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【インタビュー前編】森崎博之 北海道舞台のカチバスへの思い!変な集客効果ある?

【インタビュー前編】森崎博之 北海道舞台のカチバスへの思い!変な集客効果ある?
森崎博之が2014年1月舞台へ思いを語った

 演出家で俳優・森崎博之(41)が2014年1月5日から東京・下北沢 本多劇場で舞台『KACHI BASU(カチバス)』(演出:北澤秀人)でミュージカルに初挑戦する。

 森崎といえば北海道を拠点に活動しながら全国区に名前を轟かせる俳優・大泉洋、安田顕、戸次重幸、音尾琢真が在籍する演劇ユニット『TEAM NACS』リーダーとして知られるが、本作カチバスも同じく北海道・帯広に本社を置く実在の『十勝バス』(通称・勝バス)の2代目社長・野村文吾氏をモデルにした作品。同社2012年、40年ぶりに増収増益になったことで注目を浴び、『日経ビジネス』をはじめとする各新聞・雑誌・テレビ番組で取り上げられ話題となった。

 ミュージカルでは業績回復の奇跡とともにその裏にあった妻の支えや父との間にあった確執がほどかれていく様子が描かれるのだが、森崎はどんなアプローチを見せるのだろうか?

※                   ※                  ※

 この話が来た時のお気持ちは――。
 「まず、バスの話で驚きました。北海道ローカル農業番組で北海道の端から端までバスで行ってロケしているので、片道8時間くらい乗ることもあるんです。家にいるよりバスに乗っているんじゃないかという時も。だから、バスと言えば俺でしょ!と嬉しくなりました。まさかのミュージカルだと聞いて驚きましたけど」

 『TEAM NACS』メンバーにやると言った時の反応は――。
 「『リーダーがミュージカルの主演!?嘘だろ!?』と驚いていました。でも、多分不安と心配とで必ず見にきてくれるだろうなぁ。観に来ていただいてるお客さんも『リーダー大丈夫?これはいかないと』と楽しみにしてもらえるかも知れないぞという変な期待も正直ありました(笑)」

 題材も魅力的で自身との共通項も多かった――。
 「すごく意味があることだなと思っています。大変おもしろい話ですし、北海道の物語が舞台化されて、ミュージカル化されて、公演して頂けるのは大変有意義だと。僕は北海道ラブが強いので、ぜひやらせていただきたいと思いました。バスをお客さんに楽しんでいただこうという十勝バスの野村社長は、それだけでエンターテインメントだと思うんです。乗せる側じゃなく、乗る側の気持ちでバスを見ていて、そこにものすごい賛同をしました。『TEAM NACS』も昔から、自分が作演出をするときは『こういうものをやりたいんです、すごいでしょう!』じゃなく、お芝居を見ていただく人の思いこそが大事だと思っています。観てくださるお客さんがいて感情を舞台に引き上げてこそ舞台が成り立つ。そのことに重きを持っていますので、野村社長とは語り合いながら朝まで飲みたいですね!」

 自分と近いものを感じているとも――。
 「勝手に近いと思っているんですよね。演劇でも、お客さんがお尻痛くないとか、暗い中でも眠たくならない、最後に来てよかったと思ってもらうためにはどうしたらいいんだという思いで台本を書いているつもりなんです。このセリフをいう人の気持ちというよりは、この芝居を観ている人の気持ちを再重要視して脚本を書くことがあるんですね。バスも同じで、快適に過ごしてもらうとか乗り方が分からない人のために分かりやすくする工夫とか、乗る人のためのバスなんだというのが、勝手ですが近いと思って。その気持ち分かる分かる!と思って。そうして赤字だった会社が立ち直ったというのであれば、僕は野村社長は特別のことをやっている人とも思わない。すごく素直な方なんだろうなと思えたんです」

 自然体で役に入れる感じなのだろうか――。
 「いや。たとえばもしも。僕がフェイスブックのザッカーバーグ役をやれと言われても、かなりキツイ気がします。ダルビッシュ役とかも(笑)でも野村社長はまだ、近づけそうな気がしています。ちょっとだけね。ただ、生きている人をやるわけですから、少々しんどい部分はありますね。近くだから会いに行こうと思ったら会いにいける人なので、今度月末会いに行くんです。色々お話を伺い役作りに生かしたいと思っています」

 熱い思いをときに冗談を交えて語り続ける森崎。しかし、インタビューを続けるうちに、ミュージカル主演ということに対して、実はある致命的な部分があることを告白しだすことになる……(後編へ続く

 ■公演詳細
 ○キャスト
 ・森崎博之(TEAM NACS)/東川町出身:吉沢文太(十勝国際バス社長)

 ・川村ゆきえ/小樽市出身:吉沢由美(文太の妻)
 ・青柳塁斗/札幌市出身:樋野ワタル(バス会社の運転手)
 ・脇知弘:大平隆(帯広観光タクシー社長)
 ・竹森巧(アップダウン)/茅部郡出身:園田健一(バス会社の社員)
 ・阿部浩貴(アップダウン)/札幌市出身:高橋秀人(バス会社の社員)
 ・小此木麻里:佐藤小雪(バス会社のバスガイド)
 ・近江谷太朗/帯広市出身:中村五郎(バス会社の古参の部長)

 ・今拓哉:塙洋平(塙ガーデン社長)
 ・阿知波悟美/今金町出身:田中麗華(元バスガイドのお局事務員)

 ・小野寺昭/帯広市出身:吉沢文一(文太の父、先代の社長)

 ○公演日
 ・東京公演:2014年1月5日(日)~13日(月・祝)下北沢本多劇場13回公演
 ・北海道公演:2014年2月12日札幌市民ホール、2月14~15日帯広市民文化ホール

 ○チケット情報
  ・一般発売日:2013年10月20日(日)
料金:全席指定6,800円(税込)※未就学児入場不可
 ≪取扱いプレイガイド≫
 ・イープラス0570-06-9993(eコード:111198)
 http://eplus.jp/kachibus/(PC・携帯)
 ファミリーマート店内Famiポート

 ・チケットぴあ【発売日初日特電】0570-02-9940(10:00~23:30)
 【発売日以降】0570-02-9999(Pコード:432-510)
 http://pia.jp/t/kachibus/(PC・携帯)
 チケットぴあ・セブン-イレブン・サークルKサンクス

 ・ローソンチケット0570-084-003(Lコード33374)
 0570-000-407(オペレーター対応10:00~20:00)
 http://l-tike.com/kachibus/(PC・携帯)
 ローソン・ミニストップ店内Loppi

 ・北海道公演一般発売日:2013年11月24日(日)料金:全席指定5000円(税込)※未就学児入場不可

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