特撮ドラマ『仮面ライダーフォーゼ』や現在放送中の朝の連続テレビ小説『あまちゃん』などに出演する人気俳優・福士蒼汰（20）と女優・本田翼（21）が10日、東京・シネマート新宿で映画『江ノ島プリズム』（監督：吉田康弘／配給：ビデオプランニング）初日舞台あいさつに登壇した。
病弱の朔（野村周平）を見守る幼馴染で天然な修太（福士）、その2人に寄り添う活発なミチル（本田）。幼馴染への恋と友情の入り混じった高校2年生のときにミチルが2人に黙ってイギリスに旅立つこととなるが、手紙を受け取った朔は空港に駆け出し、そのまま亡くなってしまう。1人残された修太は朔の3回忌に過去に戻れる本を見つけ江ノ電に乗ったところ、その朔が亡くなる日に戻ることができてしまうことになるという現実とファンタジーが入り混じった作品となる。
福士の人気から立ち見も出るほどの盛況ぶりで、場内に姿を現すと、黄色い歓声がそこかしこで飛び、福士は「本当にたくさんの方に来ていただいて嬉しいです。最初はタイム・トラベルしたり青春ものということで過去にもたくさんある作品なので、どう違う作品として受け入れられるかなという不安はありましたけど、きょうみなさんの笑顔を見て、少し安心しました」と、笑みを見せる。
本作の撮影は真冬だったそうで、「今この暑い時期に公開ということが違和感もありつつですが、暖かい作品ではあると思います」と、振り返る福士。本田は「青春で甘酸っぱくて、切ないストーリーになってますよね？」と、いきなり福士に振り、これに驚いた福士は「はい！」と、大急ぎで反応していた。
そんな様子を見ていた吉田監督は「福士くんはカッコイイですよ」といい、その一例として、撮影中のエピソードで、「運動神経いいですからね。自転車飛び降りるシーンもカッコイイんです。自転車の投げ方も素晴らしかった」と、挙げると、これには福士もはにかんでいた。
自身の役どころについて福士は「修太はすごく頑張り屋さんで、前向きだからこそ空回ったりとか、無駄な動きとか多いんですが、朔やミチルへの思いがあるからできることで、自分も共感できることです。自分も親友がそういう目にあったら、同じことをするだろうなと」と、うまく重ねられたよう。
一方の本田は、「共感する部分はあんまりなかったんです…」と、本音を漏らすと、場内爆笑に。それでも、「こういう女の子は憧れてたなという理想があって、その子を演じられてよかったです」と、話していた。
撮影現場ではみんな仲よかったそうだが、本田は「基本は野村くんと福士くんが仲よすぎたんです。クランクインから3日遅れて入って行ったら、凄く仲良くなってて、『前に何かで一緒だったの？』って聞いたら、初めてといわれて、男子の友情でしたね」と、明かすこともあった。
江ノ島というロケーションだったが、福士は、「海がすごく綺麗だなと、江ノ電に乗って海を見る景色があるんですけど、それに乗っている自分、綺麗な海、サーファーがいるのがいい時間でした。修太の家も開けた瞬間に海が見えたので、いずれ住みたいところですね」と、笑みを見せていた。
最後に、福士から「この映画は青春映画でもあり、SF映画でもあり、いろんな要素が詰まった映画になっています。たくさんのいろんな人に楽しんでもらえる作品だと思いますし、学生で青春を謳歌しているや、夫婦だったらこういう青春したっけなとか思って頂ければ。人の最切さとか、中間とか友情とか、普段の1つ1つの大切なことを振り返って欲しいなと思っています」と、メッセージを寄せていた。
また、早くも事前の人気の高まりぶりから、吉田監督から「上映する映画館が広がりました。全国に広がっています」と明かすことに。同作関係者によると、シネマート新宿、109シネマズMM横浜、109シネマズ湘南の3館での上映からTOHOシネマズなど全国44館と約15倍もの上映館数になったという。
本作は10日より公開中！
