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マサラ・ミュージカル「ボンベイドリームス」稽古場を直撃!振付の原田薫&「梅棒」が相乗効果

マサラ・ミュージカル「ボンベイドリームス」稽古場を直撃!振付の原田薫&「梅棒」が相乗効果
「ボンベイドリームス」のダンサーらが勢い良く迎えてくれた

 1月31日から東京国際フォーラム ホールCで上演がスタートとなるミュージカル『ボンベイドリームス』(演出・訳詞:荻田浩一)。公演も間近に控えた19日、都内スタジオでその稽古場風景が公開された。

 本作は映画『ムトゥ 踊るマハラジャ』や『スラムドッグ$ミリオネア』などの多数の音楽を手がけ“インドのモーツァルト”と評判の作曲家A.R.ラフマーンの楽曲がふんだんに使われたミュージカル。ラフマーンの音楽に惚れ込んだアンドリュー・ロイド=ウェバーがプロデュースし、日本初上陸となる。

 インドのスラム街からチャンスを手にした青年・アカーシュ(浦井健治)が、インド映画界の光と闇を歌って踊って駆け巡る。そこにインドエンターテインメントの独特なリズムと振りでどんな時にも歌って踊るテイストが加わり、観終わった後はこちらも元気になっているようなパワーにあふれている作品だ。

マサラ・ミュージカル「ボンベイドリームス」稽古場を直撃!振付の原田薫&「梅棒」が相乗効果
 

 この日は、振付を担当しつつ出演もする原田薫とダンスユニット『梅棒』らによる約1時間ほどの練習風景を報道陣へ向け公開。素早い動きが連続するお神輿登場のお祭りのダンスシーン。インド感を漂わせる独特の音楽を歌いながら、1つ1つの振りを丁寧に確認しつつ、何度もその振りを繰り返し練習。ハードな動きとともに歌うことを繰り返すため、ダンサーらの額には汗も光る。そんな大変そうなけいこでも、各キャストが明るく声を掛け合い楽しそうに歌い踊ったため、観ていた記者も気がつけば1時間があっという間に過ぎ去ってしまうものとなった。

 【主演の浦井健治が踊ってみた感想とは?】

 休憩中に、原田と『梅棒』代表の伊藤今人が報道陣からの呼びかけに応じてくれることに。マサラミュージカルということで、そのことを意識した振り付けにしているのかと質問してみる。

マサラ・ミュージカル「ボンベイドリームス」稽古場を直撃!振付の原田薫&「梅棒」が相乗効果
 

 伊藤はインド映画では観客が踊り出すこともあるほどエネルギーにあふれているということにシンパシーを感じたそうで、「インドの映画とかを観て、ダンスのテイストを学んだりしましたが、僕ら『梅棒』は美しく優雅で格好いいダンスよりも、キャッチーな音楽でキャッチーな振り付けだったり面白おかしい振り付けだったりをしているので、共通点が多くあって、インド音楽のテイストに合わせて、僕らが思い浮かぶキャッチーな振り付けをそのままやっていこうという感じでやっています」と、ダンスのコンセプトを。

 一方の原田も、「私もインド映画やダンスものを観てからですが、自分がインド風と感じる手の使い方だったりとか首の角度だったりとかを取り入れてます」と、自身らがイメージするインドを反映したものになっているよう。それだけに、伊藤は、「男性はヒップホップをゴリゴリ踊っているような感じで、男女の振り付けはそういうところで違うかも」といい、本番舞台では男性と女性のダンスの違いも見どころと語った。

マサラ・ミュージカル「ボンベイドリームス」稽古場を直撃!振付の原田薫&「梅棒」が相乗効果
 

 続けて、カンパニーの雰囲気を尋ねてみると、『梅棒』メンバーがムードメークしているようで、原田は「『梅棒』さんたちはすごいですよ!基本、リハでも何でも(笑)」と、その勢いを褒めると、伊藤は、「疲れてきたときほど声を出すことにしているんです!」と元気がいい。ただし、今回の作品を伊藤は、「役者さんが結構ストイックに自分の世界に入っていたりすることがあるので、『お願いします!!』って言っても乗ってこないことがあって、20代の子らとやるときと違って一筋縄ではいかないぞというときもあります(苦笑)」と、少々戸惑うこともあるのだとか。

 そんな伊藤へ原田は、「すごく盛り上げようと思ってやってくれているのを感じるし、それでうまく行ってる部分もあったりしてますよ。それが面白いなと思ってますよ」と、しっかりフォローしていた。

 お互いの振り付けをどう思うかへは、原田は伊藤へ「男性的なパワフルな振りだし、『梅棒』だけのナンバーのときとかの振り付けはユニゾンですごく好きですよ」と、気に入っているそう。逆に伊藤は原田へ、「振り付けが繊細でして、指先だったり手足だったりの見え方の細かいところまですごく計算されている。それにステージ全体を見渡した時に、人と人が重なるのとか、『この位置がいいんじゃない?』とシンメトリーになるようにとか、振付師として神経を使うところをこだわっていらっしゃいますね。音楽を感じられる力もすごくて、振り付けを音楽で合わせた時にだからこういう振りなんだとストンと落ちてくる」と、『梅棒』とは違ったアプローチの部分でのこだわりを挙げる。

 これに原田は、「私、逆にユニゾンの振りが苦手なんです。1人1人が違う動きをして絵を作るというのが好きなんですよ」と話し、お互いがお互いの得意分野をうまく引き立て合う相乗効果を見せながら本番へ向けての振りを決めていっているという、本番も楽しみになるようないい雰囲気のやりとりを見せていた。

 最後に本番での見どころを聞いてみる。伊藤は「雰囲気や作品自体を楽しみに来てほしいです。ダンスの振り付けを一緒に体を揺らして楽しんでほしいです」と話すと、原田もうなずきながら、「お客さんが観て思わずやってみたいなと思ってもらえたら嬉しいです」と、アピールしていた。

 ミュージカル『ボンベイドリームス』は東京公演は1月31日~2月8日まで東京国際フォーラムにて。大阪公演は2月24日。15日梅田芸術劇場にて上演。

マサラ・ミュージカル「ボンベイドリームス」稽古場を直撃!振付の原田薫&「梅棒」が相乗効果

マサラ・ミュージカル「ボンベイドリームス」稽古場を直撃!振付の原田薫&「梅棒」が相乗効果

マサラ・ミュージカル「ボンベイドリームス」稽古場を直撃!振付の原田薫&「梅棒」が相乗効果

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マサラ・ミュージカル「ボンベイドリームス」稽古場を直撃!振付の原田薫&「梅棒」が相乗効果
 
マサラ・ミュージカル「ボンベイドリームス」稽古場を直撃!振付の原田薫&「梅棒」が相乗効果
「原田さんに褒めて頂いてる」と感激する伊藤
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