宮崎駿監督の映画『もののけ姫』を舞台にした『Princess MONONOKE〜もののけ姫〜』の公開リハーサルが29日、東京・渋谷のAiiA Theater Tokyo(アイア シアター トーキョー)で行われ演出を手がけたアレクサンドラ・ルターとアシタカを演じたマキシミリアン・トロイ・タイラー、ヒイ様を演じた三宅由利子が会見を行った。
世界中で愛されている『もののけ姫』をイギリスの若手劇団『ホール・ホグ・シアター』が舞台化した。もちろん原作のストーリーを踏まえたセリフは全て英語で日本での上演会場ではステージ左右に字幕が表示される。ギミックや黒子を使い作品に出てくる多彩なキャラクターを見事に表現しており、特に後半の地走り衆が猪の戦士に扮する場面は舞台ならではのリアリティを醸しだしている。
演出を手がけるアレックス(アレクサンドラ)は同映画に「たいへん感銘をうけて、ぜひ舞台化したい」と宮崎監督にオファー。テスト映像を見た宮崎監督がOKを出し、今月2日から6日までイギリス・ニュージオラマシアターで初演が行われた。アレックスは「(初演は)とてもポジティブに受け入れられました。初日はスタンディングオベーションを頂きました」と振り返った。
残念ながら宮崎監督とはまだ直接対面していないということだったが「ぜひ私たちの舞台の率直な感想を伺ってみたいと思います」とメッセージを送った。日本にも何度が訪れたことがあるといい「前回の来日では文楽を見ました。ファンタスティック。人形使いの細部までこだわりを持つことを学び、舞台でもスローモーションのシーンを増やしました」と語った。
アシタカ役のマキシミリアンは「非常にやりがいのあるキャラクターでした。内面の表情を舞台でどのように伝えられるのかが難しかったです」と語り、「日本での凱旋上演をできてとても光栄です。この公演でますます良くなっていくと思います」と意気込んだ。
『Princess MONONOKE〜もののけ姫〜』はアイア シアター トーキョーで5月6日まで上演。イギリスでは6月に再演が行われる。