テレビアニメーション『牙狼〈GARO〉―炎の刻印―』（監督：林祐一郎）第1話完成披露試写会が18日、東京・新宿バルト9で開かれレオン・ルイス役の浪川大輔、ヘルマン・ルイス役の堀内賢雄、アルフォンソ役の野村勝人、エマ・グスマン役の朴ろ美、シリーズ構成を担当した小林靖子さん、林監督が登壇した。
2005年から続く人気特撮ドラマ『牙狼〈GARO〉』の初テレビアニメ化！実写とは違ったアプローチで魔戒騎士や魔戒法師たちを描く意欲作となる。浪川は黄金騎士ガロの称号を受け継ぐ若者レオンを、そのレオンの父で部類の女好きでいい加減な性格の魔戒騎士であるヘルマンを堀内、王子の身分ながら国を追われることとなったアルフォンソを野村、謎の魔戒法師・エマを朴が演じる。
1話上映後に拍手が会場を包む中、客席の間を縫ってキャストが登壇。堀内は、観客へ「どうですか？ちょっとエロカッコよかったですよね？深夜の時間帯でエロもありかっこいい部分もあり、これは掴みもオッケーだと思います」と胸を張りつつ呼びかけると、拍手が返りその出来の良さを伺わせることに。
ドラマの牙狼シリーズでも脚本を担当している小林さんからは、本作へ「『アニメはまったくの別物で良い』と（原作の）雨宮慶太さんから言われていたので、かなりカラーの違うものになるといいなと思って書きました。牙狼シリーズに流れる根底は一緒ですけど、また違うものになったんじゃないかなと思います」と、裏話を交えコメント。林監督も「ドラマだと、黄金騎士として完成されていますが、レオンは成長途中な感じです。精神的な部分とか年齢的とか相応な部分があったりします」と、キャラクターへの見どころを語った。
そんな本作のアフレコについて、1話ではそんなに多くのセリフがなかった浪川だが、「大変でした。1言1言納得行くまでやってました。1話のレオンは『あんまりキメすぎというのはやめてほしい』と言われていて、『スッと力がはいるような感じで』と言われたんです。やっていくうちに、なんとかそれがいいんじゃないというものに仕上がりました」と、相当にこだわって作ったそうで、堀内も「こだわる理由は分かりました。哀愁を感じたりしました」というと、野村も、「僕は浪川さんじゃないですけど爽やかにと言われました」と、明かしていた。
一方、魔戒法師のエマは1話では登場しなかったことから、朴には、特別にエマのセリフが用意され、観客を前に読み上げることに。『坊や、邪魔よ！！』と読み上げるはずが「浪川、邪魔よ！！」と言い出したり、『ホント、魔戒騎士ってサイテー』というセリフを「ホント、浪川大輔と堀内賢雄ってサイテー」と、その場でアドリブし場内は大爆笑！堀内に「俺大先輩だぞ！（笑）」とツッコミが入れられたが、朴の“暴走”は止まらず、林監督や小林さんにまでセリフを読み上げさせる展開になるなどやりたい放題で、なかなか見ることのできないアドリブの応酬に場内は沸きに沸く。
しかし、“暴走”は朴だけではなく、浪川と堀内もどこから観客が来たかというトークでスウェーデンからやってきた人がいるということにテンポの良いボケとツッコミを見せ、その後もそんな漫才が何度も続いたことに朴が、「何なのこの親子漫才！」と、言い出す一幕もあった。
そんな笑いにあふれた舞台あいさつも最後は全員襟を正し、浪川から、「ぜひ見続けてほしい。めちゃくちゃ面白いです！」と、猛アピールがあったり、堀内からは、「この1話の完成を観てすごいと感じています。いろんなキャラクターの人生が紐解かれていきます。切なくなったりドラマもあります。音楽・CGも素晴らしいスピード感だし、哀愁も感じます。演者も準備できています。いいものを作り上げていきます！」とPRしていた。
テレビアニメーション『牙狼〈GARO〉―炎の刻印―』は、10月3日毎週金曜深夜1時23分よりテレビ東京にて、同金曜深夜2時10分よりテレビ大阪にて、同金曜深夜2時5分よりテレビ愛知にて、テレビ北海道は同日深夜1時23分から、テレビせとうちでは同日深夜1時53分から、TVQ九州放送では10月4日より毎週土曜深夜1時55分から、スター・チャンネル（BS10ch）【無料放送】では10月10日より毎週金曜午後8時15分より、CSチャンネル・ファミリー劇場では10月17日より毎週金曜午後11時より放送スタート！
■STORY
国王の側近が、大規模な「魔女狩り」を行った。しかし、被害に遭ったのは「守りし者」であるはずの魔戒騎士や魔戒法師たちだった。そしてひとりの魔戒法師が、火刑に処される炎の中、赤ん坊を産み落とす。それは、黄金騎士の血を引く者。赤ん坊は、魔界騎士である父によって命を救われたが、母の胸に抱かれることは一度もなかった…。
時が流れた。母を殺されたレオンは、少年へと成長していた。果たして彼は、黄金の鎧を受け継ぐことができたのか。
今や国の実権は、かつての国王の即近が握っていた。国王は病床に臥せ、母と共に国を追われた王子・アルフォンソは、国を取り戻し、民を救うため、伝説の光の騎士を捜し続ける。しかし、その王子もまた、数奇な運命の星の下に生まれた存在だった。レオンとアルフォンソ――ふたりの少年をめぐり、物語が動き出す。
