登録者数81.5万人、チャンネル立ち上げから6年で600回以上の動画投稿を誇る、外国人に日本食をオススメする動画シリーズで大人気のYouTube「Momoka Japan」が、12月25日都内で、YouTubeを完全コミカライズした「初」の出版物『Momoka Japan 外国人が日本食を食べて感動が止まらない』の発売を記念した、「初」の記者会見を開催。海外から見た日本食の「リアルな魅力」を語った。
本書出版の話を初めて聞いた時のことは、「驚きと嬉しさで、思わず手が震えました。私自身漫画が大好きなこともあり、本当にわくわくしました」と振り返る。本書は反響も大きく12月12日に刊行してからわずか3日で重版がかかるなど、盛り上がりを見せている。
自身の動画をもとに漫画家の稲谷（いなや）氏がコミカライズ。動画とコミックの違いは「漫画は動画を忠実に再現して頂いています。そこにプラスして、マンガならではの表情や感情の表し方にも注目していただけたら」とアピールした。
Momoka Japanは大学3年生の時、初めてアメリカ旅行をしたことをきっかけに、英語学習に没頭した。京都出身で「日本食」というものを意識する機会が多かったこともあり、「英語×日本食×YouTube」で何か新たな取り組みができないだろうかと考えた。そのアイデアから「Momoka Japan」が生まれたそうだ。
ロケは、街で外国人に「一緒にご飯に行きませんか？」と英語で直談判することからスタートする。動画の趣旨を説明して承諾が得られれば、食べたい物や苦手な物を聞いてお店を選び、いざ撮影へ――というスタイルだ。もともと「おもてなしが大好き」「人がおいしそうに食べているのを見るのが喜び」というMomoka Japan。「美味しい日本食をご紹介して喜んで頂けたときが本当に嬉しいです」と大いにやりがいを感じているが、一方で動画の編集作業には度々苦戦していると明かす。「出演交渉から撮影、編集まですべて一人で行っているので……。編集作業は20分の動画で8時間くらいかかりますね」
これまで600本以上投稿した動画はどれも「思い入れがある」というMomoka Japanだが、とくにコミック第2話にも登場する、700万回再生を突破したオーストラリア人カップルが「人生で初めて鰻を食べる話」は印象深いという。「先日、再来日された二人と再会し、直接この本をお渡しする機会があったんです。『おめでとう！』『漫画になるなんて信じられないっ』と本当に喜んでもらえて、素敵な思い出となりました」。二人にかぎらず、動画に出演してもらった外国の方々とは、彼らの帰国後も交流を続けており、「『メリークリスマス！』など季節のあいさつなどもよくやりとりしています」と話す。
そんなMomoka Japanに、日本食の魅力についてあらためて尋ねた。
「本場の日本食の素晴らしさを、より多くの人に知ってほしいなと思っています。素材の味を活かしていることと、お出汁のうまみにはみなさん感動されます。最近海外から注目されている和牛も、味はもちろん、口の中でとろけていく特有の感覚に驚かれていますね」
今後は、現在のスタイルは続けつつ、「チャンネルもさらに成長させていけたら」と話すMomoka Japan。来日された外国の方だけではなく、海外に住んでいる方へも日本食を紹介する企画などを考えているという。コミカライズ『Momoka Japan 外国人が初めて日本食を食べて感動が止まらない』については、「動画を見ていただいている方にも、Momoka Japanに初めてふれるという方にも楽しんでいただけたら嬉しいです。どのエピソードがベースになっているか、ぜひ動画とマンガを合わせて楽しんでみてください」と呼びかけた。
こうした会見は「初めて」というMomoka Japan。それでも記者たちの質問に終始チャーミングな笑顔を浮かべながら応答した。YouTubeの人気の秘密は見る者を幸せな気持ちにさせる笑顔と行動力にあると思える会見となった。
◆Momoka Japan（ももかじゃぱん）
チャンネル登録者数81.5万人（2023年12月25日時点）と人気急上昇中の YouTuber。
https://www.youtube.com/@momokajapan
