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押切もえ、小説2作目で老舗文芸雑誌「小説新潮」デビュー!主人公は〈こじらせ女子〉の41歳女性画家

押切もえ、小説2作目で老舗文芸雑誌「小説新潮」デビュー!主人公は〈こじらせ女子〉の41歳女性画家
小説2作目で老舗文芸雑誌デビューした押切もえ

ファッション誌『AneCan』(小学館)専属モデルで作家の押切もえ(34)が、22日発売の老舗文芸雑誌『小説新潮』(新潮社)1月号に新作となる80枚の短編小説『抱擁とハンカチーフ』を発表した。

 昨年夏、約3年にわたって書き上げたデビュー作の長編小説『浅き夢見し』(小学館)に続く2作目。今回小説を発表する『小説新潮』(新潮社)は老舗文藝雑誌で、押切の小説が掲載されている1月号には、林真理子氏、角田光代氏、筒井康隆氏ら、そうそうたる作家たちが名を連ねている。プロの小説家が作品発表の舞台とする文藝雑誌へ初登場となった。

 デビュー作となった『浅き夢見し』は、25歳の売れないモデル・村田瞳が、挫けそうになりながらも様々な試練を乗り越え、「売れるモデル」へと成長していく姿を描いた作品。8月7日に初版1万部で刊行され、4日後に行われた発売記念握手会では8000部の増刷が決まったことも出版元から発表されたほど。その後も好調な売れ行きが続き、「楽天ブックス2013隠れた名作No.1決定戦」で「ハラハラドキドキ 女部門」の1位を獲得。押切の筆力に関しては、「ずっと書き続けてほしい」と、エッセイストの阿川佐和子氏も絶賛するほど。

 前回が長年、自信も身を置いてきたモデル業界を舞台にした話だったが、今回は、自分の才能に疑問を抱く41歳の画家・彩未が、前夫である人気画家や、16歳になる娘や、8つ年下の青年との関係に悩みながら新たな絵の創作に向かっていくというもの。

 『浅き夢見し』を読んで執筆を依頼した『小説新潮』の担当編集者は、「40歳過ぎても現実との折り合いがつかず、いわば〈こじらせ〉ている彩未の内面の変化を鮮やかに描いています。彩未は、押切さんとは年齢も境遇も違う女性なのに、その心理や悩みや成長を具体的なエピソードで語り切って、見事に小説として完成させました。人物造形や物語の構成の巧みさは、『小説新潮』の編集長が舌を巻いたほど。文章もいい。彩未は画家ですが、『絵を描く』ということを文字で表現することは難しいのに、そこも達成しています」と、称賛の言葉を送っている。

 押切はこの作品を皮切りに、「やりたいことと現実の間で悩んだり、格闘したりしている女性に寄り添う」連作小説を発表していく予定だそうで、「昨年初めて書いた『浅き夢見し』に続き、また小説新潮で新しい作品を発表させて戴く事になりました。今度は短編連載です。著名な作家さんたちの作品が並ぶ『小説新潮』の中に自分の初の短編が掲載されるなんて嬉しくて胸が一杯です。沢山の方に読んで戴ければ幸いです」と、コメントを寄せた。

 

押切もえ、小説2作目で老舗文芸雑誌「小説新潮」デビュー!主人公は〈こじらせ女子〉の41歳女性画家

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