お笑いタレントのスギちゃん(39)が5日、都内・渋谷109スクエアで行われた『ダークナイト ライジング』ブルーレイ&DVDリリース記念『ナイト・オブ・ザ・イヤー』授与式にロンドン五輪男子200m平泳ぎ銀メダリストの水泳選手・立石諒選手(23)とともに出席した。
ワーナー・ホーム・ビデオ/デジタル・ディストリビューションは、12月5日に鬼才監督クリストファー・ノーランの“バットマンシリーズ”3部作の完結編『ダークナイト ライジング』をリリース。世界興収は前作『ダークナイト』を超えるシリーズ最高の10.1億ドルを突破し、国内興収もシリーズ最高記録を樹立した。
今年、バットマン級の活躍をしたということで、「ワイルドだろぉ」のフレーズで『ユーキャン新語・流行語大賞』年間大賞を受賞したスギちゃんが、『ナイト・オブ・ザ・イヤー』の芸能部門、今夏ロンドン五輪で活躍した立石が、アスリート部門で受賞。バットマンスーツで登場したスギちゃんは、「またいただいたぜ！ いろんな賞をいただいて、嬉しい。(バットマンスーツは)あったかいぜ！」と喜ぶ。
立石選手は、「僕は凄く『バットマン』の映画が好きで、過去2作品も何十回も観ているので、本当に嬉しいです」と感慨深げ。MCから先輩の北島康介選手に「おめでとう」と祝福されたことについて聞かれ、「もちろん覚えています。康介さんに勝つのがずっと夢だった。康介さんのおかげで僕も成長できたから、いろんな意味がこもってあの言葉は嬉しかったです」と、銅メダル獲得の瞬間を振り返った。
『ダークナイト ライジング』を観た感想については、「『ダークナイト』が凄く好きだったけど、『ライジング』は『ダークナイト』を越えたなと思いましたね。自分の中でトップ5に入っていたけど、俄然『ライジング』のほうが面白かった」と、大満足だったよう。さらに「見えないところの努力だったり、支えてくれる人がリアルに描写されていて、スポーツ関係とつながるところがあった」と共感していた。
一方のスギちゃんは、カメラマン向けに一回転を試みるも、動きにキレがなく、場内は失笑。そして、「飽きというものとの闘いだった。人間は飽きますからね。まず自分が夏ぐらいに飽きてしまったところがあったので、そこと闘いました」と、自身のキャラに苦悩していたことをぶっちゃけ！ だが、「そこを闘いながら、年末までワイルドをやり切ったのは、勝ったなというのはある。それが今回の称号『ナイト・オブ・ザ・イヤー』につながった」と、勝利宣言してみせた。
また、来年については、「ワイルドできたので、甘えたちゃんに変わってもいいのかな。ベタだけど、チャイルド的な。女の子に会えば、ニャンニャン甘えるチャイルドプレーとか」と、危ない妄想を描き、「ワーナーさんも、旬を過ぎたらもう呼んでくれないのかな。おそらく、これで完結なんじゃないかな(笑)」と、3部作完結編にちなんで、自虐的に笑いを誘った。
なお、ここで巨大トラック『ダークナイト ライジング号』が、渋谷の街に出現！ 「落ちるのは、這い上がるためだ。」のキャッチコピーが目印の『ダークナイト ライジング号』は、5日から約2週間、都内の繁華街を走り回る予定だが、スギちゃんは、「このキャッチコピーは、私が18年間言い続けたことを、監督さんがどこかで聞きつけたんじゃないかな」と、ノーラン監督を疑う。
対照的に立石選手は、「ちょうどコーチがいなくなったり、泳ぐ場所がなくなったりして、辞めようと思ったときに頑張ろうと思った言葉が『落ちるのは、這い上がるためだ。』だった。人間性が見える映画だから、大好きですね」と、このキャッチコピーのおかげで、再起したエピソードを明かした。
囲みでは、改めて『ナイト・オブ・ザ・イヤー』受賞について、立石選手が「バットマンは影のヒーローだけど、康介さんは日本の宝ですから。僕が小さい頃からずっとヒーローだったので、そこを追い求めていくという意味では、いい映画だと思う」と語れば、スギちゃんは「バットマンにはかなわないけど、近づけたかな。いつか監督さんが僕を見て、闘わせたいというふうになれば、ぜひやりたい」と、ノーラン監督に売り込み。
芸人にとって、年末年始の時期はまさに稼ぎどきだけに、スギちゃんは「年末まで一分一秒ムダにできないぐらい稼ぎたい。一生分をいま稼がないといけないので、貯金をして、なんとか利息で食いつなぎたい」と、悲壮感を漂わせていた。
