『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST』や『エウレカセブンAO』などの作品を世に輩出しているアニメ制作会社ボンズの作品を集めた上映イベント『ボンズオールナイトEX』が21日、東京・テアトル新宿で開催された。
同イベントはアニメーション映画『ストレンヂア －無皇刃譚－』公開5周年を記念してのもので、上映作品は『ストレンヂア －無皇刃譚－』のパイロットフィルムとデカ音上映、『劇場版 鋼の錬金術師 シャンバラを征く者』『劇場版 鋼の錬金術師 嘆きの丘の聖なる星』と、アクション中心のラインアップとなっており、6月23日から発売されたチケットは週末中に売り切れるという人気ぶり。
当日の劇場ロビーには『ストレンヂア』主人公・名無しの衣装や、飛丸という犬型ぬいぐるみの展示がされファンにはたまらないものとなることに。イベント冒頭にはボンズの南雅彦社長、『ストレンヂア』の安藤真裕監督、『劇場版 鋼の錬金術師 シャンバラを征く者』の水島精二監督によるトークショーが開催された。
安藤監督が「自分にとって『ストレンヂア』は初めて監督をした作品。やり切りました！それ以降アクション作品の依頼が一件も来ないので、やり切っておいて本当によかった」と、苦笑しつつ、「5年経過しても上映をしてもらえることはとても嬉しい」と、笑みがこぼれ、これから先も節目ごとに上映したいと意欲を。
一方、水島監督は、「安藤さんはテレビシリーズの『ハガレン』、劇場版とずっとお世話になった方。そのころからの印象は“任せて安心”な方でした」と語ると、南社長は、「『シャンバラ』の成功があったから、『ストレンヂア』を作ることができた」と、振り返ることに。
さらに、トークはボンズという会社についても向くこととなり、安藤監督と水島監督が「力強さがあるし、自分より先輩の方々も活躍しているので、勉強になる」「自分自身、ほかのスタジオにはない緊張感を感じる。作画に統一感があって信頼できる」と口にすると、南社長は、「うちは若い会社だと思ってきたけれど、もう立ち上げから15年。時間が経つのは早いなぁ」と、感慨深げにまとめていた。
また、『ストレンヂア －無皇刃譚－』（バンダイビジュアル）廉価版Blu-rayは7月27日から5040円（税込）で発売される。
