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【ロンドン五輪】日本男子サッカー、グループリーグ首位通過!初戦はエジプト戦

 ロンドンオリンピック大会6日目の8月1日、男子サッカーU-23(23歳以下)日本代表は、イギリスのコベントリーでロンドン五輪1次リーグの第3戦となるU-23ホンジュラス代表戦に臨み、0‐0で引き分けた。この結果、グループリーグを無敗の勝ち点7で1位通過した。

 グループリーグD組の日本は、2位通過だと、決勝トーナメント1回戦で、グループリーグC組1位通過が予想されるブラジルと当たる可能性があり、引き分け以上で1位通過したい大事な試合。それでも、2日置きに試合という厳しい日程から、先のモロッコ戦からFW永井謙佑(J1『名古屋グランパスエイト』・23)、MF清武弘嗣(ドイツ・ブンデスリーガ『FCニュルンベルク』・22)、MF東慶悟(J1『大宮アルディージャ』・22)、MF扇原貴宏(J1『セレッソ大阪』・20)、DF徳永悠平(J1『FC東京』・28※オーバーエイジ枠)と先発メンバー5人を入れ替えた。

 1トップにFW杉本健勇(J1『セレッソ大阪』、19)を据え、2列目に左から齋藤学(J1『横浜F・マリノス』、22)、FW大津祐樹(ドイツ・ブンデスリーガ『ボルシアMG』・22)、宇佐美貴史(ドイツ・ブンデスリーグ『ホッフェンハイム』、20)、ボランチにDF山村和也(J1『鹿島アントラーズ』、22)、MF山口螢(J1『セレッソ大阪』・21)、ディフェンス陣はCB吉田麻也(オランダ1部『VVVフェンロ』・23※オーバーエイジ枠)、CB鈴木大輔(J1『アルビレックス新潟』・22)、LSB酒井高徳(ドイツ・ブンデスリーガ『VfBシュトゥットガルト』・21)、RSB 村松大輔(J1『清水エスパルス』、22)、GK権田修一(J1『FC東京』・23)という布陣で挑んだ。

 先発陣を大幅に入れ替えたことにより、連携がうまくいかない日本は、立ち上がりから攻守でミスが目立ち、なかなかリズムに乗れない。スペイン戦で見せたような高い位置からプレッシャーをかけ、ボールを奪いに行くアグレッシブな日本サッカーは影を潜め、やや引き気味で守備的になる。それに対して、ホンジュラスは、テンポの良いパス回しと、個人技からの突破で日本ゴールを脅かす。

 それでも日本は、前半17分には、酒井(高)が大津にパス。大津はドリブル突破からミドルシュートを放つが、GKの正面。前半27分には、中央付近で、宇佐美、杉本、宇佐美とボールをつなぎ、左サイドの齋藤にパス。それを齋藤が、ドリブルでペナルティーエリアに入り、中へ切れ込んでシュートを放つも外れるなど、チャンスは作るが、決めきれない。

 ホンジュラスもカウンターから、チャンスを作る。前半39分、前線からの浮き球のパスに飛び出した選手が、ペナルティーエリア内で右サイドに流れながら、ワントラップしてシュート。これはジャストフィットせずにGK権田がはじく。詰めてきたところを相手より一瞬早くボールをキャッチし、事なきを得る。

 前半終了間際には両チームがセットプレーのチャンスを迎えるが得点には結びつかず、前半戦終了。

 後半も一進一退の攻防は続くが、足が止まったホンジュラスの中盤が空き、日本のパスが回るようになる。日本は後半22分、大津に代えてMF清武弘嗣を投入すると、さらにボールは回りだす。

 後半28分、酒井(高)が挙げたアーリークロスが右サイドに流れるが、そのボールを清武が中央にクロスを上げる。宇佐美が飛び込むもキーパーがキャッチ。

 後半35分に齋藤学にかえて永井謙佑を投入。直後のFK、やや前に出ていたキーパーの位置を見て、永井がクロスと見せかけ、直接ゴールを狙って、キーパーの頭上に浮かせ気味にシュート。慌てたGKが後ろに下がりながら、かろうじてはじき出す。

 後半38分、清武から左サイドを走る永井へ大きなサイドチェンジのパス。永井がDFをかわして中央に折り返し、宇佐美が飛び込む。GKが一度、こぼしたがキャッチ。後半42分には大津に代えてMF東慶悟を投入。

 アディショナルタイムは4分だが、この時点になると両チームとも無理に攻めるリスクは冒さない。日本が1分近く、DFの3人でボール回しをすると、会場からブーイング。ロングボールを前線に送るも長すぎて、エンドラインを割る。すると今度は、ホンジュラスがボール回しをしているところでタイムアップ。

 試合は0‐0のスコアレスドローで終了。3試合連続無失点で2勝1分の勝ち点7とし、日本はD組首位通過。しかも、狙いどおり、決勝トーナメント初戦でのブラジル戦を回避。44年ぶりのベスト4進出をかけ、4日の準々決勝ではエジプトと対戦することが決まった。

 試合後、関塚監督は、「中2日の3連戦で、体力的に苦しかったが、(勝ち点を)6点取っていたので、落ち着いてやれた。これから1つ1つが大事な戦いになる。一丸となって準備して、しっかり戦いたい」と、語った。

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