と一緒に聴いてくださると嬉しいです」と、初の実写映画での主題歌への思いを語った。
囲み会見では、山本監督以外全員が「観ていません」というちょっぴり不安要素もあったが、加藤が「30前にコスプレできたのが嬉しいです」と、テンションが高い。「原作ファンの方も、そうでない方も楽しめる作品です。おもしろいだけでなく、人情というか友情、姉妹愛を描いていますので、若い女の子たちのゴスロリ姿も観に来て頂ければ」と、PRしていた。
また、18日に開催される『29thシングル選抜じゃんけん大会』についてちぃちゃんは、「1、2回目は緊張していたので、そういう気持ちで負けたのかなって思って。今年は（20歳になり）大人なので笑って楽しんで、気持ちは負けないというのは秘めていきたい」といい、報道陣から何を出すか尋ねられると、「これ、誰からかリークされちゃったら…。その日に決めます」と、秘密に。なかやんは「今までは気合を入れすぎて挑んだら、あっさり負けてしまったので、今度は負けてもいいやって簡単な気持ちでいきます」と、語った。
これを聞いていた加藤は、「じゃんけんで真ん中に行けるってすごいですよね。わたしは『パー出したぞ』とか、気持ちだけは見ます」とエールを送っていた。
映画『武蔵野線の姉妹』は11月17日よりシネ・リーブル池袋、テアトル梅田ほか全国順次公開予定！
