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【ロンドン五輪】柔道女子48キロ級・福見!準決勝進出に顔をほころばせる

 ロンドンオリンピック大会2日目の28日、柔道は女子48キロ級で優勝候補の福見友子(=了徳寺学園職員・27)と、男子60キロ級の平岡拓晃(=了徳寺学園職員・27)が日本勢の先陣を切って登場した。

 柔道女子の48キロ級といえば、“柔ちゃん”の愛称で国民的人気だった谷(旧姓田村)亮子が5大会連続出場。金メダル2個、銀メダル2個、銅メダル1個を獲得。その女王・谷を前回、北京オリンピック直前の「全日本選抜体重別大会」で破り、16歳の時に続いて2度目となったが、代表に選ばれなかった悔しい思いを今大会にぶつける。

 “ポスト谷”として金メダルを期待される福見は、柔道日本代表14人のトップを切って登場。

 1回戦 福見友子 ○(腰絞め 一本)× オイアナ・ブランコ(スペイン)

 世界大会で2度破っている組しやすい相手。硬さが見える中背負い、大内刈など攻め続け、ブランコに「指導」。その後も、寝技から抑え込みを狙う、小外刈り、背負い投げと技を出し続けるも競技時間5分の間にポイント取れず3分間の延長戦へ。

 延長32秒 福見が技をかけ、相手が崩れたところを背後から絞め技。ブランコがタップして、一本。

 2回戦 福見友子 ○(巴投げ→抑え込み 一本)× ケリー・エドワーズ

 1回戦を勝ち、動きがスームズで、冷静に戦いを進めていく福見。大内刈り、巴投げと技を繰り出し、崩れたところを寝技へと終始有利に進める。

 2分30秒 巴投げで「技あり」をトリ、そのまま、縦四方固めで抑え込み20秒で、合わせ技「一本」で、準々決勝へ駒を進めた。

 準々決勝 福見友子 ○(延長 有効)× パウラ・パレート(アルゼンチン)

 一昨年、世界選手権で苦しんだパレートとの対戦。寝技から三角締めと攻める福見に、場外へ逃げるパレート。その後も小内刈り、背負い、立ち技から寝技へと、攻め続ける福見。

 残り1分30秒のところでパレートに「指導」も、両者ポイントないままゴールデンスコアの延長戦へ。

 延長戦でも、小内刈、背負い投げ、巴投げと、技を繰り出す。

 延長50秒 福見が小内刈から寝技をしかけたところで、副審が2人呼ばれ、パレートに「指導」。「指導」2回で、福見に「有効」ポイントが入り勝利。

 顔を一瞬ほころばせて準決勝進出を喜ぶ福見。

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