気象予報士でタレント・石原良純（50）が7日、都内で映画『虹色ほたる?永遠の夏休み?』（監督：宇田鋼之介／配給：東映）完成披露試写会に俳優・武井証（14）、木村彩由実（12）、新田海統（13）、教育評論家の“尾木ママ”こと尾木直樹（65）、宇田監督とともに登壇した。
小説投稿サイト『アルファポリス』で人気を博した作家・川口雅幸原作。交通事故で父親をなくした小学6年生のユウタ。夏休みに一人、父親との思い出の場所、山奥のダムへ向かったことから、30年前にダムに沈んだはずの村に1ヶ月間タイムスリップしてしまうことに。そこでユウタはかけがえのない仲間たち出会い忘れられない最高の日々を過ごすことになったが、そこではもう一つの夏休みがユウタを待つこととなり…。日本人の原風景と人と人との絆、自然の描写を文字だけでは伝えきれなかった映像美で魅せる作品でホタルがCGのように見えるが、すべて手書きというもので温かさにあふれている。
応援隊長になった尾木ママと副隊長の石原がまずは登壇。尾木ママが、「小さなホタルと大きなホタルです」と、石原との身長差でうまくまとめ、場内を沸かせることに。石原がダム好きだという話をMCから振られると、ダムによって村が沈んでしまうという作品なだけに、「悪者みたいな感じですね」と苦笑いしつつ、「ダムの代わりに代弁させていただきますとね、その村の人たちをちょうど支えている。みなさんの思いで暮らしを守っている」と、熱弁しお茶をにごすことに。
気象予報士という職業を生かした石原は、作品の全国展開予想をすることに。「ゴールデンウィークはつらかったなぁ」とぼやきつつも、生物季節予想という観点から、「ゲンジボタルはいまごろから見られます」と、豆知識を見せると、「5月下旬に虹色ほたる現象発生！」と、PR予報し、新田から「さすが予報士」と、褒められ笑顔を見せていた。
舞台あいさつ終了後の取材会にも石原と尾木ママが登場。尾木ママは、本作が手書きであることに注目しているそうで、「全部絵が違う。細かいところでこだわっている効果がありますよね。原体験が今失われている。動物と触れ合う体験とか。シーンの中には含まれているので、子供だけじゃなくて、家族で観た方がいいと思います」と、教育評論家として、オススメする。
しかし、石原は、父・石原慎太郎東京都知事との思い出では、「思い出の地はありません。家にいませんでした。年に1回だけ、魚とりに船に乗せて連れて行ってくれたことはあった記憶はありますね」と、語ったが、「そこだけ使われるといい父親の感じで悔しいですけど」と、念押しも。自身は2児の父だが、パパぶりを慎太郎都知事と比べて、「100対0で僕の勝ちですね。数をあげたらキリがない。ただ、どういうところで残るのかは分からない、訳わからない父親が得なのか、日々一生懸命やっている僕が得なのか」と、結果は分からないようだった。
また、尾木ママが30年前を振り返り、「中学校の教員でした。年齢的に油が乗ってた。廊下を自転車とかバイクが走ってた。やってることはひどかったけど、いい子が多かった」と、振り返りつつ、報道陣から「30年前からこんなキャラ？」と、尋ねられると、「こんな感じはあまり出していなかったのよ。中学の教員が長かったからこうなっちゃったのよ。中学生の女の子は硬いのは通用しないのよ。ガールズトークだったらいつまででも続けられる」と、キャラクターのルーツを明かしていた。
『虹色ほたる?永遠の夏休み?』は19日より全国ロードショー！
