『niconico 新サービス発表会』が21日、東京・六本木のニコファーレで開かれ、政治家・田中康夫（56）、ジャーナリスト・津田大介氏（38）、佐々木俊尚氏（50）、作家・岩崎夏海氏（44）、株式会社ドワンゴ会長・川上量生氏、株式会社ドワンゴ取締役・夏野剛氏が登壇した。
現時点で、総会員数2808万人、有料のプレミアム会員数169万人を擁するniconicoが発表した今回の新サービスは、同日から展開する『ブロマガ』。2008年12月に始まった『ニコニコチャンネル』（13日時点で1966チャンネルを開設）内で展開するもので、「発信者が自由に意見発信、報道ができる場所および発信者が収益を得られるプラットフォームを作る」ことがコンセプト。
特徴としては、①『ブロマガ』の更新情報は、ニコニコチャンネルTOPのみでなく、niconico総合TOPやニコニコ生放送TOP、各視聴プレイヤー上でも告知。②ブログなど記事コンテンツをメルマガとしても送信可能。③有料でも無料でも記事コンテンツの配信が可能。④ePUB形式のダウンロードにより電子書籍として閲覧可能というものになっている。
課金システムの導入により、記事コンテンツごとに無料もしくは有料（月額／都度課金）なども設定でき、夏野氏は、「前向きに意見を聞きたい人に、こんなことはテレビでは言えないんだけど、ニコ動でも言えないけど」というような少し過激な意見などが掲載される可能性もあるとのこと。
この狙いについて川上氏は、「ネットで有料課金システムが唯一成功しているのがメルマガという、ネットが始まって以来進化していないものなんです。そのメルマガが初めて進化することだと思っています」という。一方、夏野氏は、「収益が出るというより、発信する側が責任を持つし、読む人が敵意なくできるのではないか」と可能性を提示。価格体系にかんしては、「基本的にほかにもチャンネルをやっているので、それと同じ料率。30％がプラットフォーム代金でそれ以外は著者の方に。ただし、元の料金が1万円という設定はない」としている。
この『ブロマガ』サービスには、歌手・GACKT（39）、クリエイター・押井守（61）、国民の生活が第一代表・小沢一郎（70）、企業家・堀江貴文、タレント・デヴィ夫人（72）、津田氏、岩崎氏、佐々木氏といった有名な個人から週刊アスキー、よしもとクリエイティブ・エージェンシー株式会社、週刊アスキーなどの大手メディアも参加するなどしている。オープンの21日には76社／人のコンテンツ配信が発表され、今後は、人気生主や歌い手の参加も可能となる予定という。
