かわさきスポーツパートナーの『NECレッドロケッツ』（女子バレーボールチーム）が、2023-24 V.LEAGUE DIVISION1 WOMENで、通算８回目のリーグ優勝を果たした。４月26日に神奈川・川崎市幸区の商業施設「ラゾーナ川崎プラザ」ルーファ広場で優勝報告会が行われた。多くのファンが詰めかけ、選手らとともにファンを前に喜びと来季への意気込みを語った。
（取材・撮影：伊藤直樹©ニュースラウンジ）
■福田紀彦川崎市長
『NECレッドロケッツ』は8回目、2年連続2連覇、優勝おめでとうございます。昨年5月にここで優勝報告会やらせていただいて、「ぜひ2連覇を」という話をしたんですけども、見事、有言実行達成をしてくれました。今年は川崎市政100周年という大きな節目の年に、この歴史的な快挙を成し遂げていただきました。
今年は、年明けから川崎のスポーツパートナーのチームは本当に強いです。アメリカンフットボール『富士通フロンティアーズ』が日本一、女子バスケットボール『富士通レッドウェーブ』これも日本一。そして、女子バレーボール『NECレッドロケッツ』が2連覇。川崎の快進撃がこの大きな節目の年に続いています。
ぜひ、3連覇と思ったんですけど、来シーズンからスタートするS-V.LEAGUEで、初代チャンピオンを新しい名前の『NECレッドロケッツ川崎』で獲っていただくことを期待したいと思っています。後ほど川崎市のスポーツ特別賞というものを贈呈させていただきますが、こんなに多く連発するということを想定ないんです。いかに『NECレッドロケッツ』が強いか、川崎のスポーツチームが強いかということの証だと思います。みんなでこの快挙を称え、お祝いしたいと思います。誠におめでとうございました。
■『NECレッドロケッツ』金子隆之監督
このような機会を持っていただきありがとうございます。昨シーズンに引き続き、ここで優勝報告ができること、本当に嬉しく思います。今シーズンは本当に苦しい戦いが続く中で、最後の最後まで選手たちが頑張ってくれて、なんとか優勝することができました。この喜びというのをこれから何回も重ねていけるように、引き続き頑張っていきます。そして来シーズンのS-V.LEAGUEから『川崎』という名前がつきますので、その誇りと責任を持って全力で戦っていきますので、引き続きたくさんの応援よろしくお願いします。今日はありがとうございました。
<川崎市スポーツ特別賞＞ ・4 回目の受賞 ・【副賞等】副賞10 万円、ガラス製記念品「燦（さん）」 このガラス製記念品「燦」は、多摩川と河口に広がる東京湾の青、内陸に広がる果樹と丘陵の緑、そして点在する公園に咲く花の赤の四季折々に変化する様子を表現している。[caption id="attachment_243238" align="aligncenter" width="1000"]
左から上野選手、福田市長、島村選手、藤井 選手[/caption]
■スポーツ特別賞の受賞を受け、#9リベロ藤井 莉子選手【副キャプテン】から挨拶
本日、このような報告の場を設けてくださり、また、たくさんのクルーの方々が足を運んでくださったこと感謝申し上げます。ありがとうございます。昨年、同様の優勝報告会をさせていただいた時に、福田市長から来年は川崎市100周年だから、またぜひレッドロケッツの優勝をというお言葉をいただき、私もその時にまた来年もこうして優勝報告会をできるように頑張ろうって思ったの今でも覚えています。
そして、この川崎市制100周年という記念すべき節目の年に、私たちもVリーグ優勝することができ、NECレッドロケッツ史上初の連覇を達成することができました。このような結果を残せたのは、日頃からたくさんのご支援をしてくださる川崎市やたくさんのクルーの皆様の応援のおかげです。本当にありがとうございます。来年はS-V.LEAGUEという新しいリーグの形になり、今よりも試合数が増え、今まで以上に皆さんの応援が必要不可欠になってくると思います。
ホームゲームの数も増えますので、ぜひ会場へお越しいただき、皆さんのたくさんの声やハリセンの音で体育館を鳴り響かせていただけると、とても嬉しいです。新しいリーグの王者、そしてNECレッドロケッツ3連覇を目指して来シーズンも頑張っていきますので、今後ともたくさんのご支援、ご支援のほどよろしくお願いします。
■#3セッター塚田 しおり選手（川崎市立橘高校出身）
私たちのチームはほんとに素晴らしいアタッカーの選手たちが揃っているので、たくさんのいいところを引き出せるように意識していました。（ここぞという時に考えていたプレー、自信を持っていたプレーは？）どのプレーも自信を持ってやれたんですけど、やっぱり（決勝の）相手（『JTマーベラス』）もすごく高いブロックだったので、色々いい選手にたくさんトスを集めて。最後はやっぱりエース（古賀）紗理那に大事なところは託していきました。
■#7ミドルブロッカー甲 萌香選手（川崎市立橘高等学校出身）
――決勝の4セット目に立て続けにブロック決めていました。どんな気持ちでブロックに飛んでいたんでしょうか。
「試合前にも結構映像をたくさん見て、4セット目でブロック切りを狙って取れたのはすごい良かったなって思います」
■#4アウトサイドヒッター柳田光綺選手【副キャプテン】
（途中から入ることの難しさについて）コートに入るときには得点を取ることが役目だったので、一緒に入る#10セッターの中川つかさと、一緒にコミュニケーションを取りながら試合に入りました。気持ちではチームのプラスのエネルギーになるように、やっぱ表情とか 体の表現できるすべてのことを使って、とにかく周りを明るくできるようにっていうのを意識していました。
（今シーズンで引退。NECレッドロケッツでの10年を振り返って）10年間、すごくいろんなことがあったんですけど、私は1年目と最後の年に優勝するという素晴らしい結果で終わってはいるんですけど、間は負ける年も苦しい時も味わいながら、でもそれがすごく自分の力になっているっていう実感がありますし、その中でも応援してくれてる方々のお力っていうのは、やっぱ10年通してずっと感じて、プレイヤーとして頑張ってこれたなっていう気持ちに今います。
■#1ミドルブロッカー島村春世選手（川崎市立橘高校出身）
個人的にはコンディションの不良であったりとか、なかなかうまくいかない悔しいシーズンであったんですけど、ほんとにチームが2冠、2連覇っていうのはチーム史上ないことなので、ほんとに良かったって思えたシーズンです。
（チームの強みは？）1人1人がひたむきにコツコツ、コツコツ練習を積み重ねていくことっていうのが当たり前にできるチームだなって思っていて、みんながチームが勝つためにどういうふうにしていかなくちゃいけないっていうのを1人1人が考えながら、それを行動に移したり、もしかしたら当たり前のことかもしれないけど、そういうことが大事にできるチームだなって思っています。
■#20リベロ大工園 彩夏
（安定力の秘訣は？）調子が良くても、悪い時でも、同じように練習を繰り返すことだと思います。（リベロの魅力、面白さ）決まった！って思ったボールを上げた時に会場がぶわっと盛り上がるので、そこはリベロは特にと 盛り上が会場を盛り上げることができるプレーの1つなので、魅力ではあるかなと思います。
■#22アウトサイドヒッター佐藤 淑乃選手
――内定選手として迎えたシーズン、優勝に貢献した力強いサーブが印象的ですけれども、リリーフサーバーとして入る時に どんな気持ちでサーブを打っているんでしょうか。
「リリーフサーバーに入るときはとても緊張しているので、あまり余計なことを考えないように「無」でいるようにしています。（先輩たちとともに戦ってどんなことを感じました？）チームに合流してから少ない時間だったんですけど、すごい溶け込みやすい雰囲気があって、そういうのは先輩方が作ってくださっているおかげだなっていうのをすごい感じながらバレーボールができましたし、結果も優勝という素晴らしい結果を一緒に経験できたことはすごい嬉しいなと思います」
■『NECレッドロケッツ』金子隆之監督
「苦しいシーズンだったなってほんとに思いますし、やっぱりどのチームが優勝してもおかしくない力を持っていたと思うので、そん中で我々が優勝できたっていうのは、やっぱり我々がほんとにバレーに対する信じる力っていうか、そういったものがうまくタイミングよくあったのが優勝を引き寄せたんじゃないかなって思います。
（リーグ全勝のJTとの決勝戦。どんな戦いになるか想定していた部分はありますか）
想定は…ほんとにタフなゲームになるっていうのは、毎試合も選手にはずっと言ってるので、選手たちはその決勝だからとか特別なことをしないで、いつも通りの準備をできたっていうのが、ここ最後のファイナル、ほんとに良かったのかなって思うので、ほんとに選手たちが自分たちをコントロールして、いつも通り冷静に入れたっていうのは良かったなと思います。
（監督から見た『NECレッドロケッツ』の強さ、日本一と自負するところはどんなところでしょうか）
ほんとに1人1人を思ってプレーするっていうことですかね。スタメンで出てる選手はスタメンで出た役割を果たすし、リザーブで行くメンバーたちはそれをしっかり支えて、途中から出ていってもそういう思いを1つにして戦っているっていうのは、このレッドロケッツ創部45周年以上の先輩たちが築き上げた歴史の中のものじゃないかなって思うので、この優勝っていうのは、ほんとに全ての関わってくれた人たちのおかげかなと思うんで、そういったところの思いというのは、日本一強いチームじゃないかなと思います。
プレゼンターのレッドロケッツアカデミー生2名から、チームを代表して#11アウトサイドヒッター古谷ちなみ選手へ花束贈呈
『NECレッドロケッツ』#4アウトサイドヒッター柳田 美綺選手【副キャプテン】から福田紀彦川崎市長へ記念品の贈呈
本日欠席となった選手を含めて、2023-24シーズンの内定者を含む全ての選手のサイン入りボール
■#4アウトサイドヒッター柳田 美綺選手【副キャプテン】から皆様にご挨拶
本日はこのような場を設けていただきありがとうございます。そして、お集まりいただきありがとうございます。川崎市制100周年という記念する年に、2年連続2冠を達成という成績をこの場で報告できることをとても嬉しく思います。来シーズン、新リーグとしてS-V.LEAGUEが始まるんですが、その時にチーム名が『NECレッドロケッツ川崎』と、チーム名に『川崎』の文字が入るということで、より川崎市民の皆さんに身近に感じていただいて川崎市をスポーツの力で盛り上げていけるように、新リーグ優勝できるように頑張っていきたいと思います。引き続きご支援、ご支援よろしくお願いします。本日はありがとうございました
<2023-24 V.LEAGUE DIVISION1 WOMEN>
■レギュラーラウンド
18 勝4 敗 ※2 位でファイナルステージ進出
■ファイナルステージ
セミファイナル 対 トヨタ車体クインシーズ 3-0
ファイナル 対 JT マーヴェラス 3-1
※2 年連続、通算8 回目のリーグ優勝︕
昨年12 月の皇后杯優勝に続き、2 年連続2 冠達成︕︕
優勝報告会同日に市役所本庁舎をレッドロケッツカラーにライトアップ！！
点灯時間：18:00～22:00
点灯箇所：市役所本庁舎 高層棟
写真は、2年連続の優勝報告会に登壇したNECレッドロケッツの選手、監督、コーチ、スタッフ
（五列目左から）大原瑞希 主務、伊藤花音 通訳兼運営担当、古川ちひろ アスレティックトレーナー、大塚麻輝 チーフアスレティックコーチ、一関侃 S&Cコーチ
（四列目左から）アシスタントアナリスト下野 月葉、アナリスト中釜 智哉、岡本 陽コーチ、三上 晃右コーチ、今村 駿チーフコーチ、金子 隆行監督
（三列目左から）#1ミドルブロッカー島村 春世選手、#7ミドルブロッカー甲 萌香選手、#8ミドルブロッカー野嶋 華澄選手、#6ミドルブロッカー上野 香織選手、#24ミドルブロッカー伊藤 一葉選手、#17アウトサイドヒッター川上 雛菜選手
（二列目左から）#22アウトサイドヒッター佐藤淑乃選手、#13アウトサイドヒッター廣田 あい選手、#3セッター塚田しおり選手、#14。原嶋 睦夢選手、#11アウトサイドヒッター古谷 千波選手、#12アウトサイドヒッター山内 美咲選手
（一列目左から）#23アウトサイドヒッター佐々木 遥子選手、#19アウトサイドヒッター田中 瑠奈選手、#4アウトサイドヒッター柳田 美綺選手【副キャプテン】、#21セッター花澤 佳奈選手、#20リベロ大工園 彩夏、#9リベロ藤井 莉子選手【副キャプテン】
※）#2アウトサイドヒッター古賀紗理那選手、#16リベロ小島満菜美【キャプテン】、#5ミドルブロッカー山田二千華選手、#10セッター中川つかさ選手が日本代表の活動のため不参加。また、#15アウトサイドヒッター ダニエル・ドルーズ選手、#18アウトサイドヒッター アチャラポーン・コンヨット選手が本日不参加。
【開催概要】
１ 日 時：令和6年4月26日（金) 18：00～18：30（終了予定）
２ 会 場：ラゾーナ川崎プラザ ルーファ広場（幸区堀川町72-1）
３ 主 催：川崎市（ＮＥＣレッドロケッツ協力）
４ 内 容：川崎市スポーツ特別賞の贈呈、選手インタビュー等
５ 出席者：ＮＥＣレッドロケッツ選手、監督、コーチ、スタッフ 等
川崎スポーツパートナーである『NECレッドロケッツ』は1978年に創部。川崎市をホームタウンとしてV.LEAGUE DIVISION1 WOMENで活躍する名門の女子バレーボールチームです。2023-24シーズン、レギュラーラウンド2位でファイナルステージへ進出。3月3日に行われましたファイナルでは、レギュラーラウンド無敗の強豪『JTマーヴェラス』を破りまして、見事8回目のリーグ優勝。そして2年連続となります皇后杯との2冠を達成。来シーズンからスタートするS-V.LEAGUEに『NECレッドロケッツ』の参入が発表されたが、来シーズンからチーム名も『NECレッドロケッツ川崎』として新たに活動する。
