横浜流星との試合シーン、坂東龍汰は「キラッと光が入る瞬間があって怖かった」!男だらけの“ボクシング”トークに胸熱

横浜流星との試合シーン、坂東龍汰は「キラッと光が入る瞬間があって怖かった」

横浜流星との試合シーン、坂東龍汰は「キラッと光が入る瞬間があって怖かった」!男だらけの“ボクシング”トークに胸熱(映画『春に散る』の公開後舞台挨拶に登壇した(左から)坂東龍汰、横浜流星、佐藤浩市、片岡鶴太郎、松浦慎一郎)

 俳優・佐藤浩市(62)と横浜流星(26)がW主演を務める映画『春に散る』(監督:瀬々敬久/配給:ギャガ)が5日に都内の映画館で公開後舞台挨拶を行った。片岡鶴太郎、坂東龍汰、松浦慎一郎らも登壇。“新旧ボクサー”役が揃って、公開後まるで本物のボクシングを観ているかのようだ、という声が多い本作の“ボクシングシーン”について熱く語った。

 満員御礼で迎えたこの日、映画公開後の反響を聞かれた元ボクサー・広岡仁一役の佐藤は「普段あまり連絡をくれないような監督から『観たよ』『良かったよ』という連絡を頂いてそれが嬉しかった」と業界関係者からの好評価に一安心。

横浜流星との試合シーン、坂東龍汰は「キラッと光が入る瞬間があって怖かった」!男だらけの“ボクシング”トークに胸熱
横浜流星

 一方、ボクサーとして再起をかける黒木翔吾役の横浜と、翔吾と拳を交えるボクサー・大塚を演じた坂東は撮影前から2人して顔を合わせてボクシング練習に汗を流したという。坂東はリングで向き合った横浜について「目が怖い。肉体もそうだけれど流星君の目にキラッと光が入る瞬間があって怖かった」と回想すると、横浜は実際にパンチを当て合った試合場面を振り返り「坂東君がボクシング経験者だからこそできたもの。ボクシングは信頼関係で成り立つものだと思った」と実感。リングサイドから2人の試合を見守っていた佐藤は「ヘッドギアをつけているとは言うものの、ちょっとヤバいね…という感じもあった」と本物の迫力に舌を巻いていた。

 仁一のボクシング仲間・佐瀬健三役の片岡は「ボクサーはみんな世界を目指してやるけれど、チャンピオンになるのは一握り。ボクシングを引退した後のボクサーたちがボクシング以外で魂をたぎらせることが出来るかと言うとなかなか難しい。その意味ではサセケンは翔吾というキラッと光る原石を見つけた。ある種、幸せな男」と役柄を分析。坂東は自身の役柄について「東洋チャンピオンのベルトを持つ役柄で、体も全部見えるし流星君とも戦わないといけないし」と苦笑いも「撮影前からボクシングにとことん向き合ってウソのないように練習するところから入った」と熱演を報告した。

 ボクシングの練習中は横浜とお互いの体の変化を褒め合ったというが、坂東は「でも流星君は初めて出会った時からバッキバキで驚いた。流星君って日常からバッキバキなんだ…と思った」と鋼の肉体を常にキープする横浜のストイックさに怯えていた。

 出演者でもあり、ボクシング監修も務めた松浦は「ハリウッドのボクシング映画ではスタントマンがいたり、時間や予算も余裕がありますが、本作はそういうわけにはいかないので、限られた環境の中で本人たちが身を削って練習し、パンチを当てていました。それによってボクシングシーンに生々しさや熱量が出たと思います。」と評した。

 本作の試合場面はボクシング関係者からも好評を得ており、東洋太平洋チャンピオンもリング上での横浜のフットワークを絶賛しているらしい。この評価に横浜は「認めてもらえたような気分」と満面の笑み。極真空手歴が長いだけに「スタンスも足の運びも空手経験が足を引っ張ったので、それを埋めるためにはボクシングの練習しかなかった。極真空手ではフットワークを使わないので、最初のボクシング練習では足が筋肉痛になった。こんなに下半身を使うのかと驚いた」と空手とボクシングの違いを痛感していた。

 また横浜は、翔吾との激闘を終えた大塚が「ありがとう」と告げる場面に触れて「格闘技とはどんなに憎み合っていても、その相手がいないと成り立たないもので、リスペクトが絶対にある。試合後に相手を称え合う瞬間が自分は好き」と格闘家のスポーツマンシップに感動していた。

 一方、トレーナー役の佐藤に対しては、実際のトップトレーナーからの質問で、1分間のインターバルで試合中はいろんな意思決定をしてボクサーに伝えなきゃいけない中で、一言だけ「行ってこい」というセリフ。どんな想いを込めたのかという質問に対して佐藤は「翔吾と中西の世界戦で、二人にしか見えない高みのなかで、もう一つこの世界を広げてこいという意味合いでした。」と話し、MCも鳥肌ものと歓喜した。

横浜流星との試合シーン、坂東龍汰は「キラッと光が入る瞬間があって怖かった」!男だらけの“ボクシング”トークに胸熱
佐藤浩市

 最後に主演の横浜は「今日の話を頭に入れてこの作品を観ると作品の見方も変わると思います。細かい部分までこだわった作品です。まだまだたくさんの方に届けたいので、SNS等で引き続き口コミをよろしくお願いいたします」とさらなる大ヒット祈願。佐藤も「どの作品も高みに押し上げたいとみんなで頑張っているけれど、今回の作品はメンタリティとフィジカルの両方ギリギリのところまでみんなで頑張った。この作品を観ていい思いがあれば、それをそのまま素直な気持ちで伝えてください」と観客に呼び掛けていた。

 同作は、ノンフィクションの傑作『深夜特急』三部作をはじめ、数々のベストセラーを世に放ってきた沢木耕太郎が、半生をかけて追い続けてきたテーマは、ボクシングを通じて〈生きる〉を問うこと。その集大成ともいえる最高傑作『春に散る』(朝日新聞出版)を、人間ドラマの名手、瀬々敬久監督(『ラーゲリより愛を込めて』)が、佐藤浩市と横浜流星を主演に迎えて映画化!先日、横浜流星がボクシングプロテストに合格したことでも大きな反響を呼んだ。

 主人公は、不公平な判定で負けアメリカへ渡り40年振りに帰国した元ボクサーの広岡仁一と、偶然飲み屋で出会い同じく不公平な判定で負けて心が折れていたボクサーの黒木翔吾。仁一に人生初ダウンを奪われたことをきっかけに、翔吾は仁一にボクシングを教えて欲しいと懇願。やがて二人は世界チャンピオンを共に目指し、“命を懸けた”戦いの舞台へと挑んでいく。佐藤浩市が、翔吾を導くことで人生に尊厳を取り戻そうとする仁一、横浜流星が仁一と出会い諦めかけていた夢に再度挑戦する翔吾を演じ、山口智子、橋本環奈、哀川翔、片岡鶴太郎、坂東龍汰、窪田正孝ら豪華キャストが集結した。

 映画『春に散る』
 出演:佐藤浩市 横浜流星  
 橋本環奈 / 坂東龍汰 松浦慎一郎 尚玄 奥野瑛太 坂井真紀 小澤征悦 / 片岡鶴太郎 哀川翔  
 窪田正孝 山口智子
 監督:瀬々敬久 原作:沢木耕太郎『春に散る』(朝日文庫/朝日新聞出版刊) 脚本:瀬々敬久 星 航 
 音楽:田中拓人 主題歌:AI「Life Goes On」(ユニバーサルミュージック) 配給:ギャガ

 ©2023映画『春に散る』製作委員会

 

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片岡鶴太郎
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坂東龍汰


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松浦慎一郎


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