「2018 FIFAワールドカップロシア アジア2次予選」の第2戦目となるカンボジア戦が、3日・埼玉・埼玉スタジアム2002で行われた。
第１戦のシンガポール戦では、守備を固めてくる相手を崩し切れず、ホームでまさかのスコアレスドロー。厳しいスタートとなったが、今回も守備を固めてくると思われるカンボジア相手に、勝点3を奪えるか。アジア勢相手にここ４戦勝利なしという状況を払拭できるか。
雨が降りしきる中19時26分にカンボジアのキックオフ。予想通り、5バックと守備を固めてきたカンボジア。それに対して、日本はボランチあたりからのロングボール、クロスを放り込んでシュートという単発で単調な攻めが続く。
結果、前半だけで、コーナーキック7本、シュート18本と数は多いが、結果に結びつかないという、シンガポール戦の焼き直しを観ているかのよう。
時間だけが刻々と過ぎていき、選手もスタジアムも焦燥感にかられた重苦しい雰囲気を打破したのが、前半28分の本田のミドルシュートでのゴールだった。ここから落ち着きを取り戻したのか、徐々に連動性が出てきて、ゴールの臭がしてきたが、前半は1-0で折り返す。
後半5分 ペナルティーエリア付近から、右に左にとボールを回し、シュートチャンスをうかがう中、吉田がペナルティーエリア外からのミドルシュートが決まり2-0。
後半16分 ペナルティーエリアまでボールを運ぶと、中央で山口がフリーでボールを受け、右サイドの本田から岡崎に。岡崎が左足でシュートを放つも相手DFに当たる。ボールがこぼれたところを詰めていた香川がゴールへ流し込み3-0。
この後も、再三再四、決定的シーンや惜しいシーンを創りだすが、カンボジアのGKのファインセーブやDFに阻まれ追加点とはならなかった。
とても納得できる点数ではないし、試合内容ではなかった。ミドルシュートは打つもゴールの枠に飛ばない。これならば、キーパが弾いたところをなどの二次攻撃に持ちながらない。ゴール前を固める相手に対し、ペナルティーエリア近くまでボールを運んでパスを回すも崩せず結局シュートを打てない、打ってもふかすなど、相変わらず枠に行かない。
ペナルティーエリア内で勝負する姿が殆ど見られない。もっとドリブル突破やワンツーを使う、連動した動きでギャップを作るなど、“崩す”ことを考えていかなければ、この先も守備を固めてくる相手には厳しい戦いになるりのではないか。
■日本代表先発メンバーとフォーメーション 4-2-3-1
GK
西川周作（浦和レッズ）
DF
酒井宏樹（ハノーファー／ドイツ）
吉田麻也（サウサンプトン／イングランド）
森重真人（FC東京）
長友佑都（インテル／イタリア）
MF
長谷部誠（フランクフルト／ドイツ）
山口蛍（セレッソ大阪）
本田圭佑（ミラン／イタリア）
香川真司（ドルトムント/ドイツ）
武藤嘉紀（マインツ／ドイツ）
FW
岡崎慎司（レスター／イングランド）
■交代選手
後半20分 武藤嘉紀（マインツ／ドイツ）→宇佐美貴史（ガンバ大阪）
後半33分 岡崎慎司（レスター／イングランド）→興梠慎三（浦和レッズ）
後半38分 本田圭佑（ミラン／イタリア）→原口元気（ヘルタ・ベルリン／ドイツ）
