人気アイドルグループ『関ジャニ∞』の渋谷すばる（33）が15日、東京・目黒のめぐろパーシモンホールで主演映画『味園ユニバース』（監督：山下敦弘／配給：ギャガ）完成披露舞台あいさつに女優・二階堂ふみ（20）、山下監督（38）とともに登場し、司会はフリーアナウンサーの荘口彰久（46）が務めた。
映画『苦役列車』『もらとりあむタマ子』などで知られる山下監督作品。舞台は大阪。圧巻の歌声を持つものの記憶喪失の男（渋谷）はバンド・赤犬のライブに乱入したことがきっかけで、マネージャーのカスミ（二階堂）と出会う。男はカスミから“ポチ男”と名づけられバンドのボーカルに迎えられるのだが、その記憶が戻るに連れて、物語は思いもしない方向へと向かいだし…。
ジーンズにパーカー姿とラフな装いで登場した渋谷。瞳を潤ませつつ、『ザ・クロマニヨンズ』の甲本ヒロト（51）からの感想で「すばる、愛してるぜ」のメッセージにも「泣きそうになりました」と、胸いっぱいな様子。
映画のタイトルになっている『味園』のビルは、現実に大阪・千日前にある複合商業ビルで現在はライブ会場として親しまれていることでも知られるが、渋谷は、「味園周辺は地元ではないですけど、大阪というだけで、リラックスしてというか純粋に楽しめたなという気持ちです」と、ホームにいるようだったのだとか。
そんな渋谷について、山下監督は、「テレビの中の渋谷くんとかは観ていましたけど、芝居はやってみないとと思っていたんです。でも、想像以上によかったです！」と、べた褒めで、これには少し恥ずかしそうに首を振る姿も。
続けて、渋谷に二階堂は現場でどうだったかと振ると、「いい感じでしたね」と、一言。そこで荘口がもう少しと振ると、「なんかいいーー…、感じなんですよ。いい感じになったなと。何がどうとは言えませんけど」と、どこかしら通じるものがあったそう。
そこに山下監督が、「2人ほとんどしゃべらないんですよ（笑）。それで、雨待ちしていたときに、楽器の音が鳴ってて、スタッフが行ってみたら『2人がしゃべってる、事件だ！』となって」と、暴露して場内を沸かせると、渋谷は、「楽器を音出してたら、『どうやってるんすか？』みたいな感じで来てくれた」と、そのときのことを思い出す。これに山下監督も、「これが2人のやり方なんだろうなって。2人の関係がクールでその距離感がいいなと」と、うなずきながら2人を見ていた。
本作と言えば渋谷の歌唱シーンも見どころの1つだが、荘口から「すごいボーカリストです」と声をかけられると、渋谷は「ありがとうございます（笑）」と笑み。「やってやるぞという気持ちになりました。本当にやってやったかは、これから観て頂くお客さんのリアクションがすべてです。とにかく一生懸命やりました」と、熱意を語る渋谷に、二階堂は、「鳥肌が立ったのを覚えてます。すごかったですね」と、その実力を認めていた。
また、本作はロッテルダム国際映画祭のスペクトラム部門正式出品となり渋谷も現地に行く予定だが、「うまくしゃべれないと思います。でも、英語も頑張っていきたい。分かりやすくガッツリライブしてこようかなと。思い切りやってきます！」と、音楽でメッセージを伝えることを誓っていた。
映画『味園ユニバース』は2月14日よりTOHOシネマズ 六本木ヒルズほかにて全国ロードショー！
※この後の渋谷によるサプライズライブ記事はコチラ！（関ジャニ∞渋谷すばる 主演作試写会直後にサプライズライブ！観客熱狂で涙に拍手飛び交う）
■STORY
大阪。広場で行われていたバンド【赤犬】のライブに、若い男（渋谷）が乱入し、そこは一時騒然となる。しかし、マイクを奪った男が声を放つや、会場は水をうったように静まりかえる。圧巻の歌声！ 若い男は記憶喪失で自分のことを何も覚えていないという。
男の正体と歌声に興味を持った【赤犬】マネージャーのカスミ（二階堂）は、彼を“ポチ男”と名付け、バンドのボーカルに迎えようとする。しかし、男の記憶に閉ざされた過去には、大きな問題があった――。
