川崎市に本拠地を置くX1 SUPER Centralに所属する「富士通フロンティアーズ」が、「オービックシーガルズ」をホームに迎え、日本社会人アメリカンフットボールXリーグ「パールボウルトーナメント」決勝戦が6月16日に神奈川・富士通スタジアム川崎(神奈川県川崎市)で行われた。
(取材・写真:伊藤直樹©ニュースラウンジ)
富士通フロンティアーズにとっては、10年ぶりのパールボウル決勝にして、2010年以来14年ぶりのパールボウル優勝をかけた戦いだったが、タイブレイク(延長戦)の末、惜敗した。
写真は、第4Q 一時、17-14と逆転となったQB#8濱口選手のエンドゾーンへ走り込んだタッチダウン
いちクォーター12分の4Q制で行われた。
第1Qは、お互いに守備の活躍が目立ち、ドライブが続かない状況だったが、終了間際、ゴール前9ヤードまで攻め込まれたフロンティアーズだったが、シーガルズがタッチダウンを狙ったパスをエンドゾーン内でDB(ディフェンスバック)#43井本選手がインターセプトするビッグプレーが飛び出し、両チーム無得点で1Qを終了。
第2Qもお互いに守備の活躍が目立つ展開だったが、均衡を破ったのが、フロンティアーズ。8分22秒にK(キッカー)#5納所選手が23ヤードのFGに成功させ、フロンティアーズが3点を先制する。
第3Qは開始早々シーガルズにタッチダウンとエクストラポイントを決められ、3-7となったが、すぐに反撃。後半から出場したQB#8濱口選手がエンドゾーン内でWR#25坂本選手がボールをキャッチしタッチダウン。43yのタッチダウンパスを成功させる。エクストラポイントも決まって10−7とフロンティアーズ3点リードで最終Qへ。
第4Qは、第3Qから続いたフロンティアーズオフェンス。FGを狙うもキックはわずかに外れてしまう。次のシーガルズの攻撃でタッチダウンとエクストラポイントを決められ、10-14と逆転される。しかし、残り時間5分23秒、自陣25ヤードからのシリーズで、QB#8濱口選手があと少しでタッチダウンという48ヤードのランに続き、最後の2ヤードもQB#8濱口選手がエンドゾーンへ走り込みタッチダウン。エクストラポイントも決まって17−14とフロンティアーズが再逆転に成功。残り1分23秒を守り切りたいところだったが、土壇場でシーガルズにFGを決められ、17-17の同点で、タイブレークへ。
タイブレーク1は、フロンティアーズの先攻。共にFGに成功させ、20-20。
タイブレーク2は、シーガルズが先攻。シーガルズがタッチダウン。さらにトライフォーポイントで2点コンバージョンを決めて20-28と、8点をリードされる。
後攻のフロンティアーズもフォースダウンギャンブルを成功させ、QB#15野沢選手からRB#26横川選手へとタッチダウンパスを決めたが、2ポイントコンバージョンに失敗。あと一歩及ばなかった。
Q1 Q2 Q3 Q4 TB1 TB2 TOTAL
富士通フロンティアーズ 0 3 7 7 3 6 26
オービックシーガルズ 0 0 7 10 3 8 28