俳優・佐野和真（24）との復活愛を写真週刊誌にスクープされた女優・北乃きい（22）が16日、神奈川県横浜で行われた映画『よこはま物語』（監督：喜多一郎／配給：オフィスキタ）の完成披露試写会に、俳優・奥田瑛二（63）、女優・菜葉菜、佐伯めぐみ（33）、歌手・泉沙世子（24）、サッカーJ1の『横浜マリノス』のマスコットであるマリノスケ、喜多監督が登壇した。
舞台あいさつ終了後、降壇の際に、「交際順調ですか。デートは楽しかったですか」と、報道陣から北乃に声が飛んだが、うつむきながら無言。しかし、退出扉の前では一転、会場に向かって弾けるような笑顔で手を振った。
北乃と佐野は、3年前の2010年7月に、ホテルからの「お泊まり朝帰りデート」を写真週刊誌『FRIDAY』に撮られた。その後、北乃はファンに謝罪するとともに、2人は破局したと伝えられていたが、先日発売の写真週刊誌『FRIDAY』にデート現場をスクープされ、“復活愛”と報じられていた。
舞台あいさつでは、黒いワンピースドレスで登場した北乃は、「役作りは、よくわからないんですけど」と、断りつつ、「シェアハウスの中でどういうふうに過ごしていくかが描かれていたので、一番、心がけていたのは、お借りしているお家でなるべく過ごす。本当のお昼ご飯を奥田さんとリビングの中で食べたり、普段撮影で使う場所を使って、普段の生活をするように心がけて、身体が馴染むようにやっていました」と、空気感を重視したという。
初共演となった奥田の印象について、「面白くてダンディな方なので、“オジサン”という感じではなかったんですけど、撮影が始まると、しゃべり方や猫背で歩かれるなど、オジサンになりきってくださったので、撮影のときは『オジサン』と言いやすかったです」と、奥田の役作りに感動していた。
その奥田は、「同世代の男性がいらしている。退職して、定年を迎えた時は、明日に向かう出発点、その日に妻がなくなる。言葉にできないものがある。そこからの話です。だからいいません。同世代の方々。私の先輩、これからそういう時期を迎える男性諸氏。ご主人を見つめていらっしゃる奥方諸氏、将来そうなるであろう女性の方々。ある種、中年族のバイブルでもある。大げさですけど、その一端を担ったのが嬉しくて、カッコいい奥田を見に来た人は残念ながら……でした」と、オジサンになりきった。
ストーリーは、定年退職の日、妻を突然なくした65歳の田辺良典（奥田）は、25歳の松浦七海（北乃）と知り合う。家賃を滞納するほどの貧乏人であるの松浦は、田辺の広い一軒家に転がり込み一緒に住み始める。さらに、部屋が余っているため、家主に断りなく、5歳の息子を持つシングルマザーで29歳の葵（佐伯）、人生初の挫折をした25歳の麻子（菜葉菜）、大阪生まれの無職の女の子で25歳の実咲（泉）を連れてきた。おじさん１人＋女性4人＋子供１人の奇妙な「シェアハウス」生活が始まる。果たしてそれぞれがたどり着いた幸せとは…。
菜葉菜は、「男性1人に女性4人という怪しい変わった設定。奥田さんを4人の女性が取り合うドロドロした男女の愛憎劇ではなく、さわやかな群像劇です」と笑わせると、奥田も、「私情を全て封印して現場に身を置く。私情を持ち込めば、これだけ魅力的な女性たちですので、映画になりません。欲望は…奇妙な生活を満喫。今からでも取り返しがつくなら、優しくしたいとこの子たちに教えていただきました」と語る。すると、菜葉菜は、「奥田さんは、『この中には好みの子がいなかった』と、いっていた」と、暴露。奥田は、「酒飲んでいたら誰でもいいとなっていた」と、ぶっちゃけトークで笑わせた。
最後に、北乃は、「愛がすごくたくさん詰まった映画だなと。愛の再生を描いた映画です。奥さんへの愛。夢への愛だし、仕事への愛、1人ひとり愛の形があって、愛情いっぱい持っている人たちがシェアハウスに集まるから、仲良くやっていけるのかなと思いました。身近な大切な人を、あらためて大切にしようと思えたり、もう少し優しくしてみようかなと思ってくれたら嬉しいです」と、「愛」を連呼してアピールした。
同映画は、11月16日より横浜ブルク13ほか全国順次公開予定
