女優・菊地凛子（32）、人気子役・芦田愛菜（9）、お笑いタレント・ケンドーコバヤシ（41）が10日、東京・新宿ピカデリーで映画『パシフィック・リム』（監督・ギレルモ・デル・トロ／配給：ワーナーブラザース映画）公開記念舞台あいさつに登壇した。
海底から出現した凶暴なKAIJUたちにより、世界の3大都市は壊滅したという設定。人類滅亡の危機に環太平洋沿岸パシフィック・リム諸国は5体の人類巨大兵器『イェーガー』を開発する。乗り込むパイロット2人が、心を完全にシンクロさせた時、人間とマシンがひとつになる、まさに特撮決定版のような仕上がりとなっている。
夏ということで浴衣姿で涼しげに現れた3人。菊地は本作への出演に、「こういう映画に出るために生まれてきたんじゃないかと。子供の頃からこういう映画を観て育ちましたので、本当に夢絵が叶ったというか。自分の反省点も見えてしまいますけど、子供に返って観れたので嬉しかった」と、大喜びだったという。
芦田は本作を観ての感想として、「ものすごく迫力があってびっくりしました！映画を観ている間に力が入りすぎて汗びっしょりでした。こういう素晴らしい作品に自分が出演できて嬉しいです」と、出来に満足という。
一方、悪役ハンニバル・チャウの日本語吹替え声優を務めたケンコバだが、共演した古谷徹、池田秀一らといった豪華声優陣に「興奮も覚えてハアハア言ってた」のだとか。「杉田智和さんとかおもしろい人で、ほかでも一緒に仕事をすることがあるんですけど、『ロケットパーンチ！』って言ったときはやりやがったなこいつと思いました。アドリブちゃうかなって」と、感心した様子を見せていた。
撮影中のエピソードについて菊地は、「ロボットの入っているところなんですけど、5メートルくらいのロボットの頭を作ってそこで撮影したんです。そこがものすごく動いて、突き落とされたり、水をかけられたり、本当に戦っているというのは間違いないとう空間で手足が重かったんで、叫ばないと絶対に声が出ない。今までになかったし、あんなに体力を消耗した映画はない」という苦労があったそう。
そんな苦労する菊地に向かって監督がインカムを使って「『となりのトトロ』の（楽曲「さんぽ」の）『♪歩こう、歩こう』って歌ってくれるんです」といい、なぜそんなことをするかに、菊地は「監督が『♪歩こう』を聞いたら凛子はやれるって言って」という、妙な確信があったからという珍エピソードも披露し、ケンコバは「そんなん歌われたら集中できない、静かにせい！ってヘルメット投げますね」とツッコみ、笑わせることも。
続けて芦田が、CGの多用された同作に「見えないものに対して演技するのが難しかったです」というと、菊地は「愛菜ちゃんの集中力がすごいから、歌はいらなかったみたい。私は愛菜ちゃんが演技していると怪獣が見えた」と、芦田と笑いあう。さらに、今後もハリウッドからオファーがあったらと尋ねられると、「凛子さんがかっこよかったのでもしチャンスがいただけたら」と、しっかりと話していた。
ほかにもイベントでは、「夏休みといえば」をテーマに3人で意見をシンクロさせようという映画に絡めた試みもされたが、3人ともバラバラで菊地は「全然違ったよね」と、ボソリとつぶやく一幕もあった。
最後に菊地が「ロボットの動きが好きだったんで、走り方とかパンチとかかっこよかったので観てほしい」と、PRした。
映画『パシフィック・リム』は絶賛公開中！
