味わいと品質を追求し、プレミアムなカプセル式コーヒーのシステムで販売する『ネスプレッソ』が、世界初の一般参加型コーヒーテイスティングコンテスト「Nespresso Gold Capsule Contest2014~ネスプレッソ ゴールド カプセル コンテスト2014」を11月21日、22日の2日間、東京・表参道と大阪・心斎橋にあるネスプレッソコーヒーエクスペリエンスセンターにて開催する。
それに先立ち、10月28日、東京・渋谷区『NESPRESSOブティック表参道店』で行われた「Nespresso Gold Capsule Contest」メディア担当者向け特別体験会にヴァイオリニスト・高嶋ちさ子(46)とソムリエ・田崎真也(56)が登場。実際に、コーヒーテイスティングを体験した。
ワインだけではなく、コーヒーにも造詣が深い田崎は、「もともとどちらも果実。農作物ですので、ワインの世界でテロワール(Terroir)と言いますが、育った土壌とか、気候風土、ピンポイントでの気候が味そのものに影響しています。テイスティングするときには、背景というか、果実が育っている気候などをイメージしながら」と、テイスティングするときの視点を語った。
それを横で聞いていた高嶋はやや引き気味に苦笑いを浮かべるばかり。「そういうことを考えながら飲まれていたんですね。帰りたくなってきました」と、恐縮する。
そんな高嶋は大のコーヒー党で、「一日に4回は飲んでいます。妊娠中もディカフェ(カフェイン抜き)を飲んでいたぐらい。コンサートに行く時に、新幹線や飛行機にコーヒーを持ち込んで、自分ひとりの時間で飲むのが好き。家だと、子供がうるさくて落ち着いて飲めないんです」と、至福のひとときを明かす。
「コーヒーテイスティングに挑戦」のコーナーへ。田崎は、「テイスティングしたことありますけど、チャレンジするということは当てるということですよね。それはやったことないです」と言い、高嶋も、「砂糖が入っているか入っていないかしかわからないです」と、及び腰。2人は、「緊張しますね」と、笑い合う。
テイスティングィングポイントは3つ
1.視覚:見た目でクレマ(エスプレッソの液面に浮かぶ泡のことである)の色や粒の細かさなどを確認する。
2.嗅覚:香りを嗅ぎ、アロマ(香り)の印象をつかむ
3.味覚:実際に飲んで舌や口の中で味を見る。
さらに、22種類のグラン・クリュの9つの特徴を記載した「アロマと味わいのタイプ別ガイドブック」を参考にしながら、【ルンゴ】と【インテンソ】から2種類ずつ、4種類のグラン・クリュを当てていく。(本番のコンテストでも参考にできる)
田崎は、テイスティングの一番大事なポイントとして、「主観でやる。感性でやるのが基本。事前情報をもらうとそちらに先入観ができてしまう」と言うと、真っ黒いグラスに白ワインを入れて、「赤ワインですよ」と言われると、赤ワインのテイスティングしかしていないぐらいと例を挙げる。
まずは【ルンゴ】から。「花のような、木のような香り」のブケーラ、「まろやかでなめらか」な味わいを持つリニツィオ・ルンゴを当てる。
田崎は、「まず、クレマの色や決めの細やかさを見た後に、香りを嗅ぎます」と、カップに顔を近づけていく。そして、スプーンを取り出し、「クレマの上の部分の香りを嗅いで、開けると間から」と説明すると、高嶋が、「飲まないんですか?もうひとつ違うのも香っちゃうんですか?」と、質問攻めしながら、田崎のを見よう見まねでテイスティングを進めていく。
田崎は、「比較しやすいので、同じタイミングで」と、アドバイス。優しくクレマを開ける田崎に対して、豪快に混ぜる高嶋。2人の違いに会場からも笑いが起きる。田崎は、「あまり豪快に混ぜないように。最初に上品な印象のフルーツ系、お花の香りが。それから木っぽい、ローストした印象の香りとか順番に来るので。最初は静かに開けて、花かフルーツの香りがあるかを確認して、そのあと、ちょっとシッカリ回して、奥にある土、木の香りを探す」と、理由を説明。すると、高嶋は、「先に行ってくださいよ~」と、泣きが入る。
次に、「飲んでみますか」と田崎は言うと、スッと音がするように吸う。「空気を吸って空気に触れるとフレーバーがわかる」と、解説する。飲んだあとに、2人は、「違いますよね」と、確認しあう。2人ともどっちがどっちだが、ハッキリわかったようで、言葉に力がみなぎる。
田崎は、「メモによると、味の違いはブケーラの方は、酸味が爽やか、苦味・コクは優しく感じる。リニツィオ・ルンゴは、全体的に苦味もまろやかさもバランスが取れて、酸味は優しく感じる。そこが見るポイント」と、要領を掴んだよう。しかし、「ここまで言って外したら・・・ムービーカメラさんもう1回やり直しで」と、弱気。
続いて、【インテンソ】。「際立つ味わいの強さとシロップのような濃密さ」なカザールと「長時間の焙煎とベルベットのようななめらかさ」が感じられるダルカンを当てる。
田崎は、シートとにらめっこしながら、「カザールはロブスター豆と書いてある。ロブスターは独特な香りがする。木、土、麦こがしみたいな、麦が焼けたような香りが感じられる。ダルカンはビターチョコのような香りを探すといい」と、アドバイス。
初めてテイスティングした高嶋は、「田崎さんのテイスティングの仕方を聞いて、いかに今までいい加減に飲んでいたかを感じました。コーヒーも色んな種類があって、違う飲み物に感じるぐらい。酸味、コク、口に残った感じ。飲む前の香り、かきまぜる。香りに順番があるというのが。確かにありました」と、新しい発見に驚いていた。
結果は、2人とも4種類全問正解。田崎は、「コンテスト出ますか。ぶどうやめました。コーヒー豆の銀バッチ作ってもらいます」と、笑わせる。高嶋は、「田崎さんの説明を聞いてわかりました。その誘導がなければ全然わかりませんでした」と、感想を。
田崎は、「まじめに緊張しました。お話をお受けした時は、直前に教えてくれるのかと思ったら、全くそんな素振りないので、緊張しました」と、ガチなテイスティングに、見た目よりも緊張していた様子。
最後に高嶋は、「私は、動物的直感が鋭い。今までは美味しい美味しくないしか考えてなかった。花とか木とかそういう言葉で動物の勘がフッと動いた感じがしました。1回動くとずっと動くので、これからはコーヒーをそういう気持ちで飲んでみたいと思います」と、新しいコーヒーの楽しみ方を知ったことに満足そうだった。
同コンテストは、世界中の農園で生産されるコーヒー豆のうち豊かで繊細な味わいを持つ1~2%の高品質な豆を集め、カプセルに封じ込めた22種類の「グラン・クリュ(=特級)」の中から、7種類をテイスティングし、コク、香り、味を評価し、正確性を競うものとコーヒーの知識を問う筆記試験の2つで行われる。
なお、最優秀者には“至福のコーヒー体験”を通じ、ネスプレッソらしい上質な世界観の中で、グラン・クリュのより深い楽しみ方を会得していただき、「Nespresso Connoisseur ネスプレッソ コノサー」(コノサーとは、目利き・鑑定家の意)として、ネスプレッソの魅力を伝える活動に協力してもらう予定だという。
「Nespresso Gold Capsule Contest 公式サイト」(http://nspm.jp/goldcapsulecontest/)