作家・石田衣良氏(52)が31日、東京・渋谷のヒカリエホールで小説・コミック投票コミュニティ『E★エブリスタ 電子書籍大賞 2013』授賞式に登場した。
2010年に設立された『E★エブリスタ』で、良質な作品の発掘と、才能豊かなクリエイターの応援を目的としてつくられた電子書籍コンテストで今年で2回目。今年は投稿作品全8854作品となり、去年より約2600作品増えた中から17作品が書籍、コミック、ゲーム化がされることとなる。
スペシャルゲストで登壇した石田氏は、受賞者らへ、「賞はもらえると嬉しいですよね。僕が賞をもらったときには、文藝春秋という出版社で乾き物をつまんでビールを飲んでおしまいでした。こんな立派な賞で華やかで羨ましいです」と、コメントを寄せる。
今後は同サイトでの新人賞を創設するといい、石田氏は「本の世界を活気よくしたい、賑やかにしたいと。こちらに参加するにあたっての希望だったんです。本の世界はどん詰まりになっているので、若い方の才能を借りたい。3ヶ月に1度作家を輩出したい」と、熱意を見せていた。
また、石田氏は初の電子書籍書き下ろしで、初のライトノベルとなる『「SAKASHIMA(サカシマ)」-東島進駐官養成高校の決闘』の執筆をすることを発表。「もう1つの架空の日本、新しい植民地主義の時代、世界中の大国が植民地を奪い合って生きている時代に陸軍の士官学校のようなところに集まった少年たちが成長して、軍人として育っていく。陸軍士官学校のハリーポッターですね」と、あらすじを話し、「これが書いてて面白いんですよ。新しいペンネームを使ってもう一度デビューするつもりで書いていきますのでよろしくお願いします」と、語った。
■『E★エブリスタ 電子書籍大賞 2013』受賞作品
・エンターブレイン:ニートな魔王とツンデレ勇者(及川シノン・書籍化)
・角川書店:看取り屋(廣瀬航・書籍化)
・近代映画社:チャイルド(植木エウ・書籍化)
・講談社×文庫ホワイトハート:Rosenkreuzer 世界を統べる獣(御園るしあ・書籍化)
・三交社:摂氏100℃の微熱(野咲あや・書籍化)
・三交社:媚薬(もぁらす・書籍化)
・集英社スーパーダッシュ文庫:MASSIVE DRIVE(光姫琥太郎・書籍化)
・集英社ピンキー文庫:黒しろ恋模様(朱里コウ・書籍化)
・主婦の友社:花も嵐も! -学園戦争-(望月麻衣・書籍化)
・ティー・オー・エンタテインメント:優先席(ちくわぶ・書籍化)
・双葉社:死神ゲーム(むーたん・書籍化)
・双葉社:鬼虐め(マシンガンズ・書籍化)
・講談社ヤングマガジン:ヒエラルキーに泳ぐ深海魚は夢を見る(池☆沼太郎・コミック化)
・小学館クリエイティブ少年エッジスタ:MASSIVE DRIVE(光姫琥太郎・コミック化)
・双葉社KoiYui:オオカミくんの言うとおり!(空原もも・コミック化)
・毎日新聞出版:B級ダンディー(皆藤黒助・コミック化)
・めちゃコミック:時速200kmで逆走(野咲あや・コミック化)
・アリスマティック:マイ・フェア☆BOY!(望月麻衣・ゲーム化)
・テレビ朝日:MASSIVE DRIVE(光姫琥太郎・映像化検討)
・TBS:優先席(ちくわぶ・映像化検討)
・フジテレビ:黒しろ恋模様(朱里コウ・映像化検討)
・よみうりテレビ:摂氏100℃の微熱(野咲あや・映像化検討)