女優の栗山千明（27）が26日、都内で映画『エクスペンダブルズ2』（監督：サイモン・ウエスト／配給：松竹・ポニーキャニオン）の公開アフレコを行い、初めてのハリウッド映画吹替えに挑戦した。
夢のような豪華アクションスターがシルベスター・スタローンの元に集結し、世界で約220億円の興行収入を叩き出した前作『エクスペンダブルズ』から2年、さらにパワーアップして帰ってきた。監督を『コン・エアー』のサイモン・ウエストがつとめ、再びシルベスター・スタローン、ジェイソン・ステイサム、ジェット・リー、ドルフ・ラングレン、チャック・ノリス、テリー・クルーズ、
ランディー・クートゥア、ジャン＝クロード・ヴァン・ダム、ブルース・ウィリス、アーノルド・シュワルツェネッガーというそうそうたるメンバーがさらに強力になったアクションを繰り広げる。
劇中で元陸軍女ソルジャーのマギーの声優をつとめた栗山は「実写に声をあてるのは初めてだったので難しいなと思いました。日本人ではなかなかしないような会話の感覚があったので、どういう言い方をしようかと考えながらでした」と感慨深くコメント。暗号解読のプロという役に「普段言い慣れない言葉が多くて、慣れるしかないなと思いました」と語った。
『キル・ビル』でハリウッド女優としても活躍する栗山だが、早くも噂される“エクスペンダブルズ3”について監督のサイモンも「彼女のことは直接は知らないけど。素晴らしい女優だよ。だから、彼女が加わるのは素晴らしいだろうね」とコメント。報道陣が「もし“3”のオファーが来たら？」と質問すると「私なんかがという感じで本当に恐縮。英語がしゃべれないので、日本語でOKなら。チョイ役で遊びに行くような感覚で」と照れ笑いだった。
出演キャストの中では誰がタイプかというと「私はブルース・ウィリスですね。単純に好きな映画によく出演していて、刀さばきがかっこいいイメージ。和風なものに興味を持ってやってらっしゃるのはいいなと思います」と語る栗山。声を演じたマギーとの共通点を聞かれると「あんまりないです。基本静かでいたいタイプなので、荒事はあんまり巻き込まれたくないかな」と苦笑い。すでに鑑賞したという同作に「さすがアクションスターのみなさんで迫力があるアクションがガンガン。映画ならではのアクションシーンの緊張感があり、劇場で観たいなと思いました」と賞賛した。「もし入るとしたら？」と聞かれると「自分ではなかなかできないななるべく動かない役で。なるべく巻き込まれない役だったらすごく光栄だな」と語った。
吹替えを終えて「言葉のニュアンスといいますか、本当はバカにしているんですけど優しい言葉をかけているシーンとか、日本のお芝居だとなかなか無い感覚」としみじみ。「収録が終わった時に“ドヤ顔”してましたけど？」と聞かれると「そんなつもりはなかったんですけど」と苦笑しながら「他の吹替えのプロの声優の方たちに囲まれているので、みなさんと出来上がったものを観るまで不安ですね」と心配顔だった。
また、作品にちなみ復讐したいことはというと「家族で犬を飼っているんですけど、撮影で遅かったりするとお出迎えしてくれるんですよ。でも夜中なので、この前『静かに』って言いながら焦って玄関から入ったら青あざになるぐらいぶつけて…いつか仕返ししてやろうと思ってます」と報道陣を沸かせ「こう見えて穏やかな方なのであまり（復習したいことは）ないですね。（犬には）地味な復習をしたいです」と笑いながら語った。
映画『エクスペンダブルズ2』は10月20日公開。
